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がっこうはじごく
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年8月29日
- 書店発売日
- 2024年8月7日
- 登録日
- 2024年6月7日
- 最終更新日
- 2025年2月4日
書評掲載情報
2024-09-12 | 月刊生徒指導 2024年10月号 |
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紹介
学校って変な場所だよね
生徒はつまらない校則を守る。教員はつまらない装いをする。お互いが茶番劇であることを承知のうえで、多くの教室はそうやって均されている。
学校ぎらいだった大人と、学校ぎらいの子どものためのエッセイ集ーー。
目次
あなたの話
とびきりのくだらなさで
とても気楽で
ひらかれている
名前がある
安心できてつまらない
ちいさな箱
いまここで
ふたりの幽霊
たったひとりに
問い直す
先生じゃない
雑談なんて
止まり木から
学校という引力
口が悪い
だれとしてそこにいるのか
とりどりのコートと赤い耳
春の匂いがわからない
あとがき
前書きなど
いまこの教室にいるだれもが、百年後には存在しない。
版元から一言
《読者からの感想》
●学校の地獄性を豊かな言葉で洗い出し紐解きながら、生徒や先生という役割を持つ者たちが、それ以前にひとりの人間であることを思い出させてくれる本。
●タイトルは仰々しいけど内容は優しい。人に対する興味、あなたのことが知りたい。そんな想いで溢れてた。学校で働いていたのに、読んでいて思い出したのは自分の中高生の頃の先生たち。元気かなぁ。
●学校が好きではないのに非常勤講師を続けている歌人の本。でも学校が好きでたまらず教師になった人間だけの学校も息が詰まるのではないだろうか。いろんな先生がいていいのだと思う。
●とにかく堀静香さんの感覚と言葉が好き。特に今回のエッセイは自分と重なる部分が多くて、大きく頷きながら読んだし途中唐突に涙ぐんでしまう場面もあった。また読み返したい一冊。
●私は元不登校児なのでまさに「がっこうはじごく」だったんだけど、先生がこれ言ってるの見たことなさすぎて、衝撃。全員読んで!
●わたし、まさにこの「がっこうはじごく」タイプで、卒業してから「わたし学校嫌だったんだ!!!」って気付いたので、言葉の全てがじわじわと沁みる本だった。学校も、先生も、クラスの人も親も、実はみんな嫌いだった。でもそれを当然として、前提として話をしてくれる堀さんの言葉がとても嬉しく安心した。
●親ではなく教員の立場から描かれた本作も堀さんエッセンス万歳。そもそもご本人がタイトル通り「がっこうはじごく」と思っていて、そんな教員だからこそ、同じく学校に苦しみを感じてる生徒の居場所になれれば良い、と思って学校にいるというスタンスがすごく良い。
学校が嫌だと思ってる人に対して「学校は素晴らしい」と諭すことは逆効果で、「そうだよね、地獄だよね」と一言言ってくれるだけで救われるということがあると思う。
●面白く、考えさせられる本。 筆者は高校の先生。幼稚園児の子がいる。 勤務先の高校の卒業式のつまらなさからエッセイは始まる。生徒と相対している「私」は誰なのか?
上記内容は本書刊行時のものです。