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定本 韓国語講座 金 禮坤(著) - ハザ
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定本 韓国語講座 (テイホン カンコクゴコウザ)

語学・辞事典
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発行:ハザ
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ13mm
236ページ
並製
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-910751-03-0   COPY
ISBN 13
9784910751030   COPY
ISBN 10h
4-910751-03-3   COPY
ISBN 10
4910751033   COPY
出版者記号
910751   COPY
Cコード
C0087  
0:一般 0:単行本 87:各国語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年2月29日
書店発売日
登録日
2023年12月31日
最終更新日
2024年2月27日
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紹介

幻の韓国語=朝鮮語講座。1960年、戦後言語教育の青春時代、在日の人々へ向けた熱き入門講座がいま蘇る。文法家はいかに語り、人々はいかに学んだのか?

朝鮮語学史上の重要な著作『朝鮮語文法』(1960)、日本語学の巨星・奥田靖雄を中心とする言語学研究会の言語学、そして黎明期の対照言語学を圧倒的な高みで統合した、若き日の言語学者・金禮坤、渾身の韓国語文法論入門。韓国語学習者・教育者のみならず、日本語研究者も必携。本物の文法論がここにある!

「本書は決して過去の遺物ではない。現在を生きる書物である。時代的な先進性、文法論の知的な愉しみ、母語と学習主体を見失わない対照言語学的な学び、そして韓国語への愛情といった様々な点において、これに比肩する類書を見ない。」

――野間秀樹「解説 金禮坤『定本 韓国語講座』は何が凄いのか、何が面白いのか」より

目次

はじめに
凡例

●第1回
講座のまえがき
発音の勉強について
文字と発音
母音(その1)

●第2回
母音(その2)

●第3回
子音(その1)

●第4回
子音(その2)

●第5回
終声と終声字母(받침)
終声が単語のなかにある場合

●第6回
動詞の活用(その1)
7つの終声といろいろな終声字母
動詞の活用
現在形

●第7回
動詞の活用(その2)
7.1. 過去形
7.2. 過去形のつくりかた
7.3. 先過去形
7.4. 未来形

●第8回
動詞の活用(その3)
8.1. 法(きもち)
8.2. 階称(ていねいさ)

●第9回
名詞の格(その1)
9.1. 格とは
9.2. 絶対格
9.3. 主格
9.4. 属格
9.5. 対格
練習問題

●第10回
名詞の格(その2)
10.1. 与格
10.2. 与格の対象的なくみあわせ
10.3. 与格の空間,時間的なくみあわせ
10.4. 位格
10.5. 形容詞とくみあわされる場合
10.6. 造格
10.7. 呼格
練習問題

●第11回
名詞の格(その3)
11.1. 与対格
11.2. 与造格
11.3. 格変化の連体形
練習問題

●第12回
形容詞(その1)(述語になる場合)
12.1. 形容詞のつくり(語構成)
12.2. 形容詞の活用

●第13回
形容詞(その2)
13.1. 形容詞の直説法
13.2. 形容詞の疑問法
13.3. 否定の形
13.4. 名詞の述語形

●第14回
連体形
14.1. 動詞の連体形
14.2. 形容詞の連体形

●第15回
動詞の相
15.1. 動詞の相の一般的な概念
15.2. 他動詞と自動詞
15.3. 相のつくりかた
15.4. 接尾辞と相

●第16回
動詞の接続形(その1)
16.1. 接続形のはたらき
16.2. 語幹に- 고がついた形
16.3. 語幹に- 며 / - 으며がついた形
16.4. 語幹に- 아 / - 어あるいは- 여がついた形  
16.5. 語幹に- 고서,- 면서 / - 으면서,- 아서 / - 어서がついた形

●第17回
動詞の接続形(その2)
17.1. 動詞の語幹に- 다가がついてできた接続形
17.2. 動詞の語幹に- 자がついてできた接続形
17.3. 動詞の語幹に- 도록がついてできた接続形
17.4. 動詞の語幹に- 니 / - 으니がついてできた接続形
17.5. - 니까 / - 으니까がついてできた接続形
17.6. - 매 / - 으매がついてできた接続形
17.7. - ㄴ즉 / - 은즉がついてできた接続形
17.8. - 거늘がついてできた接続形
17.9. - 건대がついてできた接続形
17.10. - 거니がついてできた接続形
17.11. - 는지라がついてできた接続形

●第18回
動詞の接続形(その3)
18.1. - 면の形をとる接続形
18.2. 語幹に- 거든がついてできた接続形
18.3. 語幹に- ㄹ진대 / - 을진대がついてできた接続形
18.4. 語幹に- 던들がついてできた接続形
18.5. 語幹に- 지마는(- 지만)がついてできた接続形
18.6. 語幹に- 건마는(- 건만),- 련마는 / - 으련마는(- 련만 / - 으련만)がついてできた接続形
18.7. 語幹に- 거니와,- 려니와がついてできた接続形
18.8. 語幹に- 되がついてできた接続形
18.9. 語幹に- 나 / - 으나,- 나마 / - 으나마がついてできた接続形
18.10. 語幹に- ㄹ지언정 / - 을지언정がついてできた接続形
18.11. 語幹に- ㄹ망정 / - 을망정がついてできた接続形
18.12. 語幹に- 더라도(- 드라도,- 드래도)がついてできた接続形
18.13. 語幹に- ㄹ지라도 / - 을지라도がついてできた接続形
18.14. 語幹に- ㄴ들がついてできた接続形

