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スポーツ人類学
グローバリゼーションと身体
原書: Anthropology of Sport
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年9月20日
- 書店発売日
- 2020年9月20日
- 登録日
- 2020年8月24日
- 最終更新日
- 2024年5月3日
書評掲載情報
2021-07-23 |
西日本新聞
朝刊 2021年7月23日付 評者: 松村圭一郎(岡山大学准教授) |
2020-12-26 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 藤島大(スポーツライター) |
2020-12-19 |
図書新聞
3476号 評者: 山本貴光 |
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重版情報
2刷 | 出来予定日: 2024-04-30 |
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スポーツとジェンダー、階級、ジェントリフィケーションなど、アクチュアルなテーマを論じた本書は、好評のうちに2刷となりました。このテーマのスタンダードワークとなっているので、ぜひこの機会に。 |
紹介
なぜ私たちはスポーツを必要とするのか? その根源的な問いに、人類学を駆使して文化的かつ体系的に考えるための1冊です。われわれの日常生活に不可欠なスポーツをめぐって、蘭米英の研究者が、植民地主義、階級、ジェンダー/セックス、メガイベント、ジェントリフィケーション、ナショナリズムなどを切り口に豊富な実例とフィールドワークを駆使して分析し、「スポーツ人類学」を確立した画期的な著作。好評2刷。
目次
日本語版への序文
序章
第1章 スポーツ、人類学、歴史
第2章 スポーツ、植民地主義、帝国主義
第3章 スポーツ、健康、環境
第4章 スポーツ、階級、人種、エスニシティ
第5章 スポーツ、セックス、ジェンダー、セクシュアリティ
第6章 スポーツ、文化パフォーマンス、メガイベント
第7章 スポーツ、ネーション、ナショナリズム
第8章 世界システムにおけるスポーツ
エピローグ 人類学にとってのスポーツ
註
謝辞
訳者あとがき
前書きなど
〔……〕我々は、スポーツ全般が社会的、文化的、政治的、そして経済的なコンテクストとどのように関わるかを説明する多様な例が、日本には豊富にあることを知っている。だから我々は、古代から現代にいたる世界中のスポーツの実践に対する人類学的な視点を示す本書で、日本の例を多く用いている。一般的にスポーツは、余暇として、娯楽として、個人的に楽しむものと考えられているが、実際は、人が人生をいかに組み立てるか、あるいは社会がいかに機能するかのような重要かつ広く応用できる問題を提起する。スポーツは、人々の生活の私的側面から全世界を一つにするメガイベントまでのさまざまなレベルで機能するので、人々の生活がグローバルなプロセスにいかに織り込まれるかを理解するためのとても豊かなフィールドである。
日本であれ世界のどこであれ、人類学的な理論と方法のレンズを通してスポーツを分析することは、こうした大きな問題を明らかにする際の手助けとなる。我々は、日本の読者が本書に、人間の状態に関するさらなる問題提起を導くさまざまな素材を見出すことを期待している。――「日本語版への序文」より
版元から一言
本書では、スポーツとさまざまな事象との関係が精査され、分析されています。目次に掲げてあるとおり、それは植民地主義、帝国主義、階級、人種、エスニシティ、セックス、ジェンダー、セクシュアリティ、メガイベント、ナショナリズムなど、じつに多岐にわたっています。スポーツには「知」や「思想」が集約されているのだということを、本書は学ばせてくれます。また、これらの分析にはしばしば社会科学的な方法論が用いられるので、現代思想や社会学、国際関係論などの隣接諸領域を学ぶための入門書としても活用できるでしょう。
上記内容は本書刊行時のものです。