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季刊『農業と経済』2024年春号(90巻2号) 辻村 英之(著/文 | 編集) - 英明企画編集
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季刊『農業と経済』2024年春号(90巻2号) (キカンノウギョウトケイザイニセンニジュウヨネンハルゴウ)

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A5判
縦210mm 横148mm 厚さ14mm
重さ 320g
224ページ
並製
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-909151-61-2   COPY
ISBN 13
9784909151612   COPY
ISBN 10h
4-909151-61-3   COPY
ISBN 10
4909151613   COPY
出版者記号
909151   COPY
Cコード
C0361  
0:一般 3:全集・双書 61:農林業
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年5月31日
書店発売日
登録日
2024年6月11日
最終更新日
2024年6月17日
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紹介

■特集
海を越えてくる食べ物の裏側──食料調達におけるSDGsとは
……辻村英之+久野秀二+坂梨健太 責任編集

日本では、多様かつ十分な食料を得る目的で、世界各地から食料を調達しています。そのため私たちの食生活は調達先の社会状況から大きな影響を受けますし、私たちの調達のあり方が産地に負の影響を及ぼすこともあり得ます。本特集では、私たちが口にする食の産地における社会問題の実態を示し、その緩和・解決に貢献できる対策についてお伝えします。本特集を通じて、社会情勢・地球環境に影響があることを自覚し、消費行動によってSDGsの実現をめざす「倫理的消費者」が増えることを期待しています。



