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わかりあえないことをわかりあう / ひとりじゃなくてもひとり

タイトルは2020年12月の新刊、
もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら
の小見出しから。

わかりあえないことは悲しいことではなくて、わかりあえないからこそ、なしとげられることがある。私も穏やかな人間ではないのですぐにカッとなってしまうが、そんなとき「あっ、わかりあえてない。これは前進するチャンスなんだ」と思いなおすと、すごくコトがうまく運ぶようになった。
めっちゃ良い本です。関西から千葉県流山市に移住してきた著者と編集者(わたくし)が魂込めておきました。あなたの住んでいる「まち」の見え方がすこしでも変わってくれたら嬉しい。

出版社に勤務して3年7ヶ月と16日が経った。
教育事業を基盤とする広告代理店に入社し、その後学校法人に転職し、広報業務を担当。家庭の事情もあり、都内で働きたいなと考えていた矢先、代理店の時代の先輩が現在勤めている会社で、出版営業を募集していると伺い、まったく違う業界から飛び込ませてもらった。まもなく丸4年が経とうとする中で、ようやく、なんとなく、視界がクリアになってきたような気がする。37歳。

木楽舎では2016年の秋に面接を一度し、数ヶ月音沙汰がなかったのだが、突然2017年2月頃に小黒さん(弊社代表。小黒一三で検索すると沢山逸話があります。)から呼び出しを受け、「明日潰れても文句を言わないんだったらうちに来なさい」と一言。3分間の社長面接。そのまま銀座に飲みに行って最終の新幹線で京都に戻った。その夜はスペインで焼き鳥屋さんをしたいと小黒さんに語った気がする。

自社イベントにて。小黒さんと高橋尚子さん。

入社当時、私はソトコトという雑誌と発行書籍の取次営業・書店営業の役職だった。しかし、入社して2ヶ月ほどで防災関連の有限責任事業組合のプロジェクトリーダーを担当し、書店営業よりも防災グッズを取り扱う商社さんや問屋さんや小売店さんとやりとりすることがほとんどに。気がつけば防災士の資格も取得。それはプライベートでも災害ボランティアで役に立っているのでそれはそれでありがたかった。その防災事業が落ち着いたら、今度は「ソトコト」事業が別会社に譲渡されるということになった。おっと仕事がなくなってしまう。

しかし、ここで昔とった杵柄。
広告代理店で営業していたころ、「営直」という案件があった。売上総利益は許容範囲であるが、それに社内の制作チームと進めると営業利益が赤に近くなってしまうので営業担当1人で企画・提案・アートディレクション・進行管理まで全部やるという仕組み。個人的にこの進め方が好きで、ダイレクトメール・電車内広告・看板・ランディングページ・フライヤー・イベントのノベルティ・パンフレット・テレビCM・ラジオCM・新聞広告も一通り、経験した。
現在は書籍の企画書を書いて、著者に打診して、進行管理もして、編集もして、営業もする案件もいくつか担当している。もちろん、営業窓口に徹して専任の編集者と進めることも多いが。

そんな話を別の出版社の方にすると「ひとりじゃないけどひとり出版社みたいな感じですね」と言ってもらえて今はそれがとても腹落ちしている。

とはいえ、そんな動き方をしていても、
十数年、何十年と編集一筋・営業一筋なひとたちと同じパフォーマンスなどできるわけがない。

さてどうしたものかと思っていたのが2020年3月。
このときに同じタイミングで会社として参画したのが、
「版元ドットコム」(まさにこちら)

「一冊!取引所」

だった。
本当にこの2者には助けられている。
特に「人との出会い」。
あのとき参画しようかなと思っていなければ、
交わっていなかったヒト・モノ・コトと現在進行形で邂逅している。
それに伴い、私個人の「レベルアップしてる感」も実感。

コロナ禍にもかかわらず?コロナ禍だから?
ありがたいかぎり。

長くなってしまったので
「版元ドットコム」と「一冊!取引所」で出会った方々のことは
また版元日誌がまわってきたときに書かせて頂きます。

みなさま今夜は「小黒一三」を検索してくださいませ。
J-WAVEという放送局で番組もやっていますよ。

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