久しぶりの出逢いに感謝
女性の方とお逢いするのが、もう、楽しくて楽しくて……申し訳ないくらいです。
だって、本のことでお話しする女性の方、みるみる表情が輝いて、ニコニコと本当に嬉しそうなお顔になるんですね。
「あっ、そうなんだ。そういうことよね」
ってうなずいて、にこやかに饒舌に話をされるお顔に接していると、
(ああ、この本を出版して良かった)
そうしみじみ思えるんです。
この三月に出版した「ココロ美人」(佐藤康行・著)が想像以上の反響をいただいて、2ヵ月で5刷、ありがたい限りです。
4コママンガと大きな活字、短い文章。文末をまとめの1行で締めて、読者の達成チェックリスト付き。天の余白に犬や猫の動物の喜怒哀楽顔のイラストをさしこんである。もりだくさんだけど、手軽、そしてシンプルな構成。
いつもは厳しいことを何気にズバーンと言う、うちのカミさんが珍しく興奮気味に、
「あ、これ、いいんじゃない。どんな美人だってココロ美人て言われたら、ゼッタイ嬉しいのよ!」
と、宣ふのです。
面食らいました。
柔道の主審がよくやる人さし指をクルクル回してから、サッと指をさす「教育的指導」をしょっちゅう受けている亭主としては、面映い気もしないではなかったのですが、
(もしかしたら……)
の予想がいいほうに的中したので、ヤレヤレ。
台東区の市場の中にある老舗の文房具屋の専務さんから、
「ウチにおいてみたい。15冊大至急ほしい」
との注文もいただき、売り方の発想転換のヒントにもなりました。
「ココロ美人」になる70種のレシピ本として、大事にしながら長く、大きく育てていきたい。
(頼むぞ、わが愛娘の『ココロ美人』よ)
久しぶりに読者の生々しい反応に出逢える本を世に送りだすことができました。
出版って、やっぱり面白い。
懐が深いなあ。