■Ⅰ 持続可能な食料調達・食資源とは

●1 責任ある持続可能な食料調達をめぐる国際動向
   ──食料輸入依存国・日本で食料主権を考える……久野秀二

●2 持続可能な水産資源管理の実現にはどのような取り組みが必要か
   ──科学調査の充実と消費者理解に基づく仕組みの可能性……八木信行

●3 日本の食料輸入がもたらす世界の水資源への影響をどう捉えるか
   ──地域性・季節性・外部性を踏まえた環境負荷と経済価値の評価……加治佐敬

●4 「人間の安全保障」としての食糧問題
    ──ウクライナ戦争と中東・アフリカ、そしてガザの飢餓戦争……井堂有子


■Ⅱ オルタナティブ調達によって社会問題に立ち向かう

●1 キリマンジャロ・コーヒーを飲んでSDGsに貢献する
   ──フェアトレード調達はコーヒー産地の社会問題をどこまで改善できるか……辻村英之

●2 カカオ生産地域における児童労働とゼロ・トレランスの問題
   ──ガーナ、カメルーンを事例として……坂梨健太

●3 フィリピンから輸出される高地栽培バナナの実態を知る
   ──先住民の暮らしを脅かす栽培とオルタナティブトレードの試み……石井正子

●4 労働力供給の視点から検討する“持続可能なパーム油”の行方
   ──マレーシアにおける最新事情……岩佐和幸

●5 インドネシアのエビ養殖における諸課題とオルタナティブトレードの可能性
   ──環境負荷低減、エビの安全性確保、取引の互恵性担保……伊賀聖屋

●6 トマト加工企業による海外調達の空間的変化とその要因
   ──カゴメ株式会社による2000年代以降の動向を中心に……後藤拓也


■Ⅲ 調達不安を引き起こす社会・環境問題

●1 ロシアのウクライナ侵攻がもたらした世界の穀物調達状況の変化
   ──小麦とトウモロコシを中心に……三石誠司

●2 食品安全問題発生以降の中国からの野菜の開発輸入状況
   ──求められる“日本離れ”への対応……大島一二

●3 生産・輸出・政策動向からみるアメリカからのトウモロコシ・大豆の調達見通し
   ──バイオ燃料政策と農地取得の外資規制を中心に……内山智裕

●4 アメリカ南西部における灌漑農業の黄昏
   ──カリフォルニア州の慢性的な水不足問題を中心に……名和洋人

●5 輸入取引構造から考えるカナダからの油糧種子調達の現状と課題
   ──アメリカでのバイオディーゼル製造拡大を踏まえて……八木浩平

●6 ブラジルの大規模生産者による大豆栽培が抱える三つの社会課題への対策
   ──小規模農家と共存する持続可能な生産のために……林瑞穂・吹田三奈斗

●コラム 全農の米国、ブラジル、カナダからの穀物・油糧種子の安定調達の取り組み……由井琢也



■連載 ポスト・コロナ時代の食と農と地域を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑫


■連載 ブックガイド──農と食を読む

目次

■特集
海を越えてくる食べ物の裏側──食料調達におけるSDGsとは
……辻村英之+久野秀二+坂梨健太 責任編集


■巻頭言
特集に寄せて
世界の食料産地における社会問題とその対策を知る
──食からSDGs達成に貢献する「倫理的調達」を促すために


■Ⅰ 持続可能な食料調達・食資源とは

●1 責任ある持続可能な食料調達をめぐる国際動向
   ──食料輸入依存国・日本で食料主権を考える……久野秀二

●2 持続可能な水産資源管理の実現にはどのような取り組みが必要か
   ──科学調査の充実と消費者理解に基づく仕組みの可能性……八木信行

●3 日本の食料輸入がもたらす世界の水資源への影響をどう捉えるか
   ──地域性・季節性・外部性を踏まえた環境負荷と経済価値の評価……加治佐敬

●4 「人間の安全保障」としての食糧問題
    ──ウクライナ戦争と中東・アフリカ、そしてガザの飢餓戦争……井堂有子


■Ⅱ オルタナティブ調達によって社会問題に立ち向かう

●1 キリマンジャロ・コーヒーを飲んでSDGsに貢献する
   ──フェアトレード調達はコーヒー産地の社会問題をどこまで改善できるか……辻村英之

●2 カカオ生産地域における児童労働とゼロ・トレランスの問題
   ──ガーナ、カメルーンを事例として……坂梨健太

●3 フィリピンから輸出される高地栽培バナナの実態を知る
   ──先住民の暮らしを脅かす栽培とオルタナティブトレードの試み……石井正子

●4 労働力供給の視点から検討する“持続可能なパーム油”の行方
   ──マレーシアにおける最新事情……岩佐和幸

●5 インドネシアのエビ養殖における諸課題とオルタナティブトレードの可能性
   ──環境負荷低減、エビの安全性確保、取引の互恵性担保……伊賀聖屋

●6 トマト加工企業による海外調達の空間的変化とその要因
   ──カゴメ株式会社による2000年代以降の動向を中心に……後藤拓也


■Ⅲ 調達不安を引き起こす社会・環境問題

●1 ロシアのウクライナ侵攻がもたらした世界の穀物調達状況の変化
   ──小麦とトウモロコシを中心に……三石誠司

●2 食品安全問題発生以降の中国からの野菜の開発輸入状況
   ──求められる“日本離れ”への対応……大島一二

●3 生産・輸出・政策動向からみるアメリカからのトウモロコシ・大豆の調達見通し
   ──バイオ燃料政策と農地取得の外資規制を中心に……内山智裕

●4 アメリカ南西部における灌漑農業の黄昏
   ──カリフォルニア州の慢性的な水不足問題を中心に……名和洋人

●5 輸入取引構造から考えるカナダからの油糧種子調達の現状と課題
   ──アメリカでのバイオディーゼル製造拡大を踏まえて……八木浩平

●6 ブラジルの大規模生産者による大豆栽培が抱える三つの社会課題への対策
   ──小規模農家と共存する持続可能な生産のために……林瑞穂・吹田三奈斗

●コラム 全農の米国、ブラジル、カナダからの穀物・油糧種子の安定調達の取り組み……由井琢也



■連載 ポスト・コロナ時代の食と農と地域を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑫


■連載 ブックガイド──農と食を読む

版元から一言

『農業と経済』は、「農業」と「食」と「農村」が直面する重要課題について総合的・根底的に考究し、農と食に関わるすべての人に向けて、最新の分野横断的な学術研究の成果をもとに、課題に取り組む方向性と解決策をわかりやすく提示する季刊オピニオン誌です。

著者プロフィール

辻村 英之  (ツジムラ ヒデユキ)  (著/文 | 編集

辻村英之(つじむら・ひでゆき)……京都大学大学院農学研究科教授。1967年生まれ。京都大学大学院農学研究科修了(農学博士)。金沢大学経済学部助教授を経て、現在、京都大学農学研究科(農業食料組織経営学分野)教授。おもな単著に『キリマンジャロの農家経済経営』(昭和堂)、『農業を買い支える仕組み』(太田出版)、『おいしいコーヒーの経済論』(太田出版)、『コーヒーと南北問題』(日本経済評論社)、『南部アフリカの農村協同組合』(日本経済評論社)。

久野 秀二  (ヒサノ シュウジ)  (著/文 | 編集

久野秀二(ひさの・しゅうじ)……京都大学大学院経済学研究科教授。1968年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程中退、北海道大学大学院農学研究科助手、ワーヘニンゲン大学客員研究員、京都大学大学院経済学研究科准教授、アムステルダム自由大学客員研究員を経て、2010年より現職。博士(農学)。

坂梨 健太  (サカナシ ケンタ)  (著/文 | 編集

坂梨健太(さかなし・けんた)……京都大学大学院農学研究科准教授。1981年熊本生まれ。2012年、京都大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学。京都大学農学博士(農学)。龍谷大学農学部講師を経て、2021年から現職。著書に『アフリカ熱帯農業と環境保全─カメルーンカカオ農民の生活とジレンマ』(2014年、昭和堂)など。

上記内容は本書刊行時のものです。