100年フランチャイズの条件 民谷 昌弘(著/文) - あおぞら書房 【書誌情報利用可】
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100年フランチャイズの条件
成功するFC本部構築と成長戦略
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年9月15日
- 書店発売日
- 2024年9月15日
- 登録日
- 2024年7月22日
- 最終更新日
- 2024年10月8日
紹介
フランチャイズ・ビジネスは日本人の生活になくてはならない存在だ。コンビニや飲食チェーンだけではなく、フィットネスクラブや介護サービス、学習塾など、さまざまなサービス業も、いまやフランチャイズ・チェーンの存在を抜きには語れない。
一店の繁盛店があれば、そこから大きなフランチャイズ・チェーンに拡大させることも夢ではなく、多くの企業が事業拡大の手段としてフランチャイズ・ビジネスに進出している。株式公開を果たし、だれもが知る優良企業へと成長したケースも少なくない。
人口減少、人手不足、原材料費高騰など、事業環境の変化にも対応しやすいFCビジネスには根強い人気があある。直営展開よりフランチャイズ展開を志向することでリスクを回避したいという流れも拡大している。本書の内容に沿って取り組めば、投資回収期間2～3年、営業利益率2桁以上を早期に実現することができるだろう。
フランチャイズ・ビジネスは、数十年、数百年と続くのでなければ、本当に成功したとは言えない。末永く続くフランチャイズ・チェーンをつくりあげるための条件を、FCコンサルティングの第一人者が説いた頼れる一冊。
第1章 フランチャイズ・ビジネスの魅力
第2章 フランチャイズ・パッケージの3つの要素
第3章 ＦＣビジネスを成功させる７つの鍵
第4章 フランチャイズ本部10の機能
第5章 本部構築の13ステップ
第6章 フランチャイズ契約書と関連法規
第7章 持続する繁栄のための４つの戦略課題
目次
第1章 フランチャイズ・ビジネスの魅力
１ 広がるフランチャイズの世界
２ フランチャイズ本部にとっての魅力
３ 起こり得るトラブルと防止策
第２章 フランチャイズ・パッケージの3つの要素
１ 理念体系――本部と加盟店が共有するビジョン
２ ビジネス・パッケージ――業態の詳細
３ フランチャイズ・システム――成功のための規定や仕組み
フランチャイズ・システムのさまざまなタイプ
第３章 ＦＣビジネスを成功させる７つの鍵
成功の鍵１ 収益性が高い構造であること
成功の鍵２ 明確に差別化されていること
成功の鍵３ 多店舗化しやすいこと
成功の鍵４ ノウハウが非属人的であること
成功の鍵５ 社会に貢献できるビジネスであること
成功の鍵６ 理念が共有されていること
成功の鍵７ 具体的で明確な契約を結んでいること
第４章 フランチャイズ本部10の機能
機能１ 加盟店開発
機能２ 開業支援
機能３ 採用支援・教育研修
機能４ スーパーバイジング
機能５ 情報システム
機能６ マーケティング
機能７ モノの供給
機能８ 金融支援
機能９ 立地開発
機能10 新業態開
第５章 本部構築の13ステップ
ステップ１ 責任者・専任者を選定する
ステップ２ 理念体系を明確にする
ステップ３ ビジネス・パッケージを明確にす
ステップ４ ビジネス・パッケージを標準化する（マニュアル作成）
ステップ5 ビジネス・パッケージを改善し続ける
ステップ６ 本部のサポート内容と加盟店の義務を明確にする
ステップ７ 事業の成長に合わせて本部機能を整備する
ステップ８ フラットで機敏な本部組織をつくる
ステップ９ 加盟店開発のための体制を整える
ステップ10 加盟店開発をスタートさせる
ステップ11 ふさわしい加盟希望者を選ぶ
ステップ12 正式な契約を交わす
ステップ13 開業までの準備に全力を尽くす
第６章 フランチャイズ契約書と関連法規
１ フランチャイズ・チェーンにおける憲法
２ 契約書に求められる条件
３ イニシャルフィー（金銭規定１）
４ ランニングフィー（金銭規定２）
５ 契約期間、更新、解除
６ 競業避止義務、守秘義務
第７章 持続する繁栄のための４つの戦略課題
戦略課題１ 収益をあげ続ける
戦略課題２ 加盟店を持続的に増やす
戦略課題３ 加盟店に帰属意識を持たせ続ける
戦略課題４ 成功の４Ｓスパイラル
前書きなど
みなさんの生活にフランチャイズ・チェーンがどれほど多大な影響を与えているか、お考えになったことはありますか？ みなさんの周りにあるコンビニエンスストアやハンバーガーショップ、お弁当屋さんも、フランチャイズ・チェーンとして運営されています。最近では、物販や飲食チェーンだけではなく、フィットネス・クラブや介護サービス、学習塾など、さまざまなサービス業分野も、フランチャイズ・チェーンの存在を抜きにしては語れなくなっています。
一方、働く場としてもフランチャイズ・ビジネスは大きな役割を果たしています。学生アルバイトだけではなく、主婦のパート勤務やシニア層の老後の働く場としても、フランチャイズ・ビジネスはさまざまな場を提供しています。
さらに、企業の事業拡大の手段としても、フランチャイズ・ビジネスは多大な貢献を果たしています。中堅・中小企業の新規事業への進出においては、フランチャイズ加盟が大きな役割を果たしています。フランチャイズ加盟だけで１００億円を超える規模にまで成長している企業も数多く存在します。また、フランチャイズ本部として10年足らずの間に急成長し、だれもが知る大手企業にまで成長したという企業もたくさんあります。
コロナ禍をきっかけに、チェーン展開を行っている企業の中では、直営展開よりむしろフランチャイズ展開を志向することでリスクを回避したいという流れも拡大しています。言い換えれば、時代がフランチャイズ・ビジネスを歓迎しているということかもしれません。
そこで今回、長年フランチャイズ・コンサルタントとして３００を超える企業の支援を手掛けてきた筆者が、日頃のコンサルティング内容に加え、以前書いた『本当は教えたくないフランチャイズ本部成功50の教え』（出版文化社）をベースにして、『成功するＦＣ戦略』（あおぞら書房）、『ザ・フランチャイズ』（ダイヤモンド社）からもポイントを抽出するかたちでまとめたのが本書です。フランチャイズ本部を立ち上げ、その後も永続的に成功するために必要なノウハウや戦略課題を分かりやすくコンパクトにまとめています。
フランチャイズ・ビジネスは、たんにフランチャイズ本部を構築すれば完成するものではありません。その後数十年、数百年と続くのでなければ、本当に成功したとは言えません。そんな末永く続くフランチャイズ・チェーンをつくりあげるための条件をまとめたのが本書です。フランチャイズ・ビジネスのバイブルだと思ってお読みいただければ幸いです。本書の内容に沿ってフランチャイズ本部の立ち上げから運営に取り組めば、必ず成功への道が開かれるでしょう。（本書「はじめに」より抜粋）
上記内容は本書刊行時のものです。
