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出版者情報
母と暮せば
発行:みずき書林
A5判
162ページ
並製
価格
1,200円+税
- 初版年月日
- 2021年7月28日
- 書店発売日
- 2021年7月16日
- 登録日
- 2021年6月4日
- 最終更新日
- 2022年3月8日
書評掲載情報
2021-08-09 |
東奥日報
評者: 青来有一 |
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紹介
あれから3年後の8月9日。長崎郊外の高台でひとりで暮らす伸子のもとに、原爆で死んだはずの息子が現れる――
私たち〈ひとりひとり〉にまで続いている、命のつながりの物語。
井上ひさしが構想し、山田洋次が映画化した名作が、舞台で新たな命をえる。
山田洋次さん・井上麻矢さんとの鼎談+渡辺源四郎商店ドラマターグとして畑澤の創作現場をよく知る工藤千夏による解説を収録。
目次
口絵
戯曲『母と暮せば』
鼎談 その場にいない大事な人の記憶を若い人たちへつなぐ(山田洋次×井上麻矢×畑澤聖悟)
世界の中心・青森から愛を叫ぶ――劇作家 畑澤聖悟の世界(工藤千夏)
そうですか! 手ですか!(畑澤聖悟)
付録:上演データ
前書きなど
(鼎談より)
畑澤:産婆として子どもを生ましめるということが、伸子が生きるということなんだというふうにすればいいんじゃないかと考えたんです。最初に助産師という設定を彼女に与えてくださったおかげで、あの結末にたどり着けたと思っています。
山田:なるほどね。でもあなたの『母と暮せば』は実に素晴らしい出来上がりです。失礼な言い方かもしれないけど、上手いんです。特に感動したのは浩二が教室で焼死した時のことを語る場面。原子爆弾のすさまじさを映画で表現するために僕も苦労したけど、あなたは浩二に「熱か、熱か……」と叫ばせた。あそこはすごい表現力だったな。身震いしました。
上記内容は本書刊行時のものです。