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新品種で拓く地域農業の未来 岡本 正弘 (監修) - 農林統計出版
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新品種で拓く地域農業の未来 (シンヒンシュデヒラクチイキノウギョウノミライ) 食農連携の実践モデル (ショクノウレンケイノジッセンモデル)

ビジネス
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A5判
250ページ
並製
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-89732-292-6   COPY
ISBN 13
9784897322926   COPY
ISBN 10h
4-89732-292-8   COPY
ISBN 10
4897322928   COPY
出版者記号
89732   COPY
Cコード
C3061  
3:専門 0:単行本 61:農林業
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2014年3月
書店発売日
登録日
2014年3月18日
最終更新日
2015年9月7日
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紹介

水稲、大豆、サツマイモなど九州沖縄農業研究センターで開発・育成した新品種をいかに普及していくか、育種研究者のみならず、食品加工メーカー、農業生産団体、農業者ともタッグをくみながら、普及拡大に邁進する道のりを提示し、地域農業活性化、6次産業化への具体例を紹介する。

目次

序章 新品種による食農連携を実現する方法
 1はじめに 2 農商工連携・6次産業化とは 1)6次産業化とは 2)農商工連携とは 3 6次産業化を後押しする農研機構の新品種開発 1)農研機構とは 2)新品種開発は重要なミッション 4 6次産業化や農商工連携を成功させるポイント 1)新品種に対する期待 2)コンソーシアムによる生産者と食品企業等との相互理解の促進 3)コンソーシアムの展開と成功のポイント 5 本書の構成と活用方法 6 効果的な普及へ向けて

第Ⅰ部 総論編

第1章 ニーズに基づく研究開発の必要性
 1 はじめに 2 ニーズの概念および定義 3 マーケティング研究とニーズ研究の違い 4 研究開発(research and development R&D)におけるニーズ調査の位置づけ 5 技術普及時におけるニーズ調査・評価の重要性-Rogersの普及論を手がかりに- 6 MOTによるイノベーションマネジメント 1)MOTとは 2)機能性食品開発企業のMOTと試験研究機関の連携 3)MOTの視点に基づく研究開発の必要性 7 フィードバックシステムの確立による技術開発への提言

第2章 効果的な実需者ニーズの把握方法~フォーカス・グループインタビューとTN法,アンケートの活用~
 1 はじめに 2 フォーカス・グループインタビューによる実需者ニーズの発掘  1)グループインタビュー,フォーカス・グループインタビューとは 2)グループインタビューのメリット 3)フォーカス・グループインタビューの実施手順 3 TN法第1ステップによる実需者ニーズの評価手順 1)TN法とは 2)TN法第1ステップの実施手順3)実需者ニーズ把握で用いる留意点 4 フォーカス・グループインタビューとTN法による実需者ニーズの検討結果 1)国産大豆に対する評価 2)今後の研究要望 5 アンケートの活用による実需者の潜在ニーズ把握 1)アンケートによる潜在ニーズの把握 2)因子分析による潜在ニーズの把握 6 まとめと今後の課題

第3章 価値共創を実現するコンソーシアムの創り方~九州黒大豆プラットフォームをモデルに~
 1 はじめに 2 食農連携の実現に有効な理論1)ソーシャルキャピタル 2)クラスター理論 3)コア・コンピタンス 4)オープンイノベーション 5)場 6)ナレッジマネジメント 7)Voice型とExit型コンソーシアム 8)プラットフォーム 9)価値共創 10)コンソーシアム形成のための理論仮説 3 コンソーシアム活動の実際-九州黒大豆プラットフォームの活動- 1)コンソーシアム活動のきっかけ 2)「クロダマル」の誕生と特徴 3)「クロダマル」の成分データ 4)「クロダマル」のプロモーション 5)「クロダマル」の産地化の展開 4 コンソーシアム形成のプロセスとポイント 1)マーケティング研究者が仕掛けた産地化 2)九州黒大豆プラットフォームの設立と新たな挑戦 3)今後の展開 5 コンソーシアム方式の成果と課題 1)成果 2)課題 6 まとめ 1)研究者の関与とリーダーシップ 2)情報共有と相互学習による信頼の醸成と価値共創 3)プラットフォームが具備すべき機能と留意点

第Ⅱ部 品種事例編

第4章 水稲(加工・飼料用)「ミズホチカラ」-瑞穂の国の多用途米-
 1 品種開発の狙い 2 品種の特徴 3 普及に至るプロセスと普及実績 4 特筆すべき商品や取り組み事例などの紹介 5 普及を促進したキーマン 6 今後の展望 7 命名の由来 付録 水稲「ミズホチカラ」普及データシート

第5章 水稲(酒造用)「吟のさと」-地元の米で吟醸酒を-暖地向き酒造好適米-
 1 品種開発の狙い 2 品種の特徴 3 普及に至るプロセスと普及実績 4 特筆すべき商品や取り組み事例などの紹介 5 普及を促進したキーマン 6 今後の展望 7 命名の由来 付録 水稲「吟のさと」普及データシート

