ダイエットしてみました
スタイルノートは去る6月2日に無事9周年を迎えることができました。版元ドットコムのみなさんには、いろんなことを教えていただいて、そのおかげで今があると思っています。「○周年記念イベント!」とかが苦手なタイプなので、ひっそりと社員も気づかぬままに9周年は過ぎていきましたが、本当にみなさんには感謝しています。
さて、唐突ですが、今年2014年のはじめからダイエットをはじめました。スタート時に約78キロだったのが、5ヶ月後の6月頭に約66キロ。12キロやせることができました。
きっかけは、久しぶりに会った知り合いが、もともとふっくらした人だったのに妙にすっきりしてたこと。聞いてみると「炭水化物とらないようにしてるんだ」とのこと。早速、東京・立川のオリオン書房へ行き、ダイエットコーナーで山積みになっていた、光文社新書『炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学』(ISBN978-4-334-03766-6)を発見。これならなんとかできそうかも……と思いつつ、周囲にあった類似書とまとめて購入しました。
帰りの電車の中で読んでみるとなかなか興味深い。炭水化物とは何者なのかなども含めておもしろく読みました。この著者が参考にしたという本があるらしく、すぐにそれらも含めて何冊か入手。糖尿病治療の現状などについて書かれていた本もあり、これまた興味深く読みました。しかし、すぐに忘年会におせち料理、お雑煮、新年会と、糖質てんこ盛りのシーズンです。ここで始めて挫折するのは一目瞭然。スタートは仕事始めと定め、体重を記録するためのiPhoneアプリもインストール。準備万端です。
そうしてはじめた糖質制限ダイエット。すべての食品から徹底して糖質分をカットした食生活を送る方法です。もともとは糖尿病の治療法として考えられたものらしいですが、ひたすら糖質摂取量だけを気にしました。だから、糖質の少ない肉魚野菜や焼酎などをカロリーは気にせず食べまくってました。
こだわりのB型なので、かなり徹底した制限をしていたんじゃないでしょうか。糖質制限ダイエットではお菓子など甘いものはもちろん、ご飯、パン、蕎麦、うどん、パスタなどの炭水化物も厳禁(なので、炭水化物ダイエットと呼ぶ人も)。サツマイモなどの根菜類もダメ。徹底してやろうとすると、1日の糖分摂取量を60g以下にするということのようです。ちなみに、食パン1枚には約30g、ご飯茶碗1杯の白米なら約55gの糖分が含まれているそうです。
というわけで、朝ご飯は、パンを食べずに野菜のみ。それも糖質の含まれる芋類は無し。コーヒーもクリームをやめてブラックで飲むことに。お昼ご飯も野菜かスタバのコーヒーだけで済ませる毎日。夜も米飯を抜いて、肉、魚、卵、野菜、豆腐などを食べてました。最初の頃はなかなかお腹がいっぱいにならないので、肉魚でお腹を満たしていた感じです。ファミレスに行けばステーキの大を頼み、居酒屋では野菜や肉、魚などの料理をいっぱい頼んでお腹を膨らませてました。困ったのが毎週のように行っている、中華料理店。実は中華料理は砂糖を大量に使うんです。そこで、砂糖を使っていないであろう料理中心に頼んで食べてましたが、これは選択肢が狭くてちょっと大変でした。あまりにも制限が多すぎるとストレスがたまりそうなので、糖質は比較的多いけどビールはOKということに勝手に決めました。
そんなこんなで1週間。1.7キロの減量に成功。糖質を減らしたからというよりも、食べる量が減ったからかも。ダイエットスタート後初の飲み会では、意識して糖質の少ないものを選んで食べたつもりなのに、1.2キロ増えてしまいました。しかし、翌日には1キロ減ったりして一喜一憂乱高下。しかし、ずっとアプリで記録していた体重と体脂肪をグラフ表示で見てみると、全体として減少方向にあることがはっきり。こうなると、俄然やる気が出てきます。その後は順調に減っていく体重と脂。
以前NHKの「ためしてガッテン」で「はかるだけダイエット」というのを紹介していました。毎日の体重を量って記録しておくだけで、食べる量や運動を意識するようになるので自然に体重が減るというものです。この効果もあった気がします。
ただ、副作用(?)的なものとしては、はじめて1週間頃から軽い頭痛が続くようになりました。これはいろんな本にも書かれていたことで、頭痛薬を飲むほどではなく10日ほどで収まりました。
よい副作用として気づいたのは、それまでよく胃薬を飲んでいたんですが、ダイエットをスタートしてから1度も飲んでないことに気づきました。それと、二日酔いしにくくなった気がします。体質変わったのかなという感じ。
こんな風にどんどん体重が減っていくのはおもしろかったのですが、ある日いつも行っているデニーズの店員さんから「あのー、すこーし痩せられました?」と恐る恐る聞かれる事態に。「あ、ダイエットしてるんで体重落ちましたよ」と答えると、「そうだったんですか!やっぱり。ものすごーく痩せましたもんね!」と、「すこーし」が「ものすごーく」に変わりました。わざわざ言うことでもないし、気恥ずかしいので黙っていたのですが、どうやら自分の知らないところで病気かと心配されていたらしい。
まずい。これはほかの人たちにも説明せねば。何人かに話してみると、みんなデニーズの店員さんと同じような反応。そこで人に会うたびにこっちから説明するようにしました。
もっとも、昔からの友人には「だいぶ昔に戻ったね」と言われました。これでも体重60キロくらいの時代もあったんです。
現在は、痩せすぎないように現状維持を目指しています。それでも、こういう食生活に慣れてしまうと、普通に食べてるつもりでも体重は少しずつ減ってます。おもしろいのは、周囲の人々にも糖質制限ダイエットを始めて成果のあらわれたという人が出てきていること。布教しているつもりはないのですが。自分が感じたのと同じように、食べる量を減らさず、お酒も飲めて体重を落とせるという点が「やってみよう」と思わせるのかもしれません。
ふと気がつくと、ロゼッタストーンさんから出ている『僕が元気にヤセた理由』(加藤昌史著・ISBN978-4-947767-10-3)も、同じ方式でした。以前読んだのにすっかり忘れていて今回再読。その身体の変化の様子が、以前は他人事だったのに今回は手に取るように実感できました。
ちなみに、先日病院で健康診断を受けました。検査結果からは異常なしとのこと。以前「このままだと面倒なことになりますよ」と言われていたのが「この数字なら心配ありません」に変わりました。
体重が減ったので心機一転! というわけではないのですが、減量を記念して我が社は2014年の7月から新しい事務所に移転します。といっても場所はほぼ変わらず、直線距離で300mほどの移動です。向かいには、昔、村上春樹がジャズ喫茶をやっていたというビルが、斜め向かいには国指定の名勝があるという、すごいようなすごくないような場所でもあります。事務所の余分なモノを処分する機会でもあります。滅多に無い一大イベントなので、ちょっと楽しかったりもします。
さてさて、新事務所で体型は維持、業績はアップといきたいところです。新事務所ビルの1階が中華料理屋さんという、体型維持には前途多難の場所な気もしますが、10周年、50周年、100周年を目指してやっていきますので、よろしくお願いいたします。