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緊縮ノスタルジア
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2021年4月10日
- 登録日
- 2019年12月25日
- 最終更新日
- 2021年4月26日
書評掲載情報
2021-05-12 | 週刊文春 2021年5月20日号 |
2021-05-06 |
日本経済新聞
夕刊 評者: 速水健朗(評論家) |
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紹介
「KEEP CALM AND CARRY ON」。
この言葉は第二次世界大戦中にイギリス情報省が作成した「空襲を受けてもそのまま日常を続けよ」という意味のスローガンである。このノスタルジックな言葉が現代イギリスであふれかえっている。これはいったいなぜなのか?
イギリスでもっとも精力的な若手批評家の一人であるオーウェン・ハサリーが明らかにする。
本書では、緊縮財政下の現代イギリスが、いかに第二次大戦期(=以前の緊縮時代)へのノスタルジアで覆われているのかを、デザイン、建築、食品、映画、音楽など幅広い視点から論じる。
『ガーディアン』『ロンドン・レビュー・オブ・ブックス』『アーキテクチュラル・レビュー』などの雑誌に数多く寄稿。イギリスでの著書は10冊以上。期待の論客によるイギリス文化論が、満を持して日本上陸!
─推薦!───────────────────────────
本書は、2010年代の緊縮イギリスにおける、1940年代──もうひとつの緊縮と、福祉国家建設の時代──への文化的ノスタルジアを批判的に検証することで、新自由主義と緊縮政策を超え、同時にかつての福祉国家をノスタルジックに理想化することなしに未来の社会を構想するには何が必要なのかを指ししめしてくれる。そのためには、新しいパンだけではなく、新しいバラも必要なのだ。
――河野真太郎(専修大学教授)
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目次
終わりなきノスタルジア 日本語版への序文
序章 緊縮財政のがらくた市
第一章 殴って隠せ
第二章 クレメント・アトリーの亡霊はわたしたちを救うことができるか?
第三章 英国社会主義の美的帝国
第四章 家族写真
第五章 緊縮都市の建設
訳者解説――ノスタルジアの功罪 星野真志
訳者解説――緊縮ノスタルジア美学の効用 田尻 歩
翻訳にあたっての謝辞
版元から一言
装丁 nipponia
上記内容は本書刊行時のものです。