中井吉英・内藤いづみ講演会を開催します
「こんな企画ができたらいいね」
長年、温めてきた企画がこの春に実現の運びになりました。
中井吉英・内藤いづみ講演会「命と心を考える」(仮題)です。
中井吉英先生は心療内科の、内藤いづみ先生は在宅ホスピスのそれぞれパイオニア的な存在。ともにオフィスエムから本を発刊しています。
中井先生は『心療内科からの47の物語』、『はじめての心療内科』の著者。
心療内科とは、普通の医者は患者の不具合の部分を治療するのに対して、患者の心を通じて体全体の不具合を治療する医学。それだけに患者の傷ついた心に触れることが多い医療と言えます。
内藤先生は「ホスピス最期の輝きのために」や対談集「あなたと話がしたくって」、最近では、小さな絵本「幸せの13粒」「最高に幸せな生き方と死の迎え方」など、たくさんの本をオフィスエムから出しています。
「命の始まりに助産婦さんがいるように、命の終わりに助死婦のような人がいたっていいじゃない」という考え方の内藤先生。
命というものをトータルで、全体でみていく医療の実践者です。
おふたりに共通しているのは患者と真正面から向き合うということ。
現代医療は、高度に発達したかわりに細分化、専門化し、却って患者の身体をトータルで診るということが少なくなりました。その結果が医者が患者と真正面から向き合わない。検査とデーター解析が主流の医療になってしまいました。
そういう中で、命と心を真正面から向き合う中井先生と内藤先生。この医師2人の講演をなんとか開きたい。そしてそれを多くの人に聞いてもらいたい。それがオフィスエムの長年の念願だったのです。
長引く不況、減らない自殺者の数。命や心を苛んでゆく今の世相。「今の日本は社会全体がウツになっている」そういう風に評した人がいます。
こういう時代だからこそ、命や心を大切に考える機会が必要なのではないか。
私たちの企画をおふたりにお話したところ、即座にご快諾いただきました。
それも決して交通の便が良いとは言えない長野まで足を運んでいただく。
ありがたい限りです。
正直言ってオフィスエムではこの手の大きな講演を企画したことがありません。
しかしノウハウは全くないけれど、聞いてもらった人の心が少しでも軽くなるような、そんな講演会にしたいという気持ちはある。不慣れだけどもその気持ちをもって準備を進めて行きたいと思っています。
スマートではなく不器用だけども手作り感あふれる会にしたい。それが却ってオフィスエムらしくていいんじゃないかなと思っています。
皆さんも是非お出かけ下さい。心からお待ちしております。
中井吉英・内藤いづみ講演会
平成22年4月10日(土)
長野市若里文化会館
詳しい時間・内容は小社のホームページ上で決まり次第アップする予定です。