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ハバナ零年
原書: Habana año cero
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年2月20日
- 書店発売日
- 2019年2月28日
- 登録日
- 2019年1月31日
- 最終更新日
- 2019年3月5日
受賞情報
カルベ・ド・ラ・カリブ賞、フランス語圏島嶼文学賞/2012年
書評掲載情報
2020-05-07 |
群像
2020年6月号 評者: 野谷文昭 |
2019-10-09 |
本の雑誌
2019年11月号 評者: 円城塔 |
2019-08-17 |
週刊朝日
2019年8月30日号 評者: 青山南 |
2019-08-10 |
本の雑誌
2019年9月号 評者: 青山南 |
2019-07-13 |
図書新聞
2019年7月20日号 評者: 崎山政毅 |
2019-07-13 |
図書新聞
2019年7月20日号 評者: 小倉英敬 |
2019-06-21 |
週刊金曜日
1237号 評者: 伊高浩昭(ジャーナリスト) |
2019-06-20 |
月刊ラティーナ
2019年7月号 評者: 伊高浩昭(ジャーナリスト) |
2019-06-13 |
NHKテキスト まいにちスペイン語
2019年7月号 評者: 柳原孝敦 |
2019-05-11 |
図書新聞
2019年5月18日号 評者: 越川芳明(明治大学教授/アメリカ文学) |
2019-05-10 |
週刊読書人
2019年5月11日号 評者: 旦敬介(ラテンアメリカ文学) |
2019-04-25 |
東京新聞/中日新聞
夕刊 2019年4月25日付 評者: (大波小波) |
2019-04-21 |
読売新聞
朝刊 評者: 岸本佐知子(翻訳家) |
2019-04-13 |
本の雑誌
2019年5月号 評者: 林さかな |
2019-04-05 |
ダ・ヴィンチ
2019年5月号 評者: 山崎まどか |
2019-03-20 |
週刊新潮
3月28日号 評者: 佐久間文子(文芸ジャーナリスト) |
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紹介
カオス理論とフラクタルを用いて、電話がキューバで発明された事実を証明せよ!?
1993年、深刻な経済危機下のキューバ。数学教師のジュリアは、世界で最初の電話がハバナで発明されたことを証明する、イタリア人発明家アントニオ・メウッチの重要な自筆文書の存在を知る。その文書をめぐって、作家、ジャーナリスト、そして元恋人までが虚々実々の駆け引きと恋を展開するが……。
キューバ出身の新鋭作家が、数学とミステリーの要素を巧みに織り込んで挑んだ代表作。
[2012年カルベ・ド・ラ・カリブ賞受賞作]
目次
ハバナ零年
訳者あとがき
前書きなど
「すべては1993年、キューバのゼロ年のことだった。ハバナは自転車で満ち溢れ、食糧貯蔵室は空っぽで、いつ終わるともしれない停電があった。何もなかった。移動手段ゼロ。肉ゼロ。希望ゼロ。わたしは30歳、数え切れない問題を抱えていて、だから巻き込まれていった。最初は露知らなかったのだけれど、でも一部の人にとって、ことはそれよりずっと前の1989年4月、『グランマ』紙に「電話はキューバで発明された」という記事が載り、イタリア人のアントニオ・メウッチの名前が出たときにはじまっていた。
〔……〕電話が、それがほとんど通じないハバナで生まれたなんて。まるで電灯やパラボラアンテナやインターネットがこの町で発明されたみたい。科学といい、めぐり合わせといい、皮肉なものね。ひどいものよ、メウッチだって、ベルの発明よりも早かったことを誰も証明できないために、死んで1世紀が過ぎてもまだ忘れられたまま――」(第1章より)
版元から一言
海外文学ファン・愛読者のみなさんに、素敵な新しい作家をご紹介します。
本書は、これが日本では初紹介となるハバナ出身の作家、カルラ・スアレスの代表作です。2012年に原書が発表されるやいなや「カルベ・ド・ラ・カリブ文学賞」「フランス語圏島嶼文学賞」をつぎつぎと受賞し、新しいカリブ文学の旗手としてヨーロッパを中心に多くの読者を獲得しています。
経済恐慌下の、モノも何もないハバナの街を生きる女性の本音と、数学や史実を駆使したミステリータッチの文体がとても魅力的なので、日本でも多くの読者を獲得してほしいと願っています。
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世界各国の長篇小説を中心に紹介する小社のシリーズ《世界浪曼派》第3弾です。
上記内容は本書刊行時のものです。