書店で本を注文するということ
実は書店で本を注文したことがありません。(書店の皆様ごめんなさい)
理由は色々あります。以前は神田村に勤めていたので、読みたい本はすぐに買えたから。書店営業中に見つけた面白い本はその場で買ってしまうから。少し変わった本は大型書店で買ってしまうから。でも一番大きな理由は「いつ入荷するかわからないから」。
おそらく取次各社も新倉庫や新システムで対応は速くなっているとは思うのですが、毎月何軒か「客注が入ってこないのですが」という書店からの電話を受けるたびに本当に改善されているのか疑問に思うことがしばしばあります。
現在小社では委託倉庫から月・水・金の週三回の取次搬入。これは一般的な回数だと思いますが、取次から書店への搬入には現在どのくらいかかっているのでしょうか。もちろん大型店とチェーン店と街の本屋さんでは違うでしょうし、取次にもよりますが…。
「ご注文の書籍は1週間から10日かかります(場合によっては2週間)」。こんなに時間のかかる業界って他にあるのでしょうか?
それともう一点は、本を注文するのが意外と敷居が高い行為だということです。
結構お客様でいらっしゃるのです。「えっ、本屋さんで注文って出来るんですか?」といわれる方。
2000年頃、ある書店の店長さんと「アマゾンは日本で成功するか」について話した事があります。その時は「本は現物を見てから買う物だから、ネット販売で成功するとは思えない。」という話で終わったのですが、ご存じのように確実に売上を伸ばし浸透しました。
その理由として「注文品が届くまでのスピード」と「注文の手軽さ」も私的には大きいと思っています。(検索による類書選びや新しい本との出会いについてはまた次の機会に)
インターネットが生活の一部になり、情報の移動がリアルタイムに近くなった現在、物の移動も速くならないと、ますます本が売れなくなるのでは無いかと危惧しています。
でも一番肝心なのは近所の本屋さんで買うことですよね。さっそく明日にでも注文してみたいと思います。