第6章 水稲「にこまる」-暑い九州でもしっかり実る新しいブランド米-
 1 品種開発の狙い2 品種の特徴 3 普及に至るプロセスと普及実績 4 特筆すべき商品や取り組み事例などの紹介 5 普及を促進したキーマン 6 今後の展望 7 命名の由来 付録 水稲「にこまる」普及データシート

第7章 水稲「きぬむすめ」-西日本の広域に適する良食味米-
 1 品種開発の狙い 2 品種の特徴 3 普及に至るプロセスと普及実績  4 特筆すべき商品や取り組み事例などの紹介 5 普及を促進したキーマン 6 今後の展望 7 命名の由来 付録 水稲「きぬむすめ」普及データシート

第8章 小麦(ちゃんぽんめん用)「長崎W2号」-麺通もうならせる長崎県産小麦-
 1 品種開発の狙い 2 品種の特徴 3 普及に至るプロセスと普及実績 4 特筆すべき商品や取り組み事例などの紹介 5 普及を促進した(育成に大きな役割を果たした)キーマン 6 今後の展望

第9章 大豆「クロダマル」-九州のたんぼに生まれた極大粒大豆-
 1 品種開発の狙い2 品種の特徴 3 普及に至るプロセスと普及実績 4 特筆すべき商品や取り組み事例などの紹介1)株式会社千成堂の取り組み2)株式会社丸美屋の取り組み3)福岡県筑前町の取り組み4)九州全体での広がり 5 普及を促進したキーマン 6 今後の展望 付録 大豆「クロダマル」普及データシート

第10章 サツマイモ「べにはるか」-しっとりやわらか,甘くておいしいサツマイモ-
 1 品種開発の狙い 2 品種の特徴 3 普及に至るプロセスと普及実績 4 特筆すべき商品や取り組み事例などの紹介 5 普及を促進したキーマン 6 今後の展望 7 命名の由来 付録 サツマイモ「べにはるか」普及データシート

第11章 紫サツマイモ「アヤムラサキ」-世界初!食卓を彩る紫サツマイモ-
 1 品種開発の狙い 2 品種の特徴 3 普及に至るプロセスと普及実績 4 特筆すべき商品や取り組み事例などの紹介 5 普及を促進したキーマン 6 今後の展望 付録 紫サツマイモ「アヤムラサキ」普及データシート

第12章 ソバ「春のいぶき」-夏に国産新ソバを食する-
 1 品種開発の狙い 2 品種の特徴 3 普及に至るプロセスと普及実績 4 6次産業化事例・商品・企業の紹介 5 普及を促進したキーパーソン 6 今後の展望 7 命名の由来 付録 ソバ「春のいぶき」普及データシート

第13章 ハトムギ「あきしずく」-富山で開花した,九州生まれのハトムギ-
 1 品種開発の狙い 2 品種の特徴 3 普及に至るプロセスと普及実績 4 富山県氷見市のハトムギ6次産業化の紹介 5 富山県のハトムギ普及を促進したキーマン 6 今後の展望 付録 ハトムギ「あきしずく」普及データシート

 
第14章 サトウキビ「黒海道(くろかいどう)」-本土での製糖再生を可能にする極早生種-
 1 九州,四国,本州におけるサトウキビ栽培 2 本土で高品質原料を生産できる「黒海道」 3 流転の末に「黒海道」は四国に漂着 1)黒海道は通常品種として落第 2)時代を先取りした10月収穫向けとして及第したが 3)八重山の黒糖用として不採用 4)本土向けの黒糖用品種への転換 4 特色ある多様な黒糖生産に向けて 5 本土におけるサトウキビ再興の課題 付録 サトウキビ「黒海道」普及可能地域データシート

第Ⅲ部 品種開発と普及の実践-これまでとこれから-

第15章 機能成分高含有農作物の開発と消費者の期待
 1 はじめに 2 機能成分高含有農作物の開発状況 3 機能成分高含有農作物についての消費者の声 1)高い機能成分高含有農作物の認知度 2)摂取意向も高い 3)機能成分高含有農作物への期待と不安 4)どんな機能成分高含有農作物を食べたい? 4 まとめと今後の展開

第16章 九州沖縄農業研究センターで行っている「所長キャラバン」と品種の普及について

寄稿1 サツマイモのブリーダーになった幸せ
寄稿2 生き方としての作物育種
寄稿3 「健康でいたい」の国民ニーズに応えられたことで紫サツマイモブームは起こった

著者プロフィール

岡本 正弘   (オカモト マサヒロ)  (監修

農研機構 九州沖縄農業研究センタ-

後藤 一寿  (ゴトウ カズヒサ)  (編著

農研機構 九州沖縄農業研究センタ-

坂井 真  (サカイ マコト)  (編著

農研機構 九州沖縄農業研究センタ-

上記内容は本書刊行時のものです。