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罪びととワインを酌み交わしたイエス 根無一信(著/文) - 名古屋外国語大学出版会
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罪びととワインを酌み交わしたイエス (ツミビトトワインヲクミカワシタイエス) もう、聖書につまずかない (モウセイショニツマズカナイ)

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A5判
308ページ
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-908523-51-9   COPY
ISBN 13
9784908523519   COPY
ISBN 10h
4-908523-51-7   COPY
ISBN 10
4908523517   COPY
出版者記号
908523   COPY
Cコード
C1016  
1:教養 0:単行本 16:キリスト教
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年9月17日
書店発売日
登録日
2024年8月22日
最終更新日
2024年9月23日
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紹介

イエスは大酒飲みだった!

聖書にはイエスが「罪びと」たちと楽しそうに飲み食いしていたことをうかがわせる記述がある。

ファリサイ派の人々や律法の専門家たちは[…]人の子が来て、飲み食いすると、「見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や罪人の仲間だ」と言う。
(『ルカによる福音書』第7章30~34節)

イエスは「罪びと」として虐げられる社会的弱者のところに行き、病気の治療を行った。空疎な愛を語る律法学者や、仲間にだけ隣人愛を発揮する人々に対して「隣人とは誰のことなのか?」と突きつけ、愛を必要としている人たちのところへ自ら赴いて、その人たちの声に耳を傾け、ともに飲み食いした。こういった行為そのものこそ大事なのだと、身を持って示したのである。

イエスの物語として読んでみる。

『聖書』を「聖なる書」として読まなくても、『聖書』に書かれた言葉を「ありがたいお言葉」として受け取らなくても、そしてイエスという男を「聖人」「メシア」と見なさなくても、『聖書』は読むことができる。

私は一人の人間として、イエスに非常に共感する。この痛快な男のことを、あなたもきっと好きになる。
                     
根無一信

著者プロフィール

根無一信  (ネムカズノブ)  (著/文

根無一信 ねむ かずのぶ
名古屋外国語大学 現代国際学部准教授

1979年 大阪生まれ
2004年 京都大学総合人間学部入学
2010年 京都大学人間・環境学研究科博士課程進学
2013年 京都大学人間・環境学研究科博士課程単位認定退学
2016年 京都大学 博士(人間・環境学博士)
専門は、存在論、宗教哲学、倫理学、民俗学・妖怪学
著書に『ライプニッツの創世期―自発と依存の形而上学』(慶應義塾大学出版会 2017年)
   『ソクラテスからの質問─「価値は人それぞれ」でいいのか』(名古屋外国語大学出版会 2022年)
   『はじめての比較宗教学─なぜ「今日はツイている」のか』(名古屋外国語大学出版会 2023年)
共著に『哲学するのになぜ哲学史を学ぶのか』(京都大学学術出版会 2012年)
   『ライプニッツ著作集 第二期 第一巻』(工作舎 2015年)
評論に『ザ・ブルーハーツと福音』(『Artes MUNDI』vol. 6、名古屋外国語大学WLAC 2021年)

上記内容は本書刊行時のものです。