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愛と差別と友情とLGBTQ+
言葉で闘うアメリカの記録と内在する私たちの正体
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年9月10日
- 書店発売日
- 2021年8月20日
- 登録日
- 2021年6月22日
- 最終更新日
- 2023年3月26日
書評掲載情報
2023-03-25 |
朝日新聞
朝刊 評者: 小沼理(ライター・編集者) |
2022-10-29 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 山崎ナオコーラ(作家・エッセイスト) |
2021-12-25 | ハフポスト日本版 |
2021-12-01 | Business Insider |
2021-10-29 |
週刊読書人
第3413号 評者: 阿部大樹 |
2021-10-16 | 日本経済新聞 朝刊 2021年1016日 |
2021-10-12 |
sweet
2021年11月号 評者: よしひろまさみち |
2021-09-25 |
週刊NY生活
No.836/2021年9月25日号 評者: 悠木みずほ |
2021-09-24 |
東京新聞/中日新聞
夕刊 2021年9月24日付 評者: 奥野斐 |
2021-09-21 | デモクラシータイムス |
2021-09-15 |
現代性教育研究ジャーナル
No. 126 評者: 伏見憲明 |
2021-09-14 |
サンデー毎日
2021年9月26日号 評者: 武田砂鉄 |
2021-09-13 | TBSラジオ「アシタノカレッジ」 |
2021-09-02 | 深堀TV ver.2 |
2021-08-23 | 文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」 |
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重版情報
5刷 | 出来予定日: 2023-03-22 |
4刷 | 出来予定日: 2022-02-05 |
3刷 | 出来予定日: 2021-11-15 |
2刷 | 出来予定日: 2021-10-04 |
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在庫切れにつき重版しました。 |
紹介
紀伊國屋じんぶん大賞2022 第2位!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2024年韓国語版出版決定!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
※本書の定価は、2,600円+税となります。
※全国の書店にて、定価でのお取り寄せ購入ができます。
世界を知り、無知を知り、人間を知る。
偏見を助長してきた言葉や文脈を更新し、日本で流通してきた「LGBTQ+」情報の空洞を埋める希望の書。
彼らは世界で何が起きているのかをほとんど知らない。日本で流通している日本語だけの情報で満ち足りて、そこから出ることも、その外に世界が存在することも考えていない。日本の世間は日本語によって護られているつもりで、その実、その日本語によって世界から見事に疎外されているのだ……。
──第4章「クローゼットな言語」より
〈推薦文〉
頭が沸騰した。アメリカの「LGBTQ+」百年の歴史の豊饒を受け止めた著者の目に、すべての私たちの未来が映っている。
──池田香代子(翻訳家)
どのような過去が、現在を作り上げてきたのかーー。蓄積と切り離された、安易な現状肯定は、手痛い揺り戻しを招きかねない。日本とアメリカを行き来し、各コミュニティの内と外を見てきたジャーナリスト。彼だから描ける、歴史と、その先。
──荻上チキ(評論家)
この本にあふれる愛は、日米を問わぬ遍きマイノリティへの讃歌でもある。小さき者たちがこの半世紀、歯を食いしばってクリエイトしてきた歴史や文化を再発見した。
──津山恵子(ニューヨーク在住ジャーナリスト)
以前、島根県隠岐之島に歌いに行った時に頂いた小学生からの手紙に、「うまれてはじめてオカマさんをみました」と書かれていた。その時感じた素直さと違和感。その間を埋めるものがこの本にはある。
──中村 中(歌手・役者)
本書は厳密な意味で、「ゲイ」の歴史学であり、社会言語学であり、政治学であり、社会学であり、哲学だ。一つの視座から捉え切れない全体性を描き出している。最後に著者は当事者として一つの公式に到る。恋愛=ヘッセ的友愛+贈与としての性行為。友愛の力を欠けば、恋愛を持続することも差別せずにいることも不可能だ──僕は全面的に賛同したい。
──宮台真司(社会学者)
目次
はじめに
プロローグ
第一部 愛と差別と──言葉で闘うアメリカの記録
第一章 「ロック・ハドソン」という爆弾
第二章 エイズ禍からの反撃
第三章 エイズ禍への反撃
第四章 クローゼットな言語
第五章 カム・アウトする言葉
第六章 アイデンティティの気づき
第七章 アイデンティティの誕生と「政治」
第八章 「ミレニアル世代」から「Z世代」へ
付録Ⅰ ストーンウォール50周年記念「ワールド・プライド/NYCプライド・マーチ」2019リポート
第二部 友情と「LGBTQ+」──内在する私たちの正体
第九章 「男と女」と「公と私」と
第十章 「男と女」と「公と私」と(2)
第十一章 男らしさの変容
第十二章 真夜中のホモフォビア
第十三章 「We Are Everywhere!」
第十四章 ホモソシアル、ホモセクシュアル、MSM
第十五章 セクシュアルの可能性
付録Ⅱ 『君の名前で僕を呼んで』考
おわりに
前書きなど
二〇一八年七月、自民党衆議院議員・杉田水脈の「LGBTは生産性がない」発言がありました。私の「違和感」はしかしむしろ、それをたしなめてテレビ朝日のコメンテイターが言った「今はもうそういう時代じゃないんだから」に関してでした。「LGBT」なる言葉が主流メディアで肯定的、同情的に登場してからたかだか数年──その間のいつ、「もうそういう時代じゃな」くなったのか? それは本当なのでしょうか。
──「はじめに」より一部要旨抜粋
版元から一言
人はなぜ差別をするのでしょうか。
私(人々舎・代表)は、あらゆる差別の根源にあるのは、無知なのではないかと思っています。
人間はどんな人でも、生まれた瞬間から死ぬまで、
その人が、その人であっていい、あるいは、その人でなくたっていい。
何より、その人自身が選んでいいはずなのではないでしょうか。それが、基本的人権なのだと理解しています。
私たちは知らず知らずのうちに、言葉を、文脈から離れて内面化しがちです。
とくに日本語は、守られている壁が多い。
文脈を知る機会がないから、知らないうちに使わされている言葉に気づかないのです。
この本では、LGBTQ+、性的少数者、について論じていますが、
果たして、少数者、多数者、マイノリティ、マジョリティ、という括りは、
文脈を見ていったときに、どういう意味合いを持つのでしょうか。
著者は、ジャーナリストの北丸雄二さん。
90年代から約25年、激動のニューヨークで、エイズ禍の只中を生き抜いてきました。
北丸さんの中にある言葉は、日本語と英語です。
つまり、日本を内側からも外側からも見ることができる言葉を持っています。
なぜ私たちは差別をしてしまうのか、
この本を読むと、マジョリティとかマイノリティとか多様性とか、
あやふやなまま使用してきた言葉が、クリアになります。
控えめに言って、
ここまで言語化された本はなかったのではないかと思います。
上記内容は本書刊行時のものです。