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元気な漁村 海を守り、にぎやかに暮らす 水口憲哉(著/文) - フライの雑誌社
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元気な漁村 海を守り、にぎやかに暮らす (ゲンキナギョソン ウミヲマモリ ニギヤカニクラス)

社会一般
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四六判
192ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-939003-98-1   COPY
ISBN 13
9784939003981   COPY
ISBN 10h
4-939003-98-1   COPY
ISBN 10
4939003981   COPY
出版者記号
939003   COPY
Cコード
C0062  
0:一般 0:単行本 62:水産業
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2025年1月30日
発売予定日
登録日
2024年12月12日
最終更新日
2024年12月15日
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紹介

子どものにぎわいと相互扶助をキーワードに、全国の漁村の未来を見通す。

魚が減った、漁業は大変だ、水産業の先行きはない、と言われている。これは間違っている。

全国の元気な漁村には元気な理由(わけ)がある。

「本書で取り上げる漁業センサスでの漁業地区、すなわち漁村の多くは、自然村そのものである。江戸時代から〝元気な漁村〟のまとまりは変わっていない。

変化する漁村の中に、昔からあると言われている変わらないものとしての、相互扶助の働きを考える。

しかもそれを個人史ではなく、漁村の歴史として、村落共同体の中に分け入るという、未経験のことをやる。」
(水口憲哉 はじめにより)

海と魚と人の処方箋。類書なし。漁村と水産の未来を開く一冊です。

目次

はじめに 002
目次 004
本書に関連する主な地名の位置 008

Ⅰ 共に生きる知恵

1 元気な漁村  村張りの定置網、養沢毛鉤専用釣場 010
2 共同組合はかっこいい 助け合いとつながりで時代を乗りきる 018
3 漁村の相互扶助、その実例 均等配分と寄付で成り立つ仕組み 028
4 先住民の知恵  アメリカ先住民、アイヌの人々の資源利用と漁業制度 036

Ⅱ 元気な実例

子どものにぎわいとは? (表)各都道府県での子どものにぎわい一位の漁村 044

5 アイヌとサケ漁  北海道・石狩市の三つの漁村 048
6 小笠原の漁業の夢  父島と母島の新しい漁業 056
7 若さの理由  富山県・岩瀬の元気なエネルギー 066
8 山口県の三つの離島  自立する浮島、角島、祝島 074
9 共同体が子どもを育てる  高知県南国市久枝の不思議 082
10 福岡藩とベッドタウン 福岡県・糸島市がにぎわう理由 088
11 奥武島の再生 米軍基地と沖縄の貧困を考える 094

Ⅲ しぶとく確かな生き方

12 沖縄と子どものにぎわい お金ではできない少子化対策 106
13 漁場破壊に立ち向かう 岩手県・宮古市重茂、陸前高田市米崎 114
14 相互扶助の経済 尊徳仕法──協同組合を中心とした連帯 120
15 各地の共同経営 北海道、兵庫、瀬戸内、沖縄の事例 126
16 漁場を守れば  島根県・宍道湖のシジミ漁 134
17 元気な島の元気な漁村 伊豆七島・利島、御蔵島、沖縄県・渡嘉敷島をめぐって 142
18 海を活かしてにぎやかに暮らす 三浦半島・松輪の漁業と釣り 150
19 神津島が元気な理由 過疎と少子化に抗する東京都・神津島 162
20 初島の行き方 静岡県・熱海市初島の観光 170
21 何百年も変わらない未来へ 青森県・下北郡東通村尻屋と共同体の明日 178

Ⅳ 一〇〇年後の漁村へ

共同体の力 179
協同組合と相互扶助 180
生き心地のいい社会 182
島の暮らしと新住民 183
資源維持について 185
根拠地としての漁村 187
変わってゆく世の中で 188

参考文献一覧 190-191

著者プロフィール

水口憲哉  (ミズグチ ケンヤ)  (著/文

1941年中国・大連生まれ。農学博士。原発建設や開発から漁民を守る〝ボランティアの用心棒〟。千葉県いすみ市岬町在住。資源維持研究所主宰。東京海洋大学名誉教授。

上記内容は本書刊行時のものです。