●ハングルについて知っておきたいこと

●あとがき

●解説
金禮坤『定本 韓国語講座』は何が凄いのか,何が面白いのか
野間秀樹
1.はじめに--本書はどのような本なのか
1.1. 本書の原本
1.2. 本書の背景
1.3. 言語学との出会い
1.4. 朝鮮語教師として
2. 本書の言語学的な特質は
2.1. 1961 年の言語学,韓国語学=朝鮮語学はどうだったのか
2.2. 奥田靖雄と言語学研究会とは
3. どのような点が類書と異なり,面白いのか
3.1. 対照言語学的な視点に貫かれていること
3.2. 可能な限り全体像を示そうとしていること
3.3. 音声学的な基礎に立って発音を記述していること
3.4. 音の変化から動詞の活用へと導いていること
3.5. 時制論など文法範疇の体系化を目指していること
3.6. 名詞の格の記述の独自的なこと
3.7. 形態論を重視していること
3.8. 時代精神を形象化しようとしていること
4. 終わりに-- 21 世紀の今日,なぜ金禮坤『定本 韓国語講座』か

索引
著者 金禮坤 年譜

前書きなど

 おどろきと喜びを禁じ得ない。半世紀以上前の著作が新たな姿でよみがえるのだから。
 今ひとつ、雑誌に連載していた講座が終われば、1冊にまとめたいと思っていたことが、叶ったからだ。
思い起こせば、当時は活版印刷の時代であった。ひらがなも、カタカナも、漢字も、ローマ字も、ハングルも、発音記号も、すべて1本1本の活字だった。原稿を書く私も、編集する人も、活字を組む人も、印刷する人々も、文字の1つ1つに、みなが心を込めてつくった講座であった。
 半世紀がすぎたとはいえ、韓国語は今もかがやいている。この入門書によって、あたらしい出会いがうまれることは、大変たのしみである。
 日本語を母語とする若い在日のみなさんには、母国語と共に、上を向いてあゆめるようになっていただければと願う。越鳥南枝(えっちょうなんし)ということばがある。ふるさとを思う心を言うことばだ。
 そうした心を抱き、羽ばたく鳥になってほしい。
 同じく日本語を母語とする日本のみなさんも、韓国語を学ぶなかで、人生に大切なものが見えてくると信ずる。

 韓国語=朝鮮語という言語の世界。
 ハングルという文字の世界。
 
 文字を見れば音がわかる。
 音を聞けば文字がわかる。
 
 どう考えてみても、これはおもしろいではないか。
 共に学んでくだされば、うれしい。

著者プロフィール

金 禮坤  (キム イェゴン)  (

金 禮坤(キム イェゴン)
韓国語=朝鮮語研究者。1933 年、兵庫県宝塚市生まれ。元朝鮮大学校文学部朝鮮語学講座長、現在は海山文化研究所代表。著作に「国語講座」(月刊『新しい世代』朝鮮青年社、1961–62 年)、『朝鮮語会話』(朝鮮青年社、1965 年)、『ポケット韓日辞典』、『ポケット日韓辞典』(いずれも사람 in 社、2007 年)など。

野間 秀樹  (ノマ ヒデキ)  (解説

野間 秀樹(ノマ ヒデキ)
●言語学者。美術家。
●著書に、『言語存在論』(東京大学出版会)、『言語 この希望に満ちたもの:TAVnet時代を生きる』(北海道大学出版会)、『新版 ハングルの誕生:人間にとって文字とは何か』(平凡社。韓国語版は、朴守珍・金珍娥・金奇延共訳、돌베개〔トルべゲ〕)、『K-POP原論』(ハザ)、『韓国語をいかに学ぶか』(平凡社)、『図解でわかる ハングルと韓国語』(平凡社)、『한국어 어휘와 문법의 상관구조〔ハングゴ オフィワ ムンポベ サングァングジョ〕』(韓国語 語彙と文法の相関構造、太学社〔テハクサ〕、大韓民国学術院優秀学術図書)、『史上最強の韓国語練習帖 超入門編』(ナツメ社)、『史上最強の韓国語練習帖 初級篇』(高槿旭と共著、ナツメ社)、『新・至福の朝鮮語』(朝日出版社)、『韓国語学習講座 凜 1 入門』(金珍娥と共著、大修館書店)など。
●編書に、『韓国語教育論講座1–4』(くろしお出版)、『韓国・朝鮮の知を読む』(クオン。韓国語版は、김경원〔キム・ギョンウォン〕訳、위즈덤하우스〔ウィジュドムハウス〕)、『韓国・朝鮮の美を読む』(白永瑞と共編、クオン)など。
●大韓民国文化褒章。アジア・太平洋賞大賞。ハングル学会周時経学術賞。パピルス賞。
●美術家としては、東京、札幌などで数回の個展、リュブリャナ国際版画ビエンナーレ、ブラッドフォード国際版画ビエンナーレ、プラハ、オストラヴァ、ワルシャワ、ポズナニ、京都、名古屋、横浜、ソウル、大邱などで各種の美術展、また現代日本美術展佳作賞など。
●東京外国語大学大学院教授、ソウル大学校韓国文化研究所特別研究員、国際教養大学客員教授、明治学院大学客員教授・特命教授などを歴任。
●韓国と日本、双方の血を嗣ぐ。
 twitter.com/nsem17657228

旧版ISBN
9784255012438

上記内容は本書刊行時のものです。