復刊ドットコムの岩本と申します。

本年6月より版元ドットコムの会員として入会させていただきました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

「復刊ドットコムって何をしている会社？」と聞かれることが多いので、簡単な自己紹介をさせていただきます。

復刊ドットコム
http://www.fukkan.com/

1999年10月、当時はほとんど聞くこともなかった「オンデマンド出版」の国内初の事業会社、「株式会社ブッキング」として設立されました。
「1冊から受注生産できる出版」というキャッチコピーは、業界内外に大きなインパクトがありました。
また同時に、「絶版を無くしたい」という企業姿勢から新しいインターネットサービス「復刊ドットコム」というサイトを立ち上げました。
「品切れ・絶版の本について読者のリクエストから復刊させよう」というサービスです。
2000年6月のサービスイン直後、数万のユーザーから数千点のリクエストが一同に集まり、これほど多くの復刊の要望があったことを目の当たりにしたときの驚きは忘れられません。

サービスの基本はシンプルで、復刊のリクエストが多く集まった本について、出版社さんに復刊できるかどうかを交渉します。
出版社では、どんなユーザーがどういう理由で復刊してほしいかという具体的な根拠と 過去の復刊実績を基に復刊できるかどうかを検討していただきます。

発売から十数年以上経過している本を復刊させることは非常に難しいですが、おかげさまをもちまして少しづつ復刊を積み重ねることができました。

検討の結果、復刊された本は、復刊ドットコムサイトで販売することはもちろん、一般書店で販売される本も多くございます。また、復刊ドットコムは自社でも復刊をしており、復刊専門の出版社としても活動しております。

その本を復刊してほしいという要望は昔からあったことは事実ですが、インターネットという仕組みによって出版社にその事実を知ってもらえるきっかけを作ることができたのではと感じています。

読んだことがない本を知ったとき、その本はその読者にとって、新刊ではないでしょうか。言い換えれば、復刊した本にとって、その読者は、新しい読者になります。

復刊ドットコムは、復刊を促進するサービスをしていますが、新しい読者と出会える機会も出版社さんにご提供していくことができれば幸いです。

今後とも復刊ドットコムをよろしくお願い申し上げます。