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ここに素敵なものがある リチャード・ブローティガン(著) - 百万年書房
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ここに素敵なものがある (ココニステキナモノガアル)
原書: Loading Mercury with a Pitchfork

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発行:百万年書房
四六変形判
縦130mm 横160mm 厚さ17mm
重さ 144g
112ページ
仮フランス装
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-910053-34-9   COPY
ISBN 13
9784910053349   COPY
ISBN 10h
4-910053-34-4   COPY
ISBN 10
4910053344   COPY
出版者記号
910053   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年1月25日
書店発売日
登録日
2022年12月9日
最終更新日
2025年2月5日
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書評掲載情報

2024-05-11 NHK Eテレ「理想本箱」  
評者: 吉岡里帆、太田緑ロランス 、幅允孝
2023-05-07 産經新聞    朝刊
2023-05-07 産經新聞  朝刊
2023-04-02 静岡新聞
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重版情報

2刷 出来予定日: 2024-06-01
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紹介

かなしくてさびしくて優しい人に。

詩のささやきが放つ色気にすっかりやられてしまった。不幸せな者、それでいてどうしようもなく優しい者だけが持つ、強烈な色気。ささやきでしか、本当のことは語れないのかもしれない。(向坂くじら・詩人)


『西瓜糖の日々』が文庫化されたのが2003年。大学1年生だった私はブローティガンに大いに影響を受け、物語るように歌詞を書くようになった。狂気を語る穏やかな声は、きっと今も遠くまで響くことだろう。(高城晶平・cero)

リチャード・ブローティガン(『アメリカの鱒釣り』『西瓜糖の日々』)、新訳詩集。

目次

葉書と自伝

愛から

セクション3から

多士済々、愛すべき人々

詩五篇から

モンタナ、一九七三年から

追伸 

前書きなど

 ブローティガンのような詩は、アメリカでは珍しい。とくに短いものは断片的という批判があるだろう。英米では、詩とはまとまった内容をもったものだという考えがあるからだ。だけど俳句という文芸を持つわたしたちには違和感はない。むしろ、ながたらしい現代詩よりも親しみやすい。彼の孤独、失意、悔恨、悲嘆、憤怒、感傷、空想、希望、冗談から生まれた言葉たちをたっぷり味わってほしい。《訳者あとがき より》

版元から一言

※本書は、『リチャード・ブローティガン詩集 突然訪れた天使の日』(中上哲夫・訳/思潮社/1991年)に、同訳者による全面的な改訳を施し、思潮社版では削除されていた3篇の詩を追加し、注釈を増やし、詩の並び順も再吟味した《完全新訳版》です。


《読者からの感想》

●ブローディガンの詩集。 なげやりに、ぶっきらぼうに、諦めながらも愛を堪能している、洒脱な言葉たち。 この中では「ぼくらはキッチンにいる」「最後の驚き」が好き。 もし旧訳版と見比べたとしたら、どの詩もほんの数行で短いからこそ、翻訳者の詩人・中上哲夫さんの言語感覚と相俟って、新訳のこの一冊ならではの味わい深さがあるんだろうなぁ。 表紙がとても良いよね。

●以前から表紙が素敵だなと思っていた本。詩、というか短い言葉の連なり‥そのあいまから漂ってくるものが心に沁みた。俳句の影響があったと知って納得。「鴉に花を」が好きだった、きみにはきみの、ぼくにはぼくの。

●71の私的なライトヴァース。どれも簡潔でとぼけた語り口ですが、屈折したユーモアが潜んでいて、ひとすじなわではいかないようです。《きょうは出だしをまちがえた》《うれしいよ、彼女の恋の相手がぼくでなくて》など。新旧2つの「訳者あとがき」が理解の助けになりました。

●どんな作家なのかと一気に読み通してしまいました。「気づくことは何かを失うことだ」失ったのはそこにあった余白でしょうか。「恐怖からきみは一人ぼっちになるだろう」は短いけどすごく頷けました。「ここに素敵なものがある」は一番好きだったかも。何を示しているのだろうとつい考えこんでしまいます。リチャード・ブローティガンは寺山修司の葬儀に来ていたのですね。蟻の話も面白かったです。

●好きな詩→「ぼくは心をこめてこんにちはといった、だけど彼女はもっと心をこめてさようならといったのさ」「恐怖からきみは一人ぼっちになるだろう、きみはいろんなことをする、だけどどれもぜんぜんきみらしくない」「ここに素敵なものがある。きみがほしがるようなものはぼくにはほとんど残っていない。それはきみの掌のなかで初めて色づく。それはきみがふれることで初めて形となる」

●【詩集レビュー】リチャード・ブローティガン『ここに素敵なものがある』~Eテレ「理想的本箱」の内容を軸に。https://note.com/yokoyamayumi/n/n5e586d11ecbb

著者プロフィール

リチャード・ブローティガン  (リチャード・ブローティガン)  (

作家、詩人。1935年、ワシントン州タコマ生まれ。56年、ジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグらビート・ジェネレーションの集うサンフランシスコへ。67年に小説『アメリカの鱒釣り』を刊行、世界的ベストセラーとなる。主な著作に『西瓜糖の日々』『ビッグ・サーの南軍将軍』など。風変わりで諧謔に富んだ作風は世界中の若者たちの想像力をかき立てた。84年、ピストル自殺。

中上 哲夫  (ナカガミ テツオ)  (

詩人。1939年、大阪生まれ。本名、佐野哲夫。60年代、ビート・ジェネレーションの影響下に詩を書き始める。疾走感あふれる詩を書いて、〈路上派〉と呼ばれた。詩集に『スウェーデン美人の金髪が緑色になる理由』(横浜詩人会賞)、『アイオワ冬物語』、『エルヴィスが死んだ日の夜』(高見順賞・丸山豊現代詩賞)、『ジャズ・エイジ』(詩歌文学館賞)、現代詩文庫『中上哲夫詩集』、『川の名前、その他の詩篇』など。訳書は、ジャック・ケルアック『孤独な旅人』『荒涼天使たち』、チャールズ・ブコウスキー『モノマネ鳥よ、おれの幸運を願え』など。その他、自作朗読CD『歌と方向』、編著『春・夏・秋・冬 ふしぎ、ふしぎ』などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。