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生まれ変わっても化粧品だ
アモーレパシフィック創業者・徐成煥ストーリー
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年7月31日
- 書店発売日
- 2024年7月31日
- 登録日
- 2024年1月19日
- 最終更新日
- 2024年7月22日
紹介
韓国の化粧品・緑茶産業に生涯をささげた企業家、徐成煥。困難を乗り越えて化粧品ブランド<アモーレ>を立ち上げ、韓国産化粧品が世界に進出する礎を築いた。
生誕百年を迎えるにあたり、初版を改定した評伝の日本語版。
目次
プロローグ 粧源が蒔いた十粒の種
第1章 故郷の開城―夢にも忘れられようか
1.1 自然に似る
1.2 椿油
1.3 幼少時の庭、少年の時間
1.4 母の道
第2章 戦争と勇気―境界に置かれた人々
2.1 甲子生まれは根絶やしになる
2.2 奴隷の時間
2.3 北魏胡同―北京の街角で
2.4 帰国
第3章 信頼と信用―暗い風と怒り狂った波の時代
3.1 再び母の店へ
3.2 パートナー
3.3 静かな船出
3.4 才能を買う、ブランドに込められた情熱
3.5 南大門市場
3.6 釜山四十階段
第4章 人の縁―一九五四年、ソウル
4.1 ああ! 龍山!
4.2 共に歩む道
第5章 開拓―空の下の新たな世界
5.1 四十日間のヨーロッパ旅行
5.2 夢を見る者だけが夢をかなえる
第6章 挑戦―希望は道のごとし
6.1 最初の高級化粧品、コティの粉おしろいで女性の心をつかむ
6.2 平原にたてた夢―永登浦工場の建設
6.3 研究開発にさらなる一歩を―技術研究所の成長
6.4 卵がかえる
6.5 共に書いた神話―心を手に入れる仕事、訪問販売
6.6 広告は繰延資産だ
6.7 昔の女性の香りを求めて
第7章 執念―一歩進めばすべての道につながる
7.1 誘い水
7.2 サメ釣り
7.3 遠く険しい道のりでも
7.4 未知の国
第8章 夢―時代がくれた熱い贈り物
8.1 木を植える人
8.2 石ばかりの荒地にソルロク(雪緑)の葉が開く
8.3 最も素敵な笑顔
第9章 再び、挑戦―ヤヌスの時代
9.1 国民的企業、太平洋
9.2 イカロスのパラドックス
9.3 危機の兆し
9.4 私は生まれ変わっても化粧品だ
第10章 同行―父と息子
10.1 経営修業
10.2 共に歩むから、さらに幸せだった道のり
10.3 裏を見せ、表を見せて、散るもみじ
粧源・徐成煥 年表
エピローグ 女性、その美しさと力
前書きなど
プロローグ「粧源が蒔いた十粒の種」より
自身が生き抜いた時代の社会や歴史が余すところなく詰まった人生に、私たちは驚嘆する。逆境がつなぎ合わされた我が国の近代史を生きながらも、希望を誇張しすぎず、絶
望に遭遇してもひるまず、誠実に自分の人生を生き抜いた姿は輝いている。
解放後の混乱した政局の中で、不毛な化粧品事業の先頭に立って導き、現在では世界的な企業となったアモーレパシフィックの礎を築いた人物。株式会社アモーレパシフィッ
クの創業者である故粧源・徐成煥会長の人生もまた、そうした輝かしい光の中にある。
すべての種が芽吹き育てば、美しい花を咲かせる。花でなくとも、緑色の若葉や古い切り株の質感、冬を越す木の実のように命が集まった場所で、私たちは美しさを発見し驚嘆する。美には私たちの人生を豊かにし、日常を幸せにする力がある。外面と内面の美しさを求め、育むことは、命ある存在の意志であり、その社会の品格となる。美の力を信じ、愚直に一筋の道を歩んできた人物が粧源・徐成煥だ。彼の夢と執念が、その人生を輝かしいものにしたのだろう。アモーレパシフィックは彼の執念と大胆な選択により、今日の韓国化粧品業界をリードする代表企業へと成長した。
上記内容は本書刊行時のものです。