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ハバナ零年 カルラ・スアレス(著) - 共和国
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ハバナ零年 (ハバナゼロネン)
原書: Habana año cero

文芸
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発行:共和国
菊変形判
縦188mm 横150mm 厚さ18mm
重さ 300g
280ページ
並製
価格 2,700円+税
ISBN
978-4-907986-53-7   COPY
ISBN 13
9784907986537   COPY
ISBN 10h
4-907986-53-X   COPY
ISBN 10
490798653X   COPY
出版者記号
907986   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年2月20日
書店発売日
登録日
2019年1月31日
最終更新日
2019年3月5日
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受賞情報

カルベ・ド・ラ・カリブ賞、フランス語圏島嶼文学賞/2012年

書評掲載情報

2020-05-07 群像  2020年6月号
評者: 野谷文昭
2019-10-09 本の雑誌  2019年11月号
評者: 円城塔
2019-08-17 週刊朝日  2019年8月30日号
評者: 青山南
2019-08-10 本の雑誌  2019年9月号
評者: 青山南
2019-07-13 図書新聞  2019年7月20日号
評者: 崎山政毅
2019-07-13 図書新聞  2019年7月20日号
評者: 小倉英敬
2019-06-21 週刊金曜日  1237号
評者: 伊高浩昭(ジャーナリスト)
2019-06-20 月刊ラティーナ  2019年7月号
評者: 伊高浩昭(ジャーナリスト)
2019-06-13 NHKテキスト まいにちスペイン語  2019年7月号
評者: 柳原孝敦
2019-05-11 図書新聞  2019年5月18日号
評者: 越川芳明(明治大学教授/アメリカ文学)
2019-05-10 週刊読書人  2019年5月11日号
評者: 旦敬介(ラテンアメリカ文学)
2019-04-25 東京新聞/中日新聞  夕刊  2019年4月25日付
評者: (大波小波)
2019-04-21 読売新聞  朝刊
評者: 岸本佐知子(翻訳家)
2019-04-13 本の雑誌  2019年5月号
評者: 林さかな
2019-04-05 ダ・ヴィンチ  2019年5月号
評者: 山崎まどか
2019-03-20 週刊新潮  3月28日号
評者: 佐久間文子(文芸ジャーナリスト)
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紹介

カオス理論とフラクタルを用いて、電話がキューバで発明された事実を証明せよ!?

1993年、深刻な経済危機下のキューバ。数学教師のジュリアは、世界で最初の電話がハバナで発明されたことを証明する、イタリア人発明家アントニオ・メウッチの重要な自筆文書の存在を知る。その文書をめぐって、作家、ジャーナリスト、そして元恋人までが虚々実々の駆け引きと恋を展開するが……。
キューバ出身の新鋭作家が、数学とミステリーの要素を巧みに織り込んで挑んだ代表作。
[2012年カルベ・ド・ラ・カリブ賞受賞作]

目次

ハバナ零年
 
 訳者あとがき

前書きなど

「すべては1993年、キューバのゼロ年のことだった。ハバナは自転車で満ち溢れ、食糧貯蔵室は空っぽで、いつ終わるともしれない停電があった。何もなかった。移動手段ゼロ。肉ゼロ。希望ゼロ。わたしは30歳、数え切れない問題を抱えていて、だから巻き込まれていった。最初は露知らなかったのだけれど、でも一部の人にとって、ことはそれよりずっと前の1989年4月、『グランマ』紙に「電話はキューバで発明された」という記事が載り、イタリア人のアントニオ・メウッチの名前が出たときにはじまっていた。
〔……〕電話が、それがほとんど通じないハバナで生まれたなんて。まるで電灯やパラボラアンテナやインターネットがこの町で発明されたみたい。科学といい、めぐり合わせといい、皮肉なものね。ひどいものよ、メウッチだって、ベルの発明よりも早かったことを誰も証明できないために、死んで1世紀が過ぎてもまだ忘れられたまま――」(第1章より)

版元から一言

海外文学ファン・愛読者のみなさんに、素敵な新しい作家をご紹介します。

本書は、これが日本では初紹介となるハバナ出身の作家、カルラ・スアレスの代表作です。2012年に原書が発表されるやいなや「カルベ・ド・ラ・カリブ文学賞」「フランス語圏島嶼文学賞」をつぎつぎと受賞し、新しいカリブ文学の旗手としてヨーロッパを中心に多くの読者を獲得しています。
経済恐慌下の、モノも何もないハバナの街を生きる女性の本音と、数学や史実を駆使したミステリータッチの文体がとても魅力的なので、日本でも多くの読者を獲得してほしいと願っています。

世界各国の長篇小説を中心に紹介する小社のシリーズ《世界浪曼派》第3弾です。

著者プロフィール

カルラ・スアレス  (カルラ スアレス)  (

1969年、ハバナに生まれる。ハバナ工科大学卒業。小説家、電子工学者。
1998年以降、ローマ、パリと移り住み、現在リスボン在住。
長篇小説に、『沈黙』(1995、レングア・デ・トラポ賞受賞)、『旅する女』(2005)、『英雄の息子』(2016)がある(以上、未邦訳)。
本邦初訳となる本書『ハバナ零年』(2012)で、カルベ・ド・ラ・カリブ文学賞およびフランス語圏島嶼文学賞を受賞。

久野 量一  (クノ リョウイチ)  (

1967年、東京に生まれる。
東京外国語大学地域文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在は、東京外国語大学准教授。専攻は、ラテンアメリカ文学。
著書に、『島の「重さ」をめぐって――キューバの文学を読む』(松籟社、2018)、
訳書に、フアン・ガブリエル・バスケス『コスタグアナ秘史』(水声社、2016)、ロベルト・ボラーニョ『鼻持ちならないガウチョ』(白水社、2014)、同『2666』(共訳、白水社、2012)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。