営業冥利に尽きる営業代行!
「営業代行奮戦中!」の前作から3年が経ちました。前作は、「もっと営業代行をうまく使ってください」ということをテーマにしましたが、今回は、「うまく使っていただきました」というより、「営業代行をやっていてよかった」ことのエピソードを紹介したいと思います。
最近の一番は、なんといってもこれです。取引出版社の5月に出版した書籍で「まもなく宇宙人が到着します」というタイトルで世に出し、増刷を重ね、すでに数万部に達しています。出版社の社長から、「こんなテーマの企画が入ったんだけどどう思います?」から始まり、‘これはいける!!’と思ったので、「いいですね。ぜひやりましょう!」との返事。
それからというもの、通常は月に1回しか打ち合わせで会わないのですが、たまたま懇親を深めるということもあって出版社の社長・・・、いや編集者と朝方まで飲みながらタイトル決定に向けての方向性が決まりました。それから数日後には、打ち合せと称した会議のなかで装丁を決めました。
営業に関しても、我々は単店訪問で書店担当者から「ウチは、こういうのは売れないんだよね」と断られた書店へのフォローを違う形で出版社の方にしていただき、その書店でも平積みすることができ、見事に良い結果へ導くことができた。
版元の社長じゃなかった編集の方は、意見を求める時に「営業さんの意見を聞かせてください」と言われます。また、「自分の考えと違うかもしれない」というのを前提に聞いてきますので、こちらも、その出版社の営業部に所属している感覚で意見を言えます。
このような感じで協力させていただいた書籍が書店から「追加受注がきましたよ」と出版社から連絡を受けると嬉しさひとしおです。
また、ある出版社では、「英単語マニア」という書籍を発行しています。2年近く前に出版された書籍です。これが毎月コンスタントに同じくらいの部数を実売としてあげています。英語の苦手な私ですが、発売前に出版社の方にレクチャーをいただき、さらに同行販売をしてもらいました。キチッと書店員に案内し、ちゃんと置いてもらうと面白いように数字に跳ね返ってきます。今でもこの書籍は「平積みしてみてください」とお願いしています。平積みをイヤそうに「古い本ですよね」という方がいますが、「古い本だから実績があり失敗しません。イチオシの本ですよ」と提案すると、これまた良い結果がでます。首都圏での実績を元に出張して地方の大型書店へ案内し、語学書の棚前に並べてもらうとちゃんと数字に跳ね返って、版元に追加受注がきていることを聞くと「またやったるでー!」という気分になります。これぞ、‘良書を作り、ロング商品化’という出版社の願いに一歩近づいた嬉しさだと実感します。
最後に、新しい組織について少々PRしたいと思います。数年間二人で会社を興し、営業代行業を行なってきましたが、昨年末独立し、飯田橋に事務所を構えました。出版業界では飯田橋は便も良いこともあって、出版社の方、特に取次担当の人がよく立ち寄ってくれ、情報交換の機会が増えました。
また、現スタッフは、皆といっても数名ですが書店・取次・版元はたまた個人での営業代行業経営の経験者です。1年未満の出来立てホヤホヤの会社ですが、お見知り置きを!!