版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
春の祭典 生きる力を生み出す大地 姫路市立美術館(企画) - 金木犀舎
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:
注文サイト:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
ト・日     書店
直接取引:あり

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

春の祭典 生きる力を生み出す大地 (ハルノサイテン イキルチカラヲウミダスダイチ)

芸術
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:金木犀舎
B5変形判
縦182mm 横182mm 厚さ28mm
重さ 719g
400ページ
並製
定価 4,200円+税
ISBN
978-4-909095-47-3   COPY
ISBN 13
9784909095473   COPY
ISBN 10h
4-909095-47-0   COPY
ISBN 10
4909095470   COPY
出版者記号
909095   COPY
Cコード
C0071  
0:一般 0:単行本 71:絵画・彫刻
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年3月27日
書店発売日
登録日
2024年4月3日
最終更新日
2024年4月18日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

「赤レンガの美術館」姫路市立美術館のコレクション全作家を網羅!

青空に映える白き城、世界文化遺産・姫路城に寄り添うように佇む「赤レンガの美術館」。
歴史ある美しい赤レンガの建物が美術館として使用されるようになり、2023年で40周年を迎えました。
姫路ゆかりの美術・工芸から、同時代の美の動向を表すデザイン・現代美術まで、
32カ国311人の作家による約5000点のコレクションを有しています。

姫路市立美術館のコレクション作家311人すべての作品を網羅した展覧会
「春の祭典 生きる力を生み出す大地」(2023年開催)に関連して発行された、大ボリュームで見応えのある図録。

目次

カタログ/Catalogue
・序にかえて /Foreword

・常設展示 彫刻とステインドグラス / Sculptures and Stained Glass

・郷愁 /Nostalgia

・伝統 /Tradition

・革新 / Avant-garde

・リズム / Rhythm

・常設展示 國富奎三コレクション ― 近代フランス絵画 モネからマティスまで /

 Kunitomi Keizo Collection ― Modern French Paintings From Monet to Matisse



エッセイ /Essay
・来るべき美意識の創造へ ― コレクションの大地から ―  不動美里 姫路市立美術館 館長

・教育的視点から見た美術館のコレクション  鬼本佳代子 姫路市立美術館 学芸課長

・姫路市立美術館の郷土ゆかりの作品について   高瀬晴之 姫路市立美術館 学芸員

・開館40周年記念展「春の祭典 ― 生きる力を生み出す大地」展覧会とコレクション   谷口依子 姫路市立美術館 学芸員



資料 / Materials
・作家解説 /Artist’s Biographies

・掲載作品リスト /List of Works

・姫路市立美術館の沿革 /History of Museum

・展覧会情報 /Exhibition

前書きなど

序にかえて


あることは必ずしも時の外にはないが、時はあることを支配する次元ではない。
画家は色、キャンバス、絵筆と、彫刻家は石やたがねと取り組まなければならない。
しかし創造行為、彼らが創造しようとするものの〈夢想(ヴィジョン)〉は、時を超越する。
…(略)…愛することの、喜びの、真理を把握することの経験は、時の中で起こるのではなく、今ここで起こる。この今ここは永遠である。すなわち時を超越している。
―エーリッヒ・フロム著、佐野哲郎訳『生きるということ』(紀伊國屋書店、2020 年)より


天空を白鷺が飛ぶ優美な姿に譬えられる世界文化遺産・国宝姫路城に寄り添い凛とたたずむ「赤レンガの美術館」― それが姫路市立美術館です。
2023 年4 月、姫路市立美術館は開館40 周年を迎えました。
国の「特別史跡姫路城跡」に立つ姫路市立美術館の建物は、元々、旧日本陸軍第十師団の倉庫として建てられた煉瓦造建築です。1905(明治38)年頃に西館が、次いで1913(大正2)年に北館が建ち、軍都姫路の兵器庫・被服庫として使われました。第二次世界大戦終戦の年の姫路大空襲で中心市街地が焦土と化すなか、姫路城とこのレンガ館は苛烈な戦火を潜り抜け、先人のただならぬ努力によって今に残されてきました。
敗戦後の1947(昭和22)年より、このレンガ館は市役所として増改築して活用され、1980(昭和55)年に新庁舎ができるまで戦後姫路の復興と成長を司る拠点となりました。
そして1983(昭和58)年、ここは、市民社会の成熟の証、美術館として再生しました。以来、市民の美の殿堂として歴史を重ね、コレクションは姫路ゆかりの美術・工芸から同時代の美の動向を表すデザインや現代美術まで約5000 点を数えるまでに成長しました。それらは、1746 年スペイン生まれのゴヤから1965 年日本生まれの米田知子まで、32 ヵ国311人のアーティストたちが200 有余年の時間の流れのなかで生み出してきたものであり、それぞれの地域と時代を生きた人間の尊厳の表れです。それらは美術館で、時を超えて今を生きています。
本書のなかでは、既存のジャンルや国境も時代も横断して、311 人のアーティストによって表現された造形のことばが縦横無尽に行き交い、響き合います ― そして、アーティストとともに〈夢想(ヴィジョン)〉を生き、そこから明日の叡智と希望を汲み上げる創造活動の主役は皆様ご自身です。コレクション形成という尊い使命を美術館に負託いただき、世界に誇れるコレクションを育んで下さいましたすべての皆様に、心より敬意と感謝の意を表します。

姫路市立美術館 館長 不動美里 

上記内容は本書刊行時のものです。