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代わりに読む人1 創刊号
特集:矛盾
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年7月31日
- 書店発売日
- 2023年7月31日
- 登録日
- 2023年5月31日
- 最終更新日
- 2023年8月13日
紹介
思いもよらない人々や異界との出会いを生み、読む/書く人々の試行錯誤の場となる「公園」を目指して、様々な分野のエッセイ・小説・漫画を収録する文芸雑誌がいよいよ創刊。
特集は「矛盾」。矛盾をいかに抱えていくか、矛盾があるからこそ可能になることは? 小説家、コーヒー店店主、数学者、物理学者、など様々なフィールドの書き手が「矛盾」を描く15のエッセイ・小説を集めました。
創刊準備号に引き続き「この1年に読んだ本」では、ジャンル・新旧を問わず、執筆者・制作者が印象に残った全21冊を紹介。
連載・小特集「これから読む後藤明生」では、漫画家・panpanyaが後藤明生の小説を読んで描く漫画をはじめ、エッセイ2編を収録。
すべてのページに画家・佐貫絢郁の書き下ろし挿画掲載。
巻頭言 ようやく創刊する『代わりに読む人』
この1年に読んだ本 2022-2023
・panpanya/松尾信一郎/わかしょ文庫/小山田浩子/はいたにあゆむ/松尾模糊/今村空車/佐貫絢郁/蛙坂須美/飯村大樹/二見さわや歌/伊藤螺子/伏見瞬/永井太郎/深澤元/コバヤシタケシ/北村さわこ/牧野楠葉/陳詩遠/友田とん
特集 矛盾
・友田とん 「矛盾」が考える
・はいたにあゆむ 環 感 勘 歓
・今村空車 芝生の習作
・わかしょ文庫 よみがえらせる和歌の響き 実朝試論
・松尾模糊 海浜公園建設予定地
・蛙坂須美 幽霊は二度死ぬ、あるいはそこにないものがある話
・小山田浩子 こたつ
・松尾信一郎 水の滴るような積分記号について
・永井太郎 健康
・陳詩遠 ありえない秩序
・二見さわや歌 骨を撒く
・牧野楠葉 瑠衣
・伏見瞬 「さみしさの神様」を待ちながら
・伊藤螺子 鶴丸さんの分身
・友田とん 矛盾指南
連載・小特集 これから読む後藤明生②
・細馬宏通 蕨、遡る歌
・深澤元 後藤明生を売る
・panpanya 読み方
コバヤシタケシ dessin 2 ミイラ
著者略歴
読者の声
目次
巻頭言 ようやく創刊する『代わりに読む人』
この1年に読んだ本 2022-2023
・panpanya/松尾信一郎/わかしょ文庫/小山田浩子/はいたにあゆむ/松尾模糊/今村空車/佐貫絢郁/蛙坂須美/飯村大樹/二見さわや歌/伊藤螺子/伏見瞬/永井太郎/深澤元/コバヤシタケシ/北村さわこ/牧野楠葉/陳詩遠/友田とん
特集 矛盾
・友田とん 「矛盾」が考える
・はいたにあゆむ 環 感 勘 歓
・今村空車 芝生の習作
・わかしょ文庫 よみがえらせる和歌の響き 実朝試論
・松尾模糊 海浜公園建設予定地
・蛙坂須美 幽霊は二度死ぬ、あるいはそこにないものがある話
・小山田浩子 こたつ
・松尾信一郎 水の滴るような積分記号について
・永井太郎 健康
・陳詩遠 ありえない秩序
・二見さわや歌 骨を撒く
・牧野楠葉 瑠衣
・伏見瞬 「さみしさの神様」を待ちながら
・伊藤螺子 鶴丸さんの分身
・友田とん 矛盾指南
連載・小特集 これから読む後藤明生②
・細馬宏通 蕨、遡る歌
・深澤元 後藤明生を売る
・panpanya 読み方
コバヤシタケシ dessin 2 ミイラ
著者略歴
読者の声
前書きなど
文芸雑誌『代わりに読む人1 創刊号』をお届けします。本誌を発行する代わりに読む人は、友田とんが主宰するひとり出版社です。「可笑しさで世界をすこしだけ拡げる」をモットーに2019年のスタート以来、ユーモアのあるエッセイや小説などを刊行してきました。本誌では、この活動の延長として、読む/書く人々の試行錯誤の場となる「公園」を目指します。文芸雑誌と謳っていますが、それは専ら文芸に携わる者だけのものではありません。分野が異なれば見えている景色も、また使う言葉やその使い方も違います。思いもよらない異界や人々との出会いが生まれるように、様々な分野で活動する人々にそれぞれの視点で、エッセイ、小説、漫画などを綴ってもらいます。
こうした方針を掲げて1年前に創刊準備号を刊行した結果、読む/書く人々に実際、思いもよらない出会いが起こったようです。創刊準備号では「準備」を特集しました。その制作は私にとって雑誌を創刊するための準備になりました。なにしろ、執筆者とやりとりしながら、それぞれの準備を一冊の雑誌にまとめていく過程で創刊号の特集テーマが浮かび上がってきたからです。
創刊号の特集は「矛盾」です。世界にも、社会にも矛盾があります。そして、それらを分析して、解消を試みることは大切な営みです。同時にそもそも自身のなかにも無数の矛盾があります。それらをいかに抱えていくかを、さらに抱えているからこそ可能になることを、考えたいと思います。十四人の矛盾をテーマにした作品を集めました。矛盾について考えるに至った経緯は特集の最初に書いた「「矛盾」が考える」をお読みください。
執筆者と制作者が読んで印象に残った本をそれぞれ紹介する「この1年に読んだ本」のコーナーもあります。作品と行き来して読むことで、興味をより立体的に拡げてもらえたらうれしいです。
そして、連載・小特集「これから読む後藤明生」では三人に小説家・後藤明生の作品を読み、書いてもらいました。
本誌は一年に一号ずつ発行していく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。
2023年6月
編集発行人 友田とん
版元から一言
インスタントな答えが得られる本ではありませんが、様々な視点と言葉が集まり、手元に置いて繰り返し読んでいただけるような、充実した一冊に仕上がりました。すべてのページに配された佐貫絢郁の書き下ろし挿画にもご注目ください。
上記内容は本書刊行時のものです。