はじめまして。てらいんくです。
出版社を起して。5年目。「独立しました」と他人に言うと、「そうですか」と哀れみに満ちた表情で、返事がくる。そして、「で、なにを?」「はい。出版社です」「まあ、それは、大変。今、もうだれも、本を読みませんからね…。」と、物好き、はずれものを見る目で、「まあ、がんばってください」と肩をポンとたたかれる。
「“売れる”でなく、“読んでほしい”が。編集方針です。」と演説すると、「勝手な思い込み」と一笑される。
でも、心に響く本、読んで欲しい本!が、『てらいんく』の編集方針!
まだ、点数は、少ないのですが、奮闘しているのです。
韓国、中国、台湾、カンボジア、ミャンマー、ベトナムのアジア文芸の飜訳シリーズ。
児童文学評論、ヤングアダルト読み物シリーズ。教育シリーズ。
今、お薦めが、「児童文学への3つの質問」 藤田のぼる著
- 今、子ども達の「読書離れ」が盛んに言われていますが、その要因はどこにあるのでしょうか。
- 子どもにとって文学作品を読むということは、どのような行為なのでしょうか。子どもは作品から、何を受け取るのでしょうか。
- こども読者にとって、今どんな作品が求められているのでしょうか。
3つの質問に仮託して、読書へのいざないともとれる児童文学評論集。
児童文学にたずさわるすべての人に、すべての大人に読んでほしい1冊。
アジア文芸シリーズからは、「モンシル姉さん」 権正生 卞記子訳
南北分断が決定的になった朝鮮戦争下、母と生き別れ、父を亡くしながらも懸命に生きていく少女を描いた韓国児童文学のロングセラー。韓国では、テレビドラマ化され、お茶の間を釘付けにした。(日本図書館協会選定図書)
ヤングアダルト読み物シリーズから、「海辺のモザイク」 高田桂子著
肥大化する欲望のままに、人生の充足に渇える大人たち、小さな自己を内向せざるをえない子どもたち。どこにもある、ふつうの家族が、エア・ポケットに落ちたときに見る明日は、どのような形をとるのだろうか
他に、中国の一人っ子たちの思いを綴る 「一人っ子たちのつぶやき」、シハヌーク国王文学賞受賞作品を在日カンボジア人である著者自ら邦訳の「アンコール・ワットの青い空の下で」…。
心に響く本、読んで欲しい本ばかり。
「近頃、子供達に読ませる本がなくて、困っていたの。てらいんくの本を子供達に読ませたい。」と、優しく、温かく、感動してくださる方もかなり増えてきたのです。
「今、子供達が。本に、戻りつつある…」と、何かの記事で読みました。
読書の感動を子供達に伝え続けたい『てらいんく』です。よろしく。