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ウクライナ・ロシアの源流 ~スラヴ語の世界~
発行:教養検定会議
新書判
122ページ
定価
1,500円+税
- 初版年月日
- 2024年5月7日
- 書店発売日
- 2024年5月7日
- 登録日
- 2024年5月1日
- 最終更新日
- 2024年5月1日
紹介
「ウクライナ情勢に目をやると、どうしても政治や戦争の行方に意識が行ってしまう。しかしそれはあくまでも、「表面的な」結果でしかないのです。そして情勢を本当に理解するためには、背景にある言語・文化・思想といった、人間の根源にあるものについて考えることが不可欠でしょう。
「はじめにことばありき」(教会スラヴ語:Искони бѣ слово)とは聖書の一節ですが、これからもことばを見つめてまいります。」(著者)
目次
はじめに
第1章 中欧言語紀行―スラヴ諸語の歴史と地理
スラヴ諸語の地理的分布
スラヴ諸語の全体的特徴
古代におけるスラヴ語
中世~近代におけるスラヴ語
そして現代へ
第2章 キーウとキエフ―文字と発音
グラゴル文字からキリル文字へ
キリル文字の特徴とラテン文字との違い
現代のスラヴ諸語における書記体系
文字と発音の関係
音声・音韻のバリエーション
第3章 ことばは生き物―形態変化と語形成
名詞の性・数・格
動詞の時制とアスペクト
表現と語彙
日々更新されることばと向き合う
参考記事
第4章 ペンは剣より強し―言語と社会、そして戦争
ことばの「正しさ」を求めて
母語と第一言語、方言と公用語
旧ユーゴスラヴィアと「セルビア・クロアチア語」
ウクライナおよびベラルーシの言語状況
ことばとどう向き合うか
参考記事
第5章 ウクライナ語とロシア語のはざまで―ウクライナの言語模様
母語・使用言語とアイデンティティ
戦争によるロシア語離れ
言語の共通性と多様性
言語の切り替えと融合
参考記事
第6章 はじめにことばありき―言語からわかること
ありのままのことばに触れる
戦時下のことば
「ルースキー・ミール」をめぐって
ウクライナ周辺におけるスラヴ語の未来
むすびに
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。