書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
燃えるキリン 黒田喜夫 詩文撰
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年1月
- 書店発売日
- 2016年1月15日
- 登録日
- 2015年12月14日
- 最終更新日
- 2016年1月17日
書評掲載情報
2016-03-04 |
週刊読書人
評者: 野村喜和夫=詩人 |
2016-02-14 | 毎日新聞 |
2016-01-17 | 東京新聞/中日新聞 |
MORE | |
LESS |
紹介
おかあさん革命は遠く去りました
革命は遠い沙漠の国だけです――「毒虫飼育」
ぼくは掟なんか欲しくない
燃えるキリンが欲しいだけ――「燃えるキリン」
何からおれの名を除くというのか
革命から? 生から?
おれはすでに名前で連帯しているのではない――「除名」
いや、それでもわれわれは、あくまでもじぶん自身の内なる飢えた子供のためにだけ書く。そして、そうすることで、私はいずこかの飢えた子供の存在も発見しようとするだろう。――「飢えた子供に詩は何ができるか」
目次
第一部 詩 撰
最初の無名戦士 [単行本初収録]
黍餅
詩書をあとに [単行本初収録]
寡婦のうたえる [単行本初収録]
燃えるキリン
空想のゲリラ
おれは間違っていたのか
ロマンセロ長靴 [単行本初収録ヴァージョン]
ハンガリヤの笑い
観念論
毒虫飼育
くらい日曜日
夜の街で舞う
非合法の午后
憑かれてる日のデッサン [「河口眺望」]
狂児かえる
末裔の人々
原点破壊
食虫植物譚
地中の武器
十月の心
沈黙への断章
餓鬼図・抄 [単行本初収録]
彼方へ
原野へ
遠くの夏
涸れ川の岸で
男の児のラグタイム [単行本初収録]
老戦士の昼休みの詩学
第二部 散文撰
民謡をさぐる
蒼ざめたる牛
死者と詩法 [含「除名」/単行本初収録ヴァージョン]
死にいたる飢餓
拒絶の精神とは何か
飢えた子供に詩は何ができるか
読書遍歴
詩と自由
亡びに立つ
歌形と異郷 [単行本初収録]
生涯のように [『現代批評』版/単行本初収録]
解説 黒田喜夫の動物誌 (鵜飼 哲)
解題
編集後記
装画:田中千智
装幀:宗利淳一
版元から一言
最後の戦後詩人、黒田喜夫(1926-84)の没後30年ではじめて刊行されるオールタイム・ベストです。初出紙誌を底本とし、今回あらたに発見された既刊単行本未収録作品も多くふくむ「詩撰」「散文撰」の2部構成。時代と状況を撃つ言葉の結晶を、本がボロボロになるまで味わってください。いまもっとも脚光を浴びている画家、田中千智さんの装画も魅力です。
* 初版分のみ、投げ込み詩集『除名』(16ページ)付き。
* 2016年春より、『不安と遊撃 黒田喜夫全集』(全4巻)刊行開始。
上記内容は本書刊行時のものです。