たぶん、みんな書いたことがある「日誌」。
皆さん、はじめまして。
リンケージ・パブリッシングの原といいます。弊社は士業やコンサルタントなどのコンテンツに特化した出版社です。そして私は2019年7月頃に入社した、いわば新米社員です。
有難いことに弊社は忙しくさせていただいており、最近では以下の3冊を出版しました。
●「大阪府事業引継ぎ支援センターの挑戦」(上宮 克己 著)
●「まず読む!補助金・助成金」(宮澤 猛 著)
●「事業性評価の効率的方法―仮説と対話による中小企業の経営向上策」(杉本 良人 著)
また、弊社は新たな書籍の出版へ向けて、現在原稿と向き合っている真っ最中です。
私は上司の指導を受けつつ、書籍・雑誌の校正校閲などを任されています。恥ずかしながら入社前は読書家ではなかったのですが、「もっと多くの文章に触れねば」と本を漁り始め、今では読書が好きな人間になりました。
通勤電車内の往復2時間は恰好の読書タイムとなっており、往路では格言集の本でテンションを上げ、復路はスムーズに読み進められる小説で疲れた脳を癒しています。
ちなみに、いま復路で読んでいる本はこちら。
●「デザートはあなた」(角川文庫/森 瑤子 著)
世界大手の広告代理店に勤めるプレイボーイな主人公が様々な美女と出会い…というと色っぽい雰囲気が漂いますが、大人なシーンは意外とありません (25年以上前にドラマ化され、主人公は俳優の岩城滉一さんが演じたそうです)。
さて、今回の版元日誌執筆に際して、参考として過去の日誌をいくつか読んでみたのですが、そんな中でふと「日誌」という言葉に少しだけ懐かしさを感じました。なぜだろうと思い、頭の中で何となく原因を探っていたのですが、最近になってやっとその謎が解けました。
学級日誌。
小・中学校などで、日直が当番となってその日にあったことなどを書き込む学級日誌です。皆さんも長い学生生活の中で、一度くらいは書いたことがあるのではないでしょうか?
私は日誌を書く役目を、殆ど片方の日直の女子に任せていました。面倒だったということより、自分が書いた文章をクラスメイトに見られるのが恥ずかしかったのでしょう(今思えばクラスの日誌の大半は女子の文字でした)。
今ではさすがに日誌を見られることに照れくささはありませんが、版元日誌執筆のタスクを頂いた時は「何を書こうかなぁ…」と少しソワソワした気持ちでした。
それは、初めて学級日誌を書いた時の
「クラスメイトに笑われたくない。でも、このページはつまらない、って思われるのもイヤだ」
と一丁前に悩んでいた思い出が、少しだけフラッシュバックしたからなのかもしれません。
もしや、この先私から生み出した文章を堂々と世に送り出せる日が来ても、執筆前のそんなソワソワ感を拭い去ることはできないのでしょうか。それとも、文章ともっと戯れることで払拭できるのか。いや、むしろ払拭するべきではないのか…。
ひとまず新米社員は出版社の一員として、日々読書を重ね校正校閲を繰り返し、言葉と格闘し続けることにします。