版元ドットコム西日本でブックエキスポ2011に参加します!
こんにちは。ご無沙汰しています。みなさま、お元気でいらっしゃいますか。
なんともはや、思い巡らせば、今年の出来事はどんな言葉も現実の前では空虚なものだと思いしらされました。
考えねばならないことは山ほどありますが、この食の秋に思うのは、放射性物質による海洋汚染です。島国日本の長い漁労文化をなんとするのか。美味しい魚たちがどうなるのか。子どもたちに「おいしいね」って食べさせたいのに、どうすればいいのか。食べること、生きること、全てが、未来をみすえて考えないと、取り返しがつかないと思わされます。そして、今の行動の結果がどうであっても、人は生きていかねばならない。歯をくいしばって、荒野のなかに花が咲くように、しっかり大地に根をはり、産み出し、作って、働いていきたいと思います。
ついでに小社の新刊も宣伝させていただきます。生活保護に関する研究で著名な吉永純著、『生活保護の争点―審査請求、行政運用、制度改革をめぐって』がこの春に出来あがりました。まさに厳しい現実ですが、とうとう生活保護受給者が200万人を超えました。震災の影響もあります。人々の補償の問題は今後深刻になっていきます。しかし生活保護の運用は決して簡単ではありません。地域の状況もあります。そんな複雑は生活保護の態様を、過去の判例を集約、分析して、現状への提言を行っているものです。今ならばこその時機を得た本であると思います。大著ですが、生活保護に関わる方々にお手元においていただいきたい本です。
さて、野外活動の、版元ドットコム西日本の活動の様子をば。
昨年の忘年会からあとは、まぁ、例年のごとくと思いきや、震災後は、やはり心新たに、ここで何ができるのかと考え直しています。
まずその皮切りに、ミシマ社さんがお招きしてお話をうかがいました。関西へ避難されてきたのをきっかけにして京都に拠点をおかれるとのこと。新たな活動に期待されること(拠点の城陽市はイチジクがおいしい!)などを聞いていると、心配もなんのその、かえってこちらのほうが励まされました。ぼんやりしている場合ではないと、版元ドットコム西日本として、何をする?!
夏にはポット出版の沢辺さんにお越しいただき、版元ドットコムの活動を新たにご教示いただきました。沢辺さんがいらっしゃるというだけで、日頃の会議よりも充実したものになり、それではと、西日本での活動を盛り上げるために、ブックエキスポ2011に参加します。
ブックエキスポ2011は、書店さんを中心にしたブックフェアで、取次さんが主体とされる商談会ですが、今回は、出展社数も130社となり、取次さん自体も合同で行われるので、いつにない規模で行われるようです。JR大阪駅も新たになり、梅田の様子も変わった中での開催で、活気ある駅前の地を楽しみながら、イベントを盛り上げていきたいと思います。
さらに、『関西の出版社』の冊子の作成も考えています。これは来春をめどに、リスト化の途中です。西日本といいながら、実際は会議に参加いただける版元が中心となるので、そこが悩ましいところです。しかし、MLなどでなるべく状況を告知して、西や東で活動していくための足がかりにしていただければと思います。都合が合えば、一堂に会し、酒でも汲みかわさん、というところです。
これは団体としてではないのですが、ブックエキスポの翌日には、勢いにのって、「高円寺de本の楽市」にも参加させていただきます。で は、またお会いできるのを楽しみにしています。
高菅出版 の本一覧