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革命のジョン・レノン
サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ
原書: The walrus & the elephants
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年12月
- 書店発売日
- 2015年12月12日
- 登録日
- 2015年12月2日
- 最終更新日
- 2019年4月17日
書評掲載情報
2016-03-25 |
週刊読書人
評者: サエキけんぞう=ミュージシャン |
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紹介
なぜ彼は「アメリカ」と闘ったのか? その思想とアクションの内実とは?
街頭デモ、政治犯救援ライヴ、裁判闘争……。国際的に反体制運動が隆盛を極めた1970 年代前半、世界で最もその名を知られたロックンローラーが、アメリカという巨大な敵と対峙した。なぜ彼は闘わなければならなかったのか? ロックと政治の桎梏を考えるための問題作。
レノンのアルバムのなかでも失敗作と位置づけられることの多い『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』の背景がよくわかる1冊です。
目次
第1章 ヒッピー・メサイアの降臨
第2章 ジョン・アンド・エレファンツ
第3章 宗教とセックスとテレビに溺れて
第4章 まったくもっての厄介者
第5章 ことばあそび
第6章 次は上手くやるよ
第7章 いいバンドはいやでも有名になるものさ
ぼくたちみんな輝くのさ──ある旅のあとに
注
著者ノート──本書成立の経緯
参考文献
謝辞
訳者あとがき
前書きなど
「ここに来たのは、ジョン〔・シンクレア〕を救援しに、そして、いままさに起こっていることにみんなの注目を集めたいからだけど、それだけじゃない。無関心でいる場合じゃないんだ。ぼくたちには何かやれることがある。そのことを証明するために、ここに来たんだ。」
――ジョン・レノン(1971年12月、ミシガン州アナーバーにて)
版元から一言
ロックで《世界》を変えた彼は、ロックで《政治》を変えることができたのか。この本は、1970年代初頭にもっとも新左翼に近づいたジョン・レノンが、どのように社会的実践にくわわったのかというドキュメントですが、いま現在の日本でさまざまなアクションとどう関わっていくかについても示唆的です。かれにとっても「イマジン」の理念は巨大だった、だからこそ現在のわたしたちにとっても、この曲はリアルなのでしょう。
また、これまであまり照明が当てられてこなかった、ジョン・レノンが一緒に活動したビートルズ以外の唯一のバンド、エレファンツ・メモリーの元メンバーたちからのインタビューも多く用いられていて、ロックファン必読。
上記内容は本書刊行時のものです。