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マンガ ねこの言いぶん
もしもカウンセラーが耳を傾けたら
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年6月30日
- 書店発売日
- 2024年7月8日
- 登録日
- 2024年5月7日
- 最終更新日
- 2024年11月6日
重版情報
2刷 | 出来予定日: 2024-10-10 |
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紹介
数多の「愛猫家」にお届けするのは、三匹の人間模様ならぬ「ネコ模様」、人間との交流“ウラ話”の、ストーリー漫画(ノンフィクション)。その醍醐味は、ベテラン心理カウンセラーが三匹の“本音”を傾聴して、ネコと人間の「家族心理」を描き切っているところ。
そんな原作の骨髄を読み抜き“作品化”したのは、京都大学で河合隼雄に臨床心理学を学んだマンガ家。この作品を一読すると、愛しい猫たちの「声にならない声」が聞こえてくるようになります。
アニマル系“当事者”ナラティヴ――【巻末に竹宮惠子氏メッセージ】
目次
プロローグ
第一幕 ヤングケアラーになった僕――誇り高いクロ
第二幕 ひとりぼっちのわたしが…――ソウルメイトのチーコ
第三幕 欲しいものは自分で…――ナンバーワンをめざすミーコ
エピローグ
すべて実話です(菅佐和子)
はなのこと(おがわさとし)
幾多の猫とその個性とのおつきあい(竹宮惠子)
前書きなど
あとがきより
直近ほぼ三十年間の私の生活を振り返ってみますと、心理臨床の大切な「糧」となる
さまざまなことを身に沁み込むように教えてくれたのが、この作品の主人公、クロ、チ
ーコ、ミーコという三人の猫たちでした。かれらは、人間と同じような豊かな感情と意
志を持ち、人間に寄り添って生きていました。
それはひょっとすると、私がかれらを、ペットというより人間のような家族として扱
い、常に話しかけ、心理カウンセラーという仕事柄もあってか、その気持を想像して、言
語化し、共感を伝える、というような日常を送ってきたことと、関係があるのかもしれ
ません。
そうこうするうち、なんと木立の文庫・代表の津田敏之氏から「このエッセイを、猫
たちの側から、それぞれの視線と想いで書き直してみては?」というユニークなお勧め
を戴きました。そこで私は、三人の猫になったつもりで、かれら一人ひとりの独白を織
り交ぜながら、三幕ものの物語を書いてみました。
虹の橋の彼方でクロ、チーコ、ミーコは、おがわ先生のペンによって蘇った自分たち
の姿を、どのような想いで眺めているでしょうか……。
本書がひとりでも多くの、猫愛あふれる皆様のお手許に届くことを祈っています。
版元から一言
【竹宮惠子氏から ひと言】
私にとって猫は、生まれた時から隣にいた動物で、 ……生まれたばかりの赤ん坊と猫が一緒にいることについては、「赤ん坊の頭をかじるからダメ!」「バイキンを持って帰るから危険」と、さまざまな言われようだったみたいだけれど、 ……おかげで私は“猫カースト"と付き合うのが得意な人間に育ったかもしれません。
【竹宮惠子氏から もうひと言】
作画のおがわさとし先生は、私が頼み込んで京都精華大学ストーリーマンガコースに入ってもらった人。ミリペンとダーマトグラフが融合したやさしい絵が、この物語とピッタリ合っています。 ……猫はたしかに、運命や孤独と「戦わずしてなじんでゆく」術に長けているから、作者の菅佐和子先生の心理学的な考察にもピッタリです。
上記内容は本書刊行時のものです。