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取引情報
オカルトがなぜ悪い!
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年6月12日
- 書店発売日
- 2024年6月12日
- 登録日
- 2024年5月15日
- 最終更新日
- 2024年8月3日
紹介
心霊、呪術、魔術、超科学、超古代、UFO……今も昔も、オカルトは止むこと無く、多くの人を惹きつけ、一方でオカルトへの批判もテレビや新聞で繰り返されます。しかしその批判は、オカルトの本質を理解しない薄っぺらなものがほとんどです。
では、オカルトの本質は何なんだろう?なぜ人の心にオカルト衝動は潜むのだろう。人間存在への探求がなくては、オカルトの本質を理解することはできません。本書は古くて新しいオカルトの問題を提起して、その本質を探ります。
目次
鼎談 1 オカルトがなぜ悪い!……井村宏次・稲生平太郎・吉永進一
第1部 浅薄な批判に断固反論
隠された知の体系──オカルトの起源/宗教に包含されるシャーマンの系譜──オカルティズムとキリスト教/知と熱狂のバランスシート──繰り返されるオカルト批判/無意識的詐欺を呼び込むもの──オカルトと心霊研究
第2部 真実と信念の違い
無神論vs. 有神論のイデオロギー闘争──客観的真理とオカルト批判/アノマリーな現象への冒険的アプローチ──オカルトと科学的実験/人はなぜ迷信に陥るか──オカルトへの嫌悪、恐怖、魅惑/メディア徹底批判!?──社会現象としてのオカルト
第3部 批判するより勉強せよ
封印できない二つの衝動──セックスとオカルト/解明されない意識と身体の関係──暗示とオカルト/オカルト批判は止まらない!?──オカルト放談
鼎談 2「異端」と「正統」の思考……井村宏次・稲生平太郎・吉永進一
近代におけるパラダイムシフト──正統から異端へ/血の呪縛からの解放──メスメリズムの流れ/パターン認識と異端──見えないものを見る、聞こえないものを聞く/日本人が受容した異端──日本近代のトラウマ/異端を生み出すエネルギー──世界をブラック・ボックス化する近代科学
人類を呪縛してきたオカルト衝動……井村宏次
人間のニーズが秘密を解く鍵/日本と西洋で異なるオカルトの意味/〝真実の光〟を求める者たち/恐怖に満ちた魔女の時代/人類を駆りたてるオカルト衝動/解かれたオカルトの封印/オカルトを延命させる体験談の威力
オカルトという言葉の正体 ──未整理な「経験」に貼り付けられたラベル……吉永進一
言葉は生きている/イメージは「いかがわしさ」/広い領域をカバーした魔術という言葉/出揃ったオカルトの要素/排除された知識の捨て場
「異端科学狩人」たちのオカルト狩りを笑いとばす……吉永進一
温い否定か冷静な肯定/R・A・ウィルソンについて/サイコップの実態
天に光、地に妖精──UFO体験をめぐって……稲生平太郎
人間の存在にかかわる鍵がある/UFO体験の存在を出発点に/空に何かが見える/搭乗員との遭遇/人間を誘拐する妖精たち/幻想と現実の区別ではなく/パラレルな事象──性的虐待
初出一覧
解説 ……横山茂雄
人名索引
版元から一言
心霊、呪術、魔術、超科学、超古代、UFO……、オカルトはいつの時代にも、場所にも存在しました。1970年代後半オカルトムーヴメントが日本にもおこりました。80年代に精神世界という言葉とともにヨガ、チャネリング、占星術がブームを起こし、90年代にはカルト宗教が社会問題化しオカルトへの批判が高まりました。オカルトの本質は何なんだろう?なぜ人の心にオカルト衝動は潜むのだろう?人間存在への探求がなくてはオカルトの本質を理解することはできません。本書は、20世紀末の鼎談と論考を収録し、古くて新しいオカルトの問題を提起して、21世紀の現代からその本質を探ります。
上記内容は本書刊行時のものです。