小出版社の今後
戦後、結核の脅威と栄養失調を生き延び、いまでは稼ぎは少ないものの安酒なら飲みたいだけ飲めるという結構な時代になりました。
コロナ下で売り上げが落ちるかと思っていましたが、ほとんど影響はありませんでした。むしろ堅調だったようです。そうして半ばノホホンと暮らしているうちに、わが社もいつの間にか45年経ち、3人の小さな所帯。今後どうするか、悩んでいます。
後継者を考えていなかったわけではありません。わが社で働いた何人かは別の職種に移り、また何人かは独立したほうがましと考え出版社を立ち上げました。しかしいずれもうらやむような成功はしていないようです。
P出版のSさんが相談にのってくださいましたが、結論は持ち越しとなっています。みなさん、あっという間に歳を取りますよ。「つひにゆく道とはかねてききしかど昨日今日とは思はざりしを」(業平)ですよ!
「版元日誌」の紙面を汚すのは気が引けますが、小出版社のこれからをどうすべきか、みなさんのお知恵を拝借いたしたく、ご意見・ご教示のほどをお願いする次第です。