直取版元ならではの知恵――書籍の梱包・発送について
さくら社の桑原です。弊社は営業形態が基本的に書店様との直接取引のため、私は主に書籍の梱包・発送業務を担っています。
世間の配送運賃が値上がりしてる中、書店様直納の送料は、現在も弊社負担を続けていますが、そのサービスを最小限のコストで維持するため、最低限の送料で送るためのさまざまな工夫を行っています。
その一つとして、宅配便・レターパック・クリックポスト・ゆうメールなどの発送ツールを出来るだけ有効活用するため、最安送料の配送サービスを素早く選定できるような配送サービス各社の送料一覧リストなども作成しています。
◎今回は、郵便局発行のレターパックプラス(赤/510円)をどのように活用しているかについて御案内します。
レターパックは、A4サイズ・4kgまで全国一律料金で、信書が送れて追跡サービスもついて、レターパックプラス(赤/510円)とレターパックエコノミー(青/360円)の2種類があります。沖縄に送る際にも重宝しています。
レターパックエコノミーは厚さ3cm以内の利用条件があるのですが、レターパックプラスは厚さ3cmを超えても大丈夫です。
レターパックプラスの封を閉じる際、表記してあるガイドラインが隠れるように封を閉じることが出来ればOKです。
このレターパックプラスに、例えばどのような書籍をどれくらいの冊数入れ込めるのかと言いますと……
① 心に響く言葉満載の『教師の作法 修養』四六判・並製152頁×10冊
② ロングセラー『キーワードで引く 小学校通知表所見辞典[道徳の評価 追補版]』A5判・並製 292頁(CD-ROM付)*束幅約15mm×5冊
③ A4判カラーチラシ 500枚
※100枚当たり約665グラムとして4kgは超えません。
④ 小学校英語で大好評のシリーズ『子どもが夢中で手を挙げる外国語活動』〈全巻セット〉トールケース入りCD-ROM×7本
レターパックプラスには元々マチの折り目がついていますが、それを基本にすると上記冊数は入りませんので、定規とハサミ先端を使って新たなマチの折り目をつけて準備しておきます(左下写真)。
ここでは、④(トールケース×7本)を入れています。
①をB4サイズのOPP袋に入れ終えた時には、弊社のM女史から「コルセットのようですね~」(微笑)と。
言われてみると、確かにそうなのです。書籍をOPP袋に入れて複数書籍の四隅をきっちりと合わせ、スリムなままをキープさせる為にセロテープを貼ってコルセット着用完了!
あとは、レターパックプラスというドレスを着せれば、完成です。
うまく書籍が入ったとしても、そんなに厚かったらポスト投函出来ないのでは? と思われるかもしれませんが、郵便窓口または集荷で受け付けてもらえます。
書店様へ迅速に発送し、読者の方々に出来るだけお待たせする時間を少なく、美本のまま手にしていただけるようにと、書籍の梱包・発送業務の工夫改善に日夜取り組んでいます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
日々のこの梱包・発送業務が、ちょっとでも皆様のお役に立てれば何よりです。