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メキシコ麻薬戦争
アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱
原書: EL NARCO
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年2月
- 書店発売日
- 2014年3月7日
- 登録日
- 2014年2月13日
- 最終更新日
- 2014年3月7日
書評掲載情報
2016-04-17 |
毎日新聞
評者: 柳下毅一郎(翻訳家) |
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紹介
グローバル化社会の影にひそむ不条理な日常
米国人のあくなき需要を満たすため、米墨国境を越える末端価格300億ドルもの麻薬。幾重にも張りめぐらされた密輸人のネットワーク。警察と癒着したカルテル間の抗争とおびただしい死者。軍隊並みの装備で国家権力に対抗するパラミリタリー。麻薬王たちの豪奢な暮らし。10 代で「殺し屋」となり、たった85ドルで殺人を請け負う少年たち……
メキシコとアメリカの歴史的な関係を背景に、近年のグローバル化と新自由主義の進展のひずみの中で急拡大した「メキシコ麻薬戦争」の内実を、綿密な調査に基づき明らかにするルポルタージュ。米墨国境地帯で麻薬取引と暴力に依存して生きる「ナルコ(麻薬密輸人)」たちに密着し、犯罪者たちの生活や文化、彼らを取り巻く凄惨な暴力の実態を明らかにすると同時に、世界各地で注目されている「麻薬合法化」の議論など、問題解決に向けた方向性も指ししめす。
目次
目次
第1章ゴースト―イントロダクション
PARTⅠ 歴史
第2章ケシ―麻薬生産の黎明期
第3章ヒッピー―第一次麻薬ブーム
第4章カルテル―メキシコ麻薬組織の形成
第5章麻薬王たち―三大カルテルの時代
第6章政権移行―高まる戦争の足音
第7章戦国時代―カルデロンの「麻薬戦争」
PARTⅡ 内臓
第8章運び屋―麻薬戦争とマネー・ロンダリング
第9章殺し屋―殺人という仕事
第10章文化―マフィアの音楽・映画
第11章信仰―ギャングの宗教
第12章犯罪的蜂起―体制に挑む暴力
PARTⅢ 運命
第13章捜査―スパイと裏切り
第14章拡大―国際化する組織犯罪
第15章多様化―犯罪の多角化
第16章平和―麻薬戦争終結への道
謝辞
参照文献
訳者あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。