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ビオシティ BIOCITY 90号 世界遺産の歴史と未来像 松浦 晃一郎(著者) - ブックエンド
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ビオシティ BIOCITY 90号 世界遺産の歴史と未来像 (ビオシティ キュウジュウジュウキュウゴウ セカイイサンノレキシトミライゾウ) 巻次:90号 世界遺産条約50周年・日本批准30周年 (セカイイサンジョウヤクゴジュウシュウネン・ニホンヒジュンサンジュウシュウネン)

社会一般
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B5判
縦257mm 横182mm 厚さ7mm
重さ 300g
128ページ
並製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-907083-75-5   COPY
ISBN 13
9784907083755   COPY
ISBN 10h
4-907083-75-0   COPY
ISBN 10
4907083750   COPY
出版者記号
907083   COPY
Cコード
C0040  
0:一般 0:単行本 40:自然科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年4月9日
書店発売日
登録日
2022年4月7日
最終更新日
2022年4月14日
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紹介

★この書籍の小売店頭価格は、2,500円+税です。

2022年は世界遺産条約の採択から50年、また日本の参加から30年にあたる。この大きな節目に、ユネスコ第8代事務局長として、世界遺産政策に深く関わってきた松浦晃一郎博士をはじめ、日本の自然遺産、文化遺産登録に深く関わってきた4人が、これまでの歴史をレヴュー。また、非西洋の文化的価値が認められるきっかけとなった「奈良文書」採択の舞台裏を初めて紹介する。二部では、登録をめざす「未来の世界遺産」に光りを当て、自然の豊かさと、そこに育まれた文化の継承という、これからの世界遺産の活用を考える。

目次

目次
特集
世界遺産条約50周年・日本批准30周年
世界遺産の歴史と未来像
企画・監修 逞い文化を創る会

6 巻頭言 先人の遺した類い稀な資産に学ぶ 岩槻邦男

Part 1:ユネスコ世界遺産レヴュー
10 ユネスコ世界遺産の50年 文化的景観の誕生とグローバル戦略 松浦晃一郎
20 日本の文化遺産の30年 世界の潮流と奈良文書が果たした役割 西村幸夫
30 縄文と《太陽の塔》 日本文化の持続あるいは再生を考える 五十嵐敬喜
38 日本の自然遺産の30年 世界遺産に登録される日本の自然 岩槻邦男

Part 2:世界遺産をめざす日本の自然・文化資産
50 佐渡島の金山 手工業による金生産システム 宇佐美 亮
58 飛鳥・藤原の宮都 日本の古代国家誕生の地 持田大輔
68 近世日本の教育遺産群 自由で闊達な学びの場 藤尾隆志
78 「マリモの阿寒湖」と周辺の湖沼・湧泉群 若菜 勇
88 四国遍路 回遊型の巡礼道とお接待文化 松本和彦
96 立山砂防 日本固有の砂防遺産 新田八朗

Part 3:世界遺産を活かした自然と文化の継承
104 紀伊山地の霊場と参詣道 信仰の山の伝統と地域の誇り 辻林 浩
112 五箇山合掌造り集落 人のくらしが生み出す美しい景観 黒田乃生

連載
120 欧州グリーンインパクト⑪ フランスの世界遺産庭園 遠藤浩子

前書きなど

世界遺産のエンブレムは、自然と文化が不可分離の関係にあることを象徴している。世界遺産を通じて、わたしたちは、この地球の自然の豊かさと、そこに育まれた文化の逞さを、先人の遺してくれた類い稀な資産から学び取る。(岩槻邦男「巻頭言」より)

版元から一言

第8代ユネスコ事務局長をはじめ、世界遺産登録の当事者であった4人がリアルな歴史を語る。非西洋の文化的価値が認められるきっかけとなった「奈良文書」採択の舞台裏は必見。未来の世界遺産の魅力も先取り。

著者プロフィール

松浦 晃一郎  (マツウラ コウイチロウ)  (著者

松浦晃一郎:1937年山口県出身。外務省入省後、経済協力局長、北米局長、外務審議官を経て94 年より駐仏大使。98 年世界遺産委員会議長、99 年にアジア初となる第8代ユネスコ事務局長に就任。著書に『アジアから初のユネスコ事務局長』(日本経済新聞出版)、『国際人のすすめ』(静山社)など。

西村 幸夫  (ニシムラ ユキオ)  (著者

西村幸夫:1952 年、福岡市生まれ。國學院大学教授。東京大学教授、同副学長などを経て現職。日本イコモス国内委員会前委員長。専門は都市景観計画。著書に『都市から学んだ10のