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仏教は科学なのか 私が仏教徒ではない理由 エヴァン・トンプソン(著) - Evolving
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仏教は科学なのか 私が仏教徒ではない理由 (ブッキョウハカガクナノカ)
原書: Why I Am Not a Buddhist

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発行:Evolving
四六判
縦188mm 横135mm 厚さ27mm
重さ 390g
312ページ
上製
価格 2,700円+税
ISBN
978-4-908148-27-9   COPY
ISBN 13
9784908148279   COPY
ISBN 10h
4-908148-27-9   COPY
ISBN 10
4908148279   COPY
出版者記号
908148   COPY
Cコード
C0015  
0:一般 0:単行本 15:仏教
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2024年10月29日
最終更新日
2024年11月29日
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紹介

"本書は、仏教を理解しようとする多くの科学者や哲学者の必読書となるだろう。"
――心理学者・哲学者 アリソン・ゴプニック

"破壊的かつ包括的な批評である。"――哲学者 ジョナルドン・ガネリ

"本書で語られている仏教に関する議論や認知科学の知識は、この先日本でも常識になると思います。"
――藤田一照(元曹洞宗国際センター所長、『現代坐禅講義 – 只管打坐への道』著者)

"現代の意識の哲学において最も重要な哲学者のひとり、エヴァン・トンプソンの初邦訳。哲学・科学・宗教を横断する壮大な思考が、丁寧な論証によって綴られた一冊。ダライ・ラマと共に科学と宗教の対話の場を創設した神経生物学者フランシスコ・ヴァレラの意志を継ぐ哲学者が、現代の仏教と科学の関係をどのように捉えているのか。意識とはなにか、自己とはなにか、この本を読んであらゆる観点から考えてみて欲しい。"
――下西風澄(『生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる』著者)

意識の哲学、認知科学の哲学を牽引する哲学者エヴァン・トンプソンの待望の初邦訳。
本書は、仏教を「心の科学」と考える仏教モダニズムや、マインドフルネス流行に対する挑戦的論考である。
仏教のとらえてきた「悟り」や「涅槃」は、脳科学によって解明できるのか。
仏教における「無我」や「自我」は、現代哲学の議論とどのように関係するのか。
現象学、認知科学、仏教哲学を横断しながら、仏教の教義を再検討し、現代世界の仏教哲学を提案することで東洋と西洋を超える思想を探求する一冊。

目次

日本語版序文
はじめに
第一章 仏教例外主義の神話 The Myth of Buddhist Exceptionalism
第二章 仏教は真実なのか? Is Buddhism True?
第三章 仏教は無我説か?―急ぐべからず No Self? Not So Fast
第四章 マインドフルネスへの熱狂 Mindfulness Mania
第五章 悟りのレトリック The Rhetoric of Enlightenment
第六章 コスモポリタニズムと会話 Cosmopolitanism and Conversation
科学・哲学・宗教を横断する思考  監訳者解説 下西風澄
「仏教モダニズム」を超えて  監訳者あとがき 藤田一照
訳者あとがき

前書きなど

(日本語版序文より)
『仏教は科学なのか(Why I Am Not a Buddhist)』は、西洋の歴史家が「仏教モダニズム」と呼ぶものに対する哲学的な批判の書です。仏教モダニズムは特に西洋において支配的な仏教の流れで、伝統的なアジア仏教の形而上学的・儀式的要素を軽視する代わりに、個人的な瞑想体験を強調し、仏教がキリスト教、イスラーム、ヒンドゥー教など他の有神論的な宗教とは違って合理的で経験的なものだという考え方を喧伝しています。西洋における多くの仏教指導者たちは、現代版の仏教徒の瞑想実践を教えることで仏教を紹介し、「仏教はもっとも科学に親和的(science-friendly)な宗教である」と語ったり、「実際のところ仏教はまったく宗教ではなく、むしろ哲学であり、生き方であり、あるいは特別な内観による心の科学に基づいたセラピーなのだ」と語っています。私はこうした態度を「仏教例外主義(Buddhist exceptionalism)」と呼び、それが神話であると主張しています。仏教例外主義は、仏教についての誤った考えと、宗教と科学についての誤った考えに基づいているのです。この主張を示すことが、本書の最大の目的となっています。――エヴァン・トンプソン

著者プロフィール

エヴァン・トンプソン  (エヴァン・トンプソン)  (

ブリティッシュ・コロンビア大学哲学科教授。認知科学、心の哲学、現象学、異文化哲学(特に仏教やその他のインド哲学の伝統)の観点から、心、人生、意識、自己について執筆している。1983年にアマースト大学でアジア研究の学士号を、1990年にトロント大学で哲学の博士号を取得。フランシスコ・ヴァレラ、エレノア・ロッシュとの共著に『身体化された心―仏教思想からのエナクティブ・アプローチ』(工作舎)、著書に『Mind in Life: Biology, Phenomenology, and the Sciences of Mind』、『Waking, Dreaming, Being: Self and Consciousness in Neuroscience, Meditation, and Philosophy』(ともに未邦訳)など。

藤田 一照  (フジタ イッショウ)  (監訳

東京大学教育学部教育心理学科卒業。東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程を中途退学し、曹洞宗の紫竹林安泰寺にて得度、僧侶となる。1987年よりアメリカ合衆国マサチューセッツ州のヴァレー禅堂で禅の講義や坐禅指導を行う。2005年、帰国。2010年より2018年までサンフランシスコの曹洞宗国際センター所長(第2代)を務める。神奈川県の葉山にて実験的坐禅会を主宰。著書に、『現代「只管打坐」講義』(佼成出版社)、『現代坐禅講義』 (角川ソフィア文庫)ほか、共著や訳書が多数。

下西 風澄  (シモニシ カゼト)  (監訳

東京大学大学院博士課程単位取得退学。哲学と文学を中心に執筆。著書に『生成と消滅の精神史─終わらない心を生きる』(文藝春秋)。論文に「フッサールの表象概念の多様性と機能」(『現象学年報』第33号)、「生命と意識の行為論:フランシスコ・ヴァレラのエナクティブ主義と現象学」(『情報学研究』No.89)など。執筆に「生まれ消える心 ─ 傷・データ・過去」(『新潮』2023.5)、「演技する精神へ ─ 個・ネット・場」(『文學界』2023.6)、「青空を見つめて死なない」(『ユリイカ』2024.4)ほか。

護山 真也  (モリヤマ シンヤ)  (

信州大学人文学部教授。研究分野は、比較哲学・仏教学。ウィーン大学博士課程修了(Dr. Phil.)。著書に『仏教哲学序説(未来哲学双書)』(ぷねうま舎)、共著に『シリーズ大乗仏教 9 認識論と論理学』(春秋社)など。論文に「仏教認識論とエナクティブ・アプローチ」(『比較思想研究』第43号)、「仏教哲学の可能性―無我説をめぐる西洋哲学との対話」(『現代思想』2018.10臨時増刊号)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。