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オリンピア デニス・ボック(著/文) - 北烏山編集室
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オリンピア (オリンピア)

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A5変形判
248ページ
並製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-911068-00-7   COPY
ISBN 13
9784911068007   COPY
ISBN 10h
4-911068-00-0   COPY
ISBN 10
4911068000   COPY
出版者記号
911068   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年12月15日
書店発売日
登録日
2023年8月25日
最終更新日
2023年12月8日
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書評掲載情報

2024-03-08 クロワッサン  3月25日号
評者: 瀧井朝世
2024-03-03 神奈川新聞
評者: 江南亜美子
2024-03-02 長崎新聞
評者: 江南亜美子
2024-03-02 図書新聞    3月2日号
評者: 日吉信貴
2024-03-02 神戸新聞
評者: 江南亜美子
2024-02-26 千葉日報
評者: 江南亜美子
2024-02-25 中国新聞
評者: 江南亜美子
2024-02-24 日本海新聞
評者: 江南亜美子
2024-02-24 北日本新聞
評者: 江南亜美子
2024-02-24 高知新聞
評者: 江南亜美子
2024-02-18 伊勢新聞
評者: 江南亜美子
2024-02-10 本の雑誌  3月号
評者: 石川美南
2024-02-07 毎日新聞    朝刊
2023-12-18 京都新聞  
評者: サヴァ・ブックス 宮迫憲彦
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紹介

記憶と鎮魂のファミリー・ヒストリー

第2次世界大戦をきっかけにドイツからカナダへ移住した家族を描く連作短編集。静かで平和に見える一族の生と死が詩情豊かに語られる。点景としてのオリンピック、断片としての家族の歴史。


――レニ・リーフェンシュタールが編集したあとの映像から、この話を語ることはできないだろう。何マイルにも及ぶサブプロットや暗示的な映像が切り刻まれて黒いリボンに何度もまとめられ、忘れ去られた。

――ぼくたち家族の才能は永遠のものだと思っていた。

装釘 宗利淳一

目次

Ⅰ 結婚式
Ⅱ オリンピア
Ⅲ ゴーレム
Ⅳ ルビー
Ⅴ 荒天
Ⅵ スペイン
Ⅶ マドリード上水道
謝辞
訳者あとがき

前書きなど

越前敏弥「訳者あとがき」より

 デニス・ボック『オリンピア』を日本のみなさんにようやくお届けすることができて、うれしく思う。二十世紀の終わりにカナダで出版されたこの作品が、四半世紀を経て翻訳刊行されるに至った事情は後述するとして、まずは内容の――
 と、客観的かつ冷静にはじめようと思ったのだが、やはり無理だ。一九九八年にこの作品を原書で読んだとき、なんと美しく、なんと豊かなイメージに満ちあふれ、なんと静かに力強く心を打つ文章かと思った。すっかり虜になった。いつの日か、これを日本語で紹介できたらどんなにうれしいかと思った。まだ文芸翻訳の仕事を本格的にはじめてはいなかったころのことだ。

著者プロフィール

デニス・ボック  (デニス・ボック)  (著/文

1964年生まれのドイツ系カナダ人作家。オンタリオ州オークヴィル出身。ウェスタン・オンタリオ大学で英文学と哲学を専攻、卒業後さらに5年間マドリードで暮らす。現在、トロント大学などで文芸創作を教えるかたわら、作品を発表している。本作 Olympia はデビュー作で、1997年にDanuta Gleed Literary Award、1998年にBetty Trask Award などを受賞した。第二作 The Ash Garden(2001年、『灰の庭』小川高義訳、河出書房新社、2003年)は2002年にカナダ日本文学賞を受賞。ほかにThe Communist's Daughter(2006年)、Going Home Again(2013年)、The Good German(2020年)がある。最新作 The Good German は、ヒトラーが暗殺された世界のその後を描いた歴史改変ディストピア小説で、Olympia と同じくドイツ系カナダ人たちの姿を描いている。

越前 敏弥  (エチゼン トシヤ)  (翻訳

越前 敏弥
1961年生まれ。文芸翻訳者。訳書『世界文学大図鑑』『世界物語大事典』(以上、三省堂)、クイーン『Yの悲劇』、ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(以上、KADOKAWA)、ダウド『ロンドン・アイの謎』、ブラウン『真っ白な嘘』(以上、東京創元社)、ハミルトン『解錠師』(早川書房)、マッキー『ストーリー』(フィルムアート社)など。著書『文芸翻訳教室』(研究社)、『翻訳百景』(KADOKAWA)、『名作ミステリで学ぶ英文読解』(早川書房)、『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』(河出書房新社、共著)など。

上記内容は本書刊行時のものです。