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白い船 ユン・フミョン(著) - クオン
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白い船 (シロイ フネ)

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発行:クオン
B6変形判
148ページ
価格 1,200円+税
ISBN
978-4-910214-35-1   COPY
ISBN 13
9784910214351   COPY
ISBN 10h
4-910214-35-6   COPY
ISBN 10
4910214356   COPY
出版者記号
910214   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年4月30日
書店発売日
登録日
2022年2月12日
最終更新日
2022年4月22日
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書評掲載情報

2022-06-22 統一日報    第7503号
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紹介

歴史に翻弄された同胞たちが発する祖国のことばが、私を揺るがす

飢餓や植民地化した故国の圧迫から逃れるように、ロシア領へ流入した数多くの朝鮮人たち。民族と歴史、強制移住と苦難・・・・・・。
著者ユン・フミョンが1990年代にカザフスタンをたびたび訪れて現地の同胞(高麗人)に会い、彼らの話に深く揺さぶられた経験をもとに執筆した李箱文学賞受賞作(1995年)を、原文と訳文両方で味わうことができる一冊。
(原題「하얀 배」)

「かつて韓半島では日本語、中央アジアではロシア語が強制された。故国は母国語を取り戻したけれど、中央アジアの高麗語は今や消え去ろうとしている。民族と言語の葛藤は続く。少年は、ヒナゲシの咲く野原で「アンニョンハシムニカ!」と叫ぶ。「アンニョン」の漢字表記は「安寧」。もとは「安寧ですか、ご無事ですか」という意味だ。あなたは、民族は、言語は、ご無事ですか(アンニョンハシムニカ)、と少年は問う。
世界で民族と言語、アイデンティティの関係がますます複雑化している今、少年の故国、さらに東方の島国に生きる者たちにも、その問いは投げかけられているのではないだろうか」
――訳者解説より

【韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション】
翻訳家きむ ふなが今お勧めする作家の深い余韻と新たな発見を感じさせる短編を、日本語と韓国語の2言語で紹介するシリーズ。
韓国語の朗読をYouTubeで配信中。
CUON YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/user/cuonbooks

目次

-「白い船」邦訳
- 訳者解説
- 原文「하얀 배」

著者プロフィール

ユン・フミョン  (ユン フミョン)  (

著者:ユン・フミョン(尹厚明)
1946年江原道江陵生まれ。延世大学哲学科卒業。
1967年京郷新聞の新春文芸に詩「氷河の鳥」が当選、詩人デビュー。
1979年韓国日報の新春文芸に短編小説「山役」が当選。
本作「白い船」で1995年に李箱文学賞を受賞したほか、緑園文学賞、小説文学作品賞、現代文学賞などを受賞。
代表作に短編集『敦煌の愛』、『鳥の声を聞く』、長編小説『狭軌列車』、『三国遺事を読むホテル』、散文集『花』など。
2016 年にユン・フミョン小説全集全12巻が刊行された。
邦訳に「狐狩り」(三枝壽勝訳『現代韓国短篇選 上』収、岩波書店)、「墓づくり」(吉田美智子訳『韓国の現代文学 第5 巻 短編小説』収、柏書房)がある。

東峰直子  (ヒガシミネ ナオコ)  (

訳者:東峰直子( ひがしみね なおこ)
和歌山県和歌山市生まれ。
早稲田大学教育学部卒業。
2004年より韓国語を学び、ハングル能力検定1級取得。
2010年より韓国語講師、「みかわ韓国語ひろば」を開設。
2020年よりチェッコリ翻訳スクールで翻訳を学ぶ。
第5回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」にて本作「白い船」で最優秀賞受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。