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SDGsを吟味する 村上雅人(著) - 飛翔舎
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SDGsを吟味する (エスディージーズ ヲ ギンミスル)

社会科学
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発行:飛翔舎
四六判
縦188mm 横127mm 厚さ25mm
378ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-910879-02-4   COPY
ISBN 13
9784910879024   COPY
ISBN 10h
4-910879-02-1   COPY
ISBN 10
4910879021   COPY
出版者記号
910879   COPY
Cコード
C1030  
1:教養 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年12月15日
書店発売日
登録日
2022年10月28日
最終更新日
2023年2月2日
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紹介

世界が持続発展するための17の開発目標とは?
その背景を吟味し本質の理解を深めます

■国連の目標とはいえ、SDGsが、これだけ大きな注目を集めるのは、なぜなのでしょうか。その背景には、ESG投資があります。
 本書では、指導教員とゼミ生が議論を交わしながら、SDGsが掲げるそれぞれの目標と、歴史的経緯を含めた背景の本質に迫っていきます。

■人口爆発や宗教問題が、なぜSDGsに含まれていないのでしょうか

■経済支援よりも重要な、本当の国際援助とはなにか。SDGs達成のため、国連と先進国が果たすべき役割を考えます。

探究学習に最適です
また教養書として多方面の方にお読み頂ける本です

目次

もくじ

はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・3

序章 SDGsの背景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
0. 1. 国際連合 15
0. 2. 日本の国連加盟 18
0. 3. 湾岸戦争 21
0. 4. 憲法9条 26
0. 5. 敵国条項 30
0. 6. 拒否権の愚 31
0. 7. ミレニアム開発目標――MDGs 35

第1章 貧困をなくそう ・・・・・・・・・・・・・・・・ 39
1. 1. 世界のGDP 41
1. 2. 最貧国のデータ 43
1. 3. 先進国の貧富の格差 45
1. 4. 格差を解消するには 48
1. 5. 社会主義国 50
1. 6. 教育の大切さ 51
1. 7. 開発途上国の問題 52
1. 8. 政情不安 55
1. 9. 植民地主義 56
1. 10. プランテーション 58

第2章 飢餓をゼロに ・・・・・・・・・・・・・・・ 62
2. 1. 人口爆発 62
2. 2. 世界の食糧は足りている? 64
2. 3. 食物不作の原因は二酸化炭素? 66
2. 4. プランテーションの弊害 67
2. 5. 穀物価格 70
2. 6. 家畜用飼料となる穀物 72
2. 7. バイオ燃料 74
2. 8. 先進国にも蔓延する飢餓 78

第3章 すべての人に健康と福祉を ・・・・・・・・・ 81
3. 1. 健康保険制度 83
3. 2. マイナンバー制度 88
3. 3. 世界保健機構 90
3. 4. 長寿命国家日本 92
3. 5. 短寿命国 94
3. 6. 肥満国 95
3. 7. 健康な国 97
3. 8. 喫煙 98
3. 9. 介護問題 100

第4章 質の高い教育をみんなに ・・・・・・・・・・104
4. 1. 日本の教育 105
4. 2. 国際成人力調査 109
4. 3. IT教育 113
4. 4. 鉄は熱いうちに打て 114
4. 5. 留学生招聘 115
4. 6. ABEイニシアチブ 117
4. 7. イスラム文化 119
4. 8. オンライン教育 121
4. 9. 実践を通した教育 124
4. 10. デジタル・トランスフォーメーション 126

第5章 ジェンダー平等を実現しよう ・・・・・・・・ 131
5. 1. ジェンダーギャップ指数 132
5. 2. 女性蔑視 136
5. 3. 女性教育 140
5. 4. 児童婚 142
5. 5. 女性器切除 143
5. 6. ガラスの天井 146

第6章 安全な水とトイレを世界中に・・・・・・・・ 149
6. 1. 水の惑星の水不足 149
6. 2. 使える水はたったの0.01% 150
6. 3. 日本の取り組み 153
6. 4. 灌漑 155
6. 5. 地下水は限りある資源 157
6. 6. トイレの水 158
6. 7. 水利権 160
6. 8. 中国マネー 161
6. 9. インダス川 163
6. 10. 世界に誇る日本のトイレ 166
6. 11. 海水の淡水化 167

第7章 エネルギーをみんなにそしてクリーンに・・・ 172
7. 1. 再生可能エネルギー 173
7. 2. 電気自動車 174
7. 3. 科学リテラシー 176
7. 4. CO2は人類の敵なのか? 178
7. 5. 放射冷却 180
7. 6. CO2は生命の源 182
7. 7. 資源が枯渇するエネルギー 184
7. 8. エネルギー政策への提言 186
7. 9. 再生可能エネルギーへの転換 187

第8章 働きがいも経済成長も・・・・・・・・・・・ 191
8. 1. 不当労働 192
8. 2. 失業率の低い日本 193
8. 3. 世界のGDP 195
8. 4. 国民一人当りのGDP比較 197
8. 5. 為替レートの影響 199
8. 6. 平均年収の国別ランキング 203
8. 7. 金融資産ランキング 204
8. 8. 労働生産性 206
8. 9. 借金大国日本 208
8. 10. バランスシート 210
8. 11. 黒字国日本 212
8. 12. 正味資産 214
8. 13. 国家予算 214
8. 14. 消費税 216

第9章 産業と技術革新の基盤をつくろう・・・・・・ 219
9. 1. インターネット普及 220
9. 2. デジタル・ガバメント 223
9. 3. 国際交流の大切さ 226
9. 4. エネルギー開発 227

第10章 人や国の不平等をなくそう ・・・・・・・・ 230
10. 1. 富の不平等 230
10. 2. 産業振興 232
10. 3. 宗教紛争 233
10. 4. 科学対宗教 235
10. 5. 宗教の系譜 237
10. 6. ユダヤ教とキリスト教 239
10. 7.  イスラム教 241
10. 8.  宗教改革 244
10. 9.  教皇 246
10. 10. LGBT 247
10. 11. 発達障害 250

第11章 住み続けられるまちづくりを ・・・・・・・ 256
11. 1. スラム街 257
11. 2. 世界の危険都市 259
11. 3. 人口集中の弊害 262
11. 4. 公共交通網 265
11. 5. 農業振興 270

第12章 つくる責任つかう責任 ・・・・・・・・・・ 272
12. 1. 公害 273
12. 2. ESG投資 275
12. 3. リサイクル 278
12. 4. 節約の精神 281
12. 5. フードバンク 284

第13章 気候変動に具体的な対策を ・・・・・・・・ 286
13. 1. CO2がすべての元凶か? 286
13. 2. 自然エネルギーの陥穽 287
13. 3. CO2は生命の源 289
13. 4. 地球温暖化 291
13. 5. 異常気象 293
13. 6. 天気予報は難しい 295
13. 7. 気象シミュレーション 296
13. 8. 真鍋先生の成果 298
13. 9. 気候変動と異常気象 302

第14章 海の豊かさを守ろう ・・・・・・・・・・・ 305
14. 1. 海洋汚染 306
14. 2. 海洋におけるCO2の効用 309
14. 3. プラスチックごみ 311
14. 4. 石油からできるプラスチック 316
14. 5. 炭素鎖 317
14. 6. プラスチックの種類 319
14. 7. プラスチックのリサイクル 321
14. 8. 赤潮 324

第15章 陸の豊かさも守ろう ・・・・・・・・・・・ 328
15. 1. 砂漠化 328
15. 2. 亜熱帯砂漠 331
15. 3. 冷涼海岸砂漠 333
15. 4. 大陸内部砂漠 334
15. 5. 雨陰砂漠 335
15. 6. 人為的要因 338
15. 7. 砂漠化を防ぐ方法 340
15. 8. 塩害 342

第16章 平和と公正をすべての人に ・・・・・・・・ 345
16. 1. 難民 346
16. 2. 独裁国家 347
16. 3. 宗教対立 349
16. 4. 核兵器 352
16. 5. 核兵器禁止条約 356
16. 6. 核の傘 358

第17章 パートナーシップで目標を達成しよう ・・・ 360
17. 1. パワーゲーム 361
17. 2. 政府開発援助 362
17. 3. 一帯一路 364
17. 4. 国家間の仁義 366
17. 5. 国際協調 369

おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 374
謝辞・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 376

前書きなど

はじめに

 SDGsという言葉をよく聞くようになりました。SDGsは "sustainable development goals" の略であり、持続可能な17の開発目標のことです。今後も、地球が持続発展するための課題を整理し、2015年に国連が掲げたものです。いまや、企業や政府も、その推進を積極的に後押ししています。
しかし、国連の目標とはいえ、SDGsが、これだけ大きな注目を集めるのは、なぜなのでしょうか。その背景には、ESG投資という考えがあります。 EはEnvironmentで環境、SはSocialで社会、GはGovernanceでガバナンス(組織統治)のことです。社会的責任投資とも呼ばれます。つまり、ESGに配慮し、積極的に取り組む企業には投資しようという提案です。
その指標として、企業がSDGsに取り組んでいるかどうかが問われているのです。多くの企業が積極的にならざるを得ない背景です。この事実を、われわれは知っておく必要があります。
ただし、ESG投資においては、本質を理解することも重要です。たとえば、CO2を排出する企業には投資しないという極論があります。これは、CO2の増加が地球温暖化 (global warming) を招き、異常気象 (extreme weather) の原因となって地球破壊につながるという考えに基づいています。このような単純な図式は分かりやすいですが、本当でしょうか。基本に戻れば、異常気象の原因は、局所的な気温や気圧の変化のはずです。地球が温暖になったから起こる現象ではありません。
そして、地球環境には、急激な人口増加や、都市化によるヒートアイランド現象、砂漠化、熱帯雨林の焼き畑やプランテーション開発などの影響も大きいはずです。これらを無視して、CO2だけを責めたのでは問題解決にはつながりません。
 世界が協力して地球の持続的発展を目指そうとするSDGsの取り組みは、とても重要です。しかし、そのためには、なにが課題かをきちんと把握することも大切です。基本的な理科や社会の知識があれば、いろいろな課題の本質が見えてきます。その理解のうえで、論理的思考に努めることです。
本書では、指導教員とゼミ生が議論を交わしながら、原点に戻ってSDGsが掲げるそれぞれの目標と、歴史的経緯を含めた背景の本質に迫っていきます。

2022年 12月
村上雅人 小林忍

版元から一言

探究学習に最適です
また教養書として多方面の方にお読み頂ける本です
本書では、指導教員とゼミ生が議論を交わしながら、SDGsが掲げるそれぞれの目標と、歴史的経緯を含めた背景の本質に迫っていきます。

著者プロフィール

村上雅人  (ムラカミ マサト)  (

理⼯数学研究所所⻑、⽇本⼯学アカデミー理事、
芝浦⼯業⼤学名誉教授、⽇本数学検定協会
評議員、岩⼿県DXアドバイザー、
ウニベルシタス研究所顧問、
村上ゼミシリーズⅠ「低炭素社会を問う」、Ⅱ「エネルギー問題を斬る」
「なるほどシリーズ」(海鳴社)24冊他、多数の著書

小林 忍  (コバヤシ シノブ)  (

理⼯数学研究所主任研究員

上記内容は本書刊行時のものです。