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鱒旅
フライフィッシング釣行記集
発行:黒石商店
A5判
234ページ
定価
2,000円+税
- 初版年月日
- 2020年12月10日
- 書店発売日
- 2020年12月10日
- 登録日
- 2020年10月7日
- 最終更新日
- 2020年10月7日
紹介
魚釣りについて書かれた散文に釣行記と呼ばれるジャンルがある。この本はフライフィッシングの釣行記を集めた一冊である。
釣行記はこれまで、主に雑誌に掲載されてきた。形式に決まりはなく、日記、紀行文、ストーリーなど様々なスタイルが入り混じっている。記録のつもりで書き残す人も多い。記録には利用価値がある。釣行にも旅や冒険の要素があり、さらに釣り人にとっては成果を得るための貴重なデータでもある。時間と場所、釣法、釣果の記録に、狙いをつけた魚を釣り上げたときの感激や、取り逃したときの悔しさが加わると共感や羨望、憧憬といった感情が湧き起こる。
何を記録し、どんな心情を描写すべきなのか。著者は半世紀近く、フライフィッシングという釣法で鱒(脂鰭を持った鮭科魚類の意)を釣ることに固執し、そしてそれを釣行記として書き残す楽しみを見出してきた。十一編のうち、最初の釣行記は二十代前半、最後は還暦を過ぎてから書かれた。明日の釣りの参考になるべき記録的要素を探り、釣り人の心情の変化に触れることができる。
目次
○まえがき
○源流帯に棲んでいた野生のニジマス
○鬼怒川の夕暮れ
○レイルロードランチ
○ドッグフード・フィーダー
○贖罪プール
○増水スイッチ
○四日目の川
○逃した魚
○スプリット・テイル
○大日如来無為
○山麓の用水路
○あとがき
○文中登場フライパターン&レシピ
上記内容は本書刊行時のものです。