不況のおかげで再確認
2003年から細々と続けております版元です。
昨年後半、数ヶ月にわたって売行きが非常に悪い時期がありました。金融不況余波の買い控えだったと思います。
そこそこ身過ぎできればと“攻める”ことなくこれまで来ましたが、さすがになにかしなくてはと思いつくことを片端から試してみると、いくつかは結果が出て、なかなか面白いと思いました。
ここはと思う書店さんにお願いして置いてもらったら売れ、その後そこのお店だけダントツでよく動いたり(但し当社比)、新聞広告を出したら今までになく電話が来たり、うちのような零細にとっては大きい成果がそのほかにもいろいろとありました。
昨年に引き続き、今年もブックフェアに参加しようと思ったのは、この経験があったからです。
“出しているとわかれば欲しがってくれる本も、人目につかなければ売れない”という当たり前のことを再確認し、せっかく書店の方、本に興味のあるお客さんが来る場に出せるのだから見て、知ってもらおうという気持ちです。
勢い余って実行委員のお手伝いにまで手を挙げてしまいました。
共同出展される版元には、営業一筋の方、書店員経験のある方もいらっしゃるので、書店さんとのやりとりをこっそり見せていただいたり、棚の見せ方・見え方もお聞きしてみようと考えています。
今は、誘ってくださったアニカさんと一緒に棚一つ分で、何ができるか思案中です。
まだ参加締め切りまでは少しあるようですので、なるべくたくさんの版元の皆さんとご一緒できたらと思います。