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看護学生、宇宙を学ぶ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年3月1日
- 書店発売日
- 2022年4月5日
- 登録日
- 2022年4月11日
- 最終更新日
- 2022年4月13日
書評掲載情報
2022-05-14 | 西日本新聞 |
2022-04-09 | 宮崎日日新聞 |
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紹介
普遍科目(教養科目)が、なぜ看護の学びに必要なのか、どう役に立つのか――。
現役の看護大学の教員が、高校生・大学生に向けて、わかりやすく、楽しく、真正面から語りました。
ユニークな授業で「看護ハナマル先生」(第7回 日本看護学教育学会)に選ばれた経験をもつ小河一敏さんは、宮崎県立看護大学で看護の学びに役立つ自然科学の授業を20年以上続けています。
宇宙・地球・生命から始まる小河さんの授業をのぞいてみれば、看護を学ぶ醍醐味は普遍分野でつくるしっかりとした土台から始まることがわかります。
著者自身のワクワクが伝わってきて、思わず一気に読み切ってしまう爽快な読みものです。
目次
◆はじめに――大学・専門学校の学びへようこそ!
◆序章 学び方を学ぶ
新しい学びの体験/一般教養科目をなぜ学ぶのか/世界のデッサン事始め/野生動物と人間との違い/「早寝早起き病知らず」を支える仕組み/自分で自分を回復させていく/宇宙規模で考える
◆第1章 「宇宙地球科学」を学ぶ――宇宙、地球、生命のつながり
「宇宙地球科学」の授業を体験してみよう/赤道付近はなぜ暑い? 北極や南極はなぜ寒い?/太陽と地球の大きさと距離/赤道と極の温度差の仕組み/赤道直下より砂漠のほうが暑いのはなぜ?/季節変化の仕組み/一年でいちばん暑い日は?/日本と中国内陸部の違い/人間の生活を宇宙から眺めてみると/環境と生体の切っても切れない関係
◆第2章 「生命科学論」を学ぶ――生命ってどういうもの?
生命ってどういうもの?/生物が生きている姿を見てみよう/桜並木の今むかし/五感を使って自然を味わってみよう/再び、生命って何だろう/石の特徴をあげてみよう/像が厚みを帯びていく/石の誕生から消滅まで/そのままを保つには/生きもの=息をするもの/生命を成り立たせる過程/生命を維持する仕組みと環境のつながり/生命力溢れるさま/生命力ってどういうもの?/石割桜の生い立ちを想像してみよう/人間生命ってどういうもの?
◆第3章 「生体と環境」を学ぶ――自然の力を味方に
換気と保温が大切なのは/現代に届いた160年前のメッセージ/『看護覚え書』に学ぶ/19世紀にはあって、現代にはないもの/ウイルス対策と換気/太陽光の恩恵とリスク/日常生活を通して深く学ぶ/生活実践から学ぶ姿勢/空気の清浄さとは/19世紀英国の知恵/熱の伝わり方/空気の流れをつくる【19世紀の英国の部屋の場合/空気の流れをつくる【今の日本の部屋の場合】/エアコン、サーキュレーター、換気扇を効果的に使う/現実にどう適用していくか/仮説を立て、実験し、検証する/呼吸器系の健康度を高める/生体の防御システムと保温/リスクを減らす努力を/『看護覚え書』は難しい?/世界の全体像を頭の中に描く
◆終章 学ぶってすごい!
認識の段階性/具体から表象をたどって抽象へ/『看護覚え書』を貫く柱・構造とは/世界の全体像を自分の内に創るプロセス/好き嫌いなく、あまねく広く学ぶ/教科書の再読で再発見する
前書きなど
「宇宙」と「看護」って、どうつながるの?
なぜ、看護学生が「宇宙」や「地球」を学ばなきゃいけないの?
それって役に立つの?
世の中の変化は予想もできないほど速く複雑だ。
知識をどんなに頭に詰め込んでも、まるで追いつかない。
その中で君たちが看護や医療のプロフェッショナルとして生きていくには、
世界の全体像を自分の頭と五感を通して根本からつかんでいくことが必要だ。
普遍分野や一般教養科目というのは、そのためにある。
――そう、世界の姿を大きくデッサンするために。
版元から一言
一般教養科目(普遍科目)なんて専門分野には関係ないから学ぶのが面倒……?
もし、そう思っているなら、ぜひこの本で学びの醍醐味をかじってみてください。
五感で知覚したことや経験を既知の知識や法則に関連づけて見てとれるようになる、あるいはその逆をたどることの面白さを体感して自由になっていく感覚を味わえるはずです。
そして、大学や専門学校の学びに大いに期待をふくらませてください。
「宇宙を学ぶのよ、私たち。
だって、私たちは看護を学ぶんだから、当然よね!」と。
上記内容は本書刊行時のものです。