イル・プルーファンの書店員さんを増やしていこうキャンペーン
こんにちは。イル・プルーで一人出版部をしております中村です。
いきなりですが、今年は、「書店員の方と、もっと仲良くなる」を目標にしたいと思っています。
普段、書店営業は代行の方にお任せしているので、あんまり書店員の方と直に交流するのはイベントの時のみなのですが。いくら一人で編集から販売まで、やらなければいけないとはいえ(外部の方達にもいろいろお手伝いは頂いておりますが)、もう少し書店員の方々と仲良くなったら、こっちがやりたいことも言いやすくなるし、相手がやってほしいことがあった時にも、してあげられやすくなるかな、と。
書店を回ったりするのは苦手なことの一つでもあるのですが、今年、初めて、新年のあいさつと称し、去年お世話になった書店さんで顔見知りのところなど含め、いくつか書店を回ってみました。チキンなハート故、ただ回るのはちょっと出来ないので、「イル・プルーの焼き菓子」という心強い味方を手土産に、回らせて頂きました。
もちろん、書店が、本が好きなので、お休みの日でも普通に書店には行ったりするんですけれど、やっぱり「仕事」として行くのとは、緊張感が違いますよね。あまりに店員さんが忙しそうで、いつ、誰に声をかけていいのかが分からない(笑)なんてこともありましたけれど。でも、結果として、回ってみて良かったなぁと思いました。
「イル・プルーさんは、お菓子を食べると俄然、モチベーションがあがりますよね」(丸善&ジュンク渋谷店のAさん談)
「イル・プルーさんのためだったら頑張りますよ!」(ジュンク堂新宿店Yさん談)
そんな声を直接訊けたので。そして、こういう声を訊いて確信しました。
もっともっと、書店員の方に、イル・プルーファンを作っていこう!と。
理想論かもしれませんが、やっぱり、ただ漫然と新刊を並べたのと、思い入れをもって並べたのでは、棚のオーラが違うような気がするんです。なので、うちの本も、どうせなら思い入れのある棚に並べて頂きたい。「売るぞ!」という気合いと共に。
で、そのモチベーションのためにも、「お菓子屋が母体だからしっかりしている」「何より、お菓子がホントにおいしい」というところを、書店員の方達に、もっともっと、浸透させたいなと思っております。
一応、二年前から「いるぼんポイント」として、うちの本を30冊売ってくれたら30ポイント=1000円相当のお菓子とプレゼントという、イル・プルー独自の報奨金制度を始めたのですが(少しずつ、都内や、地方の書店さんから「ようやく30冊貯まりました」とご連絡を頂いてお菓子をお送りしたりすることが増えてきました)、今年からもう一つ、新しい試みをスタートさせました。
毎月16日に配信しているファックスDM「イル・プルーからボンジュール(略してイルボン)」の、毎月のオススメ書籍のコーナーを、書店員さんがオススメするイルプル本というコーナーにし、レビューを書いて下さった書店員の方にお菓子を原稿料代わりにプレゼントする、というものです。
うちは頻繁に新刊が出る訳じゃありません。出した本は基本的に絶版にはしない主義です。だから既刊を大事に売っていきたい。しかし、ファックスDMを毎月送っていると、どうしても毎回同じ書籍を紹介することになりがち。まるで芸がない。次第に、もっと書店員の方に、興味を持ってもらえるようなオススメ書籍コーナーが作れないだろうかと思うようになり、以前、料理書専門の出版社・柴田書店さんのサイトに、カリスマ書店員のレビューコーナーがあったのを思い出したのです。もし、同じ本を薦めていても、書店員の方が違えばコメントも違うし、同業者の声なら、自分達の棚作りにも参考にしてもらえるのではないか、と。そして、なんなら自分もレビューを書いてみようかなという気持ちになってくれたりしたらいいな(掲載料代わりにイル・プルーのお菓子をプレゼントするので)と思ったのです。
まずは実験的にと、知己のある書店員の方、古くからうちの本を扱ってくださっている書店員の方にお声掛けしました。皆様、忙しい作業の合間のことですから、特に〆切はもうけておりません。でも、早速新宿の紀伊国屋書店本店の方から、レビューを頂きました!
あんまりうれしくて、次が続くか分からないのに(笑)、本日配信のいるぼん37号から、「書店員のオススメ★イルプル本」というコーナーを作ってしまいました!!!!見切り発車もいいところです。でも、これを機に、他の方々にもレビューを書いてもらえたらな、と思いました。
また、お菓子や料理好きな書店員さんのために(これは関東圏の方に限られてはしまいますが)イル・プルーの教室で開催している気軽な1dayレッスンにご招待するということも始めています。つい先日も、チョコレートブラウニー講習会に、ジュンク堂の方がご参加されていました。
SMAPの歌じゃないですけれど、ナンバーワンよりオンリーワン。そう思ってくれるイル・プルーマニアな書店員さんの輪を増やしていくために、何をしたらいいかなと考えるのは、何やら、秘密結社の悪だくみを考えているような気分で、とっても楽しいです(笑)。これからもいろいろ、イル・プルーファンを作っていくための画策をしていけたらと思います。
そんなこんなな、最近のイル・プルーです。どうぞ宜しく。