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九州文学 九州文学同人会(編集) - 九州文学同人会
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九州文学 (キュウシュウブンガク) 巻次:587号2025年春号

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A5判
重さ 350g
288ページ
並製
価格 1,000円+税
ISBN
978-4-911429-05-1   COPY
ISBN 13
9784911429051   COPY
ISBN 10h
4-911429-05-4   COPY
ISBN 10
4911429054   COPY
出版者記号
911429   COPY
Cコード
C9095  
9:雑誌扱い 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年3月1日
書店発売日
登録日
2025年2月26日
最終更新日
2025年3月7日
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紹介

火野葦平や劉寒吉らを輩出し、80年の伝統を持つ九州発信の文芸誌『九州文学』587号。
 **
九州文學は1938年(昭和13年)、福岡県を中心に活動する火野葦平、劉寒吉、岩下俊作、原田種夫らによって創刊。以来、昭和・平成・令和と継承されていき、詩、俳句、小説と多くの作家が切磋琢磨して、創り上げてきました。2020年7月より第八期として新しく船出しリニューアル。伝統を守りつつ、今後も豊かな言語芸術を志して参ります。

目次

【巻頭詩】
自 分[林 恭子]

【詩】
水出しコーヒー[本田雅子]
早 春[柴田康弘]
お地蔵さまに出逢う[石﨑真由美]
今日も大丈夫と生きてる?[麻田春太]
石 磈[松野弘子]
夕焼け小焼けで日が暮れて[金子秀俊]
犯 人[林 恭子]
かはたれ詩廊[梶原佑心]

【俳句】
風の艶[中園 倫]
春 愁[麻田春庵]

【川柳】
ひと笑いして[高森 保]

【随想】
科学エッセイ ユクスキュル/クリサート著『生物から見た世界』[屋代彰子]
白妙と武陵[園田明男]
うちの女房にゃ髭がある[中園 倫]

【掌編】
竹 輪[木村 咲]

【小説】
ゴクハー村の花壇[白水百合子]
After 21[森 美樹子]
正直な噓[緑川すゞ子]
源重郎世事手控(二)道中土産[野見山悠紀彦]
残 照[塚元秀樹]
宝石夢追い人たち 南十字星の下 熱砂の祈り[永井竜造]
上野クンが田舎暮らしを始めましたとさ[内田ゆうこ]
鎮守の森のご神木と少年の物語[関屋弘治]
野生の王国[木島丈雄]

【コラム】脳の容量/確かな世界と似て非なるもの
  スリランカの旅(1)スリランカでの結婚式/(2)スリランカの宗教観
  (3)スリランカの世界遺産、仏歯寺

編集委員会便り
585号、586号への時評・季評抜粋
編集後記 他

前書きなど

  自 分 [林 恭子]

信じたい
何を
何かを
自分を
いつも 不機嫌
毎日 心が揺らぐ

大らかで のんびり屋と
自己分析を愧じて
思いっきり 大声をあげようか
思いっきり 物を投げてみようか

不機嫌の因(もと)は
物事が思うように進まない
体力も不足
物事が思うように進まない
一人で焦っている

他人(ひと)に言うべきではない
言っても

彼岸花を誰かが仏壇に
嫌いではない
赤と白
居候蜘蛛 後をソッと通過
居候蜘蛛が……
いないと心配
中秋は過ぎ
手足をばたつかせている自分

煎餅をかじった

著者プロフィール

九州文学同人会  (キュウシュウブンガクドウジンカイ)  (編集

『九州文学』は,1938年,福岡県を中心に活動する火野葦平,劉寒吉,岩下俊作,原田種夫らによって創刊。火野葦平は「糞尿譚」によって第6回の芥川賞を得,岩下俊作が『九州文学』に掲載した「富島松五郎伝」は度々映画化された「無法松」の原作である。その他多数の同人が芥川賞,直木賞の候補に挙げられ,九州を代表する同人誌として『九州文学』の全国的地位を確立させた。なお,邪馬台国論争に民間研究者が発言するきっかけとなった『まぼろしの邪馬台国』(宮崎康平)も『九州文学』に掲載されたものである。現在でも同人は全国各地の文学賞を受賞するなど活躍している。

上記内容は本書刊行時のものです。