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出版者情報
秘蔵写真200枚でたどるアジア・太平洋戦争
東方社が写した日本と大東亜共栄圏
- 初版年月日
- 2018年7月
- 書店発売日
- 2018年7月15日
- 登録日
- 2018年6月8日
- 最終更新日
- 2018年7月19日
書評掲載情報
2018-08-12 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2018-08-04 | 朝日新聞 朝刊 |
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紹介
戦時下の日本とはどういう場だったのか。
そして大東亜共栄圏のもとで各国の人びとはどのように暮らしていたのか――。
陽の目を見ることなく眠っていた写真2万点のなかから200点を精選し、詳細な解説とともに紹介。
陸軍参謀本部傘下の写真工房〈東方社〉の実像に迫るとともに、当時の日本・中国・東南アジア各国の変動していく社会をとらえる。
カメラマンたちの視線をとおして見つめる戦争と社会。
目次
はじめに
第1部国内編
第1章 陸戦部隊と航空
第2章 近代都市東京の街と人々
第3章 戦時体制と大東亜共栄圏の前面化
第4章 破綻へ向かう日本
第2部東南アジア編
第1章 1942年光墨弘マラヤ・シンガポール取材
第2章 1943年菊池俊吉・関口満紀フィリピン取材
第3章 1944年大木実・林重男東南アジア取材
第3部中国編
第1章 1943年林重男華北地方取材
第2章 1944年関口満紀北京取材
第3章 1944‐45年別所弥八郎大陸打通作戦従軍取材
コラム
①東方社写真部のカメラマンたち
②濱谷浩の撮影ノートと東方社関係文書
③今泉武治の日記
④震天隊隊長青木哲郎のアルバム
⑤東方社写真の加工について
⑥文化社が撮影した戦後の写真
前書きなど
戦時下では軍機保護法などにより写真を撮影できない場所や対象があった。もとより写真には写せないものもある。陸軍傘下の団体であった東方社のカメラマンは特権的な立場にあったが、業務の性質もあり、戦争がもたらした悲しみや苦しみ、悲惨な事実を写した写真は限られている。東方社の写真に写し出されているのは現実の一面であり、戦時下の人々と社会の姿を正しく知るためには、他の資史料や文献と合わせて見ていく必要があろう。
しかし本書の写真も、アジア・太平洋戦争のなかで、日本あるいは大東亜共栄圏に組み込まれた地域の人々がどんな日常をおくり、社会がどう動いていたのか、それを知る手がかりにはなるだろう。本書が戦時下の社会と戦争の時代を生きた人々について考える糸口になれば幸いである。
版元から一言
陸軍傘下のカメラマンたちが写した膨大な写真のなかから、戦時中の日本国内および中国・東南アジアを撮影した200枚を精選して紹介します。
本文はダブルトーン印刷、判型もB5と大きめにして、写真を細部まで見られる仕様になっています。
戦時中の社会を知るために、ぜひご覧ください。
上記内容は本書刊行時のものです。