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第一次世界大戦
平和に終止符を打った戦争
原書: The War That Ended Peace
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年5月30日
- 書店発売日
- 2016年5月24日
- 登録日
- 2016年3月25日
- 最終更新日
- 2024年2月15日
書評掲載情報
2016-10-22 |
図書新聞
評者: 中山弘明 徳島文理大学教授 |
2016-09-30 |
週刊読書人
評者: 池井優=慶應義塾大学名誉教授・日本外交史専攻 |
2016-07-17 |
読売新聞
朝刊 評者: 奈良岡聰智(政治史学者、京都大学教授) |
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紹介
「戦争はこりごり」と誰もが思っていた……
なぜ大規模戦争に突入してしまったのか?開戦に至るまでの皇帝や国王、外務大臣や高位の外交官、軍司令官らの人間ドラマを緻密かつ冷徹に描き出しながら、
外交史家の視点で、現代史の様々な事象との比較を試み、歴史の教訓を探る基本図書。
目次
序 戦争か平和か?
1 1900年のヨーロッパ
2 イギリスと栄光ある孤立
3 ヴィルヘルム二世とドイツ―「悲しいことだ国王が大人でない!」
4 世界政策
5 ドレッドノート―英独海軍競争
6 英仏協商―不思議な友好関係
7 熊と鯨―ロシアとイギリス
8 ニーベルングの忠誠―オーストリア=ハンガリーとドイツの二国同盟
9 人々が考えていたこと―希望、恐怖、思想、言葉にならない想定
10 平和の夢想
11 戦争について考える
12 戦争計画の作成
13 危機の始まり―第一次モロッコ事件
14 ボスニア危機―ロシアとオーストリア=ハンガリーの対立
15 1911年―第二次モロッコ事件
16 第一次バルカン戦争
17 戦争あるいは平和への準備―ヨーロッパにおける平和の最後の数カ月
18 サラエヴォの暗殺
19 「ヨーロッパ協調」の終焉―オーストリア=ハンガリーの対セルビア宣戦
20 消えた灯り―ヨーロッパの平和の最後の一週間
エピローグ―戦争
前書きなど
私たちが21 世紀から指摘するとすれば、2つの点から戦争に導いた人々を責めることができる。
1つは、こうした闘争がいかに破壊的なものになるかということを予見する想像力が欠けていたこと。
2つ目は、戦争をする以外に選択肢がないと言う人々に対して立ちはだかる勇気が欠けていたことである。
(エピローグより)
版元から一言
小説より面白い第一級の歴史書!
各紙誌で絶賛されてます。膨大な量ですが、読み出したら止まりません。
「第一次世界大戦の起源についてこれほど確かな叙述ができる著者はまずいない……わかりやすくエレガントな文体、人間の弱点に対する鋭い視点、詳細に対する完璧な気配り、今年書かれた本のなかで最も楽しく読める本と言ってよい」
ドミニク・サンドブルック(サンデー・タイムズ 2014)
「当代最も才気溢れる歴史家がシャープに描いたこの歴史書は、私たちが自分の行った行動の結果を予見できないときに生じる危険について警告している。意図をあちこち張りめぐらし、興味を引く話を交えて生き生きと描き、作者の優れた洞察によって読み進まずにはいられないものとなっている。本書は私が第一次世
界大戦の原因に関して読んだ本の中では最良の本である」
マデリーン・オルブライト(アメリカ合衆国元国務長官)
「きわめて明晰な思考力を使って書く研
究者による、すばらしい作品」
アントニー・ビーヴァー(ザ・タイムズ)
「第一次世界大戦の原因について書かれた最もバランスが取れているとともに読みやすい研究」
トニー・バーバー(フィナンシャルタイムズ)
「しっかりした根拠のもとに書かれた、人の心を強く動かす作品であり、徹底した研究が行われている……古いヨーロッパの最後の数年間を明確に説明している」アマンダ・フォアマン
「公平で、豊かで、示唆に富む……マクミランは困難だらけのこの時代の世界を風刺をきかせ人間味たっぷりに記録している」
クリストファー・クラーク(ロンドン・レヴュー・オブ・ブックス)
「心の底から揺さぶられる力のある作品――マクミランの歴史書には権威がある――濃密
で、バランスが取れていて、人間味に溢れている。ヨーロッパの外交の崩壊について、これほど巧みに書かれたことはかつてなかったといってよい」。
ジェーン・リドリー(スペクテーター)
上記内容は本書刊行時のものです。