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シーボルトと近世の蘭学者たち 鬼束 芽依(編集) - 西南学院大学博物館
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取引取次: 地方小
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シーボルトと近世の蘭学者たち (シーボルトトキンセイノランガクシャタチ) 前野良沢から伊藤圭介まで (マエノリョウタクカライトウケイスケマデ)

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A5変形判
縦220mm 横152mm 厚さ4mm
重さ 130g
40ページ
小口折り並製
価格 600円+税
ISBN
978-4-910038-83-4   COPY
ISBN 13
9784910038834   COPY
ISBN 10h
4-910038-83-3   COPY
ISBN 10
4910038833   COPY
出版者記号
910038   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年11月2日
書店発売日
登録日
2023年10月26日
最終更新日
2023年11月7日
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紹介

 江戸時代,出島を通じて日本へもたらされた西洋の学術「蘭学」。1774年,前野良沢らにより『解体新書』が刊行されて以降,医学・薬学・博物学・天文学・暦学など諸学問の書物が翻訳出版され,蘭学を学ぶ者(蘭学者)が増えていった。
 1823年,シーボルトがオランダ商館医として来日し,私塾「鳴滝塾」を開設。彼の門人たちは,幕末から明治の学術界で活躍することとなる──。
 蘭学者たちとシーボルトの歩みを概観し,彼らの優れた研究成果を紹介する。

目次

ご挨拶[西南学院大学博物館館長 片山隆裕/福岡県立図書館館長 池松峰男]

Ⅰ 蘭学の隆盛
  蘭学と西洋知識の広まり
 【Column】蘭癖たちの宴 オランダ正月[西南学院大学博物館学芸研究員 鬼束芽依]

Ⅱ シーボルトの来日と日本研究
  日本への道のり
  鳴滝塾
  シーボルトの日本研究三部作
 【Column】シーボルトが紹介した考古遺物について[西南学院大学博物館学芸研究員 鬼束芽依]

Ⅲ 蘭学者との交流
  日本初の理学博士 伊藤圭介
  幕末最高峰の蘭方医 伊東玄朴
  シーボルトと学術交流をした福岡藩主 黒田斉清
 【Column】福岡藩の蘭学者たち[西南学院大学博物館学芸研究員 迫田ひなの]
 【論考】シーボルトと黒田斉清の「学術交流」[西南学院大学教授 宮崎克則]

本展覧会関係略年表
出品目録/主要参考文献ほか

前書きなど

「ご挨拶」より

 西南学院大学博物館では,キリスト教主義教育という建学の精神にもとづき,キリスト教文化や東西交流に関わるさまざまな展覧会をおこなっています。
 2023年は,1823(文政6)年にシーボルトが来日してから200年という節目の年です。シーボルトは,日本の自然や風俗をヨーロッパへ伝えるだけではなく,西洋の医学や自然科学を日本に広め,彼の門人たちは幕末から明治の学術界で活躍しました。
 福岡とシーボルトには,とある繋がりがあります。それは,福岡藩10代藩主・黒田斉清が,長崎・出島でシーボルトと学術的な交流をしたという繋がりです。福岡県立図書館にはシーボルトの著書『NIPPON』『日本植物誌』『日本動物誌』が所蔵されています。これは1918(大正7)年の開館記念に収蔵されたもので,当時の館長・伊東尾四郎が,福岡とシーボルトの歴史的関係を鑑み,財界の援助のもと購入したものです。
 本展覧会は,シーボルト来日200周年を記念し,西南学院大学博物館と福岡県立図書館が共同で開催することとなりました。福岡県立図書館所蔵シーボルト資料を中心に展示し,いわゆる「日本三部作」の立役者となった蘭学者と,その活躍を紹介します。本展覧会を通して,当時の日本の豊かな自然や文化,学者たちの優れた研究成果などを知っていただければ幸いです。
 最後になりましたが,本展覧会の開催および本書の作成にあたって,ご協力を賜りました関係各位に厚く御礼を申し上げます。
                     西南学院大学博物館館長 片山隆裕
                     福岡県立図書館館長 池松峰男

著者プロフィール

鬼束 芽依  (オニツカ メイ)  (編集

1996年生まれ。西南学院大学大学院国際文化研究科国際文化専攻博士前期課程修了。大野城心のふるさと館学芸員を経て,現在,西南学院大学博物館学芸研究員。専門は日本考古学(近世)。特に,織豊期~近世日本社会における異文化受容について。編著として,『考古学からみた筑前・筑後のキリシタン:掘り出された祈り』(花乱社,2023年),「近世日本社会におけるフラスコ形ワインボトル流通状況についての再検討」(『西南学院大学博物館研究紀要』第11号,2023年),「コンプラ瓶の成立過程についての一考察:フラスコ形ワインボトルとコンプラ瓶の比較研究を通して」(『江戸遺跡研究』第10号,2023年)などがある。

迫田 ひなの  (サコダ ヒナノ)  (編集

1996年生まれ。西南学院大学大学院国際文化研究科国際文化専攻博士前期課程修了。現在,西南学院大学博物館学芸研究員。専門は日本近世史,近世日朝交流史。編著として『長崎口と和華蘭文化:異文化のさざ波』(花乱社,2021年),「館守『毎日記』に見る草梁倭館の交奸事件:元禄三(一六九〇)年の事例をもとに」(『西南学院大学博物館研究紀要』第9号,2021年),「宝永四(一七〇七)年の交奸(密通)事件に見る対馬と朝鮮の外交交渉」(『西南学院大学博物館研究紀要』第10号,2022年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。