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出版者情報
在庫ステータス
取引情報
かめれおん日記
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2021年12月20日
- 書店発売日
- 2021年12月22日
- 登録日
- 2021年11月16日
- 最終更新日
- 2023年3月19日
書評掲載情報
2022-04-09 | 毎日新聞 朝刊 |
2022-02-20 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 折原一(推理作家) |
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紹介
本体価格1700円+税
B6変形(123mm×183mm) 上製
ISBN:978-4-909992-50-5
小品をもって、作者や作品との出会い、本との出会いの場へと誘う「灯光舎 本のともしびシリーズ」第3弾は中国の古典世界を材にした『山月記』や『李陵』などを描いた作家・中島敦の作品3編をお届けします。
パラオ滞在中に出会った島民の女性をユーモラスに親しみあるまなざしで描いた「マリヤン」、ある南の島に伝わったとされる昔話を題材に描いた「幸福」、そしてタイトルとなった「かめれおん日記」を収録。自身の望まぬ環境と喘息の持病に悩むある教師が、突然生徒から渡されたカメレオンを飼育することになる。その珍奇な小動物の観察から、「自身への呵責と省察」が思索的に展開し、現実と内面の世界を往還する。環境に適応できずに衰弱する「かめれおん」と何とか今の状況から脱却を試みる人間が鮮明に描かれる。
南島の自然や人々への愛情あるまなざしと自身の内面をえぐる鋭い観察に加えて、時にシニカルとユーモアを漂わせて精彩をはなつ作品たちをお届けします。また、中島敦の妹・折原澄子氏によるエッセイ『兄と私』を収録。兄・中島敦との想い出と人柄をていねいに描くみごとな文章も必見。
「灯光舎 本のともしび」創刊
人々の心に染み入る作品を取り上げ、小品仕立ての書籍にしてお届けする「灯光舎 本のともしび」。書物の愛好家はもとより、作者や作品ないしは読書そのものへの入り口にしてほしいという想いのもと、「小品」をコンセプトに素朴で味わいのある佇まいで、刊行いたします。
撰者には、書物エッセイストで京都銀閣寺に店を構える古書善行堂店主・山本善行氏を迎え、シリーズとしての発刊を目指します。
目次
・マリヤン
・幸福
・かめれおん日記
・兄と私
・撰者あとがき
版元から一言
内容紹介で書いたように、「山月記」とは少しちがった中島文学の魅力をお伝えできるのではないかと思います。
そして、中島敦の妹・折原澄子さんのエッセイ『兄と私』を収録させていただくことができて、より充実した書籍に仕上がったと思います。
兄・敦との想い出の断片と中島敦が亡くなるまでの数カ月、兄妹でともに過ごした日々が中島敦の人柄を想わせ心に響きます。
当時の雰囲気を優先し、漢字は底本通りに旧字体を採用しております。
読者にとって読みやすくなるように、難解と思われる漢字にはルビを付しました。
上記内容は本書刊行時のものです。