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まる ありがとう
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年12月
- 書店発売日
- 2021年12月2日
- 登録日
- 2021年9月17日
- 最終更新日
- 2022年9月15日
書評掲載情報
2023-12-24 | 読売新聞 朝刊 |
2022-03-06 | 読売新聞 朝刊 |
2022-01-14 | 中日新聞 |
2022-01-14 | 東京新聞 |
2021-12-10 | 中国新聞 |
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重版情報
7刷 | 出来予定日: 2022-09-28 |
6刷 | 出来予定日: 2022-04-01 |
5刷 | 出来予定日: 2022-03-03 |
4刷 | 出来予定日: 2022-01-28 |
3刷 | 出来予定日: 2022-01-17 |
2刷 | 出来予定日: 2021-12-24 |
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重版7刷 ロングセラー商品です |
紹介
2020年12月21日、まるが天国へ旅立ちました。
養老さんは愛猫まると18年の時間を過ごし、その様子はNHKの「まいにち、養老先生、ときどき まる」でおなじみとなりました。
まるを自分自身の「ものさし」と語ってきた養老さん。まると過ごした日々、まるの死を通じて養老さんは、意識中心で頭でっかちになりがちな人間社会の危険性や、生き物にとって大切な感覚の世界について改めて思索を広げ、その視点は独自の「自足」論として本書で展開されます。
まるとの出会いと日常、生きていく術、死、ペットロス、生き物らしさなど、かけがえのない存在だったまるの死に直面して考えたことを、養老さんが語りつくしました。
まるの写真114枚掲載
まるに寄り添い、写真を撮ってインスタグラムやブログにアップしてきた、養老さんの秘書平井さんのエッセイも掲載しています。
「ものごとを理屈にすることに長年励んできた。八十歳を十分に超えてみると、バカなことをしたものだと感じている。理屈で説明しようがするまいが、ものごとが変わるわけではない。その意味では、理屈にすることは一種の虐待であって、何に対する虐待かというなら、「生きること」に対する虐待であろう。まるは理屈なんか言わず、素直に生きて、素直に死んだ。いまでも時々しみじみ会いたいなあと思う。また別な猫を飼ったら、といわれることがあるが、それでは話が違うのである。まさに一期一会、かけがえがないとは、このことであろう」(本書 まえがきより)
「まるがいなくなって、ほぼ一年になる。まだついまるを探す癖は抜けない。まるが好んで寝転がっていた縁側に目が行く。ポンと頭を叩いて、「バカ」というと、少し迷惑そうな顔で薄目をあける。それができなくなったのが残念である。ときどき骨壺を叩いてみるが、骨壺の置き場所が、まるがふだんいたところと違うので、なんだか勝手が悪い。
「安らかに眠れ」というのが欧米の墓碑銘の紋切り型らしいが、いつも寝てばかりいたまるの墓碑銘としては、屋上屋の感がある。カントの著作『永遠平和のためにZum Ewigen Frieden 』はカントがどこかの墓碑銘から採ってきたといわれるが、このほうがいいかもしれないと感じる。みんながまる状態になれば、まさに世界は平和であろう」(本書あとがきより)
目次
・まえがき
・図らずも人気者に
・ときどきまる
・最期
・死に場所
・まるが来た日
【コラム①】秘書・玲子の今日もまぁくん日和 日常
・無口な猫
・ペットロス
・人命は地球より重いか
・まるが死んでから分かったこと
・まるはものさし
・感覚が優先する社会
・日本人は「実感信仰」
【コラム②】秘書・玲子の今日もまぁくん日和 営業部長
・まるの生き方
・ブータンの幸福
・自足する者の強み
・死んだ動物のすむ星
【コラム③】秘書・玲子の今日もまぁくん日和 男らしさ
・四門出遊
・大切なのは生き物らしさ
・多様性の否定
【コラム④】秘書・玲子の今日もまぁくん日和 二度と戻らない日々
・安藤忠雄さんからの手紙
・散歩
・虫塚
・こだわらない心
・特別な猫
・あとがき
・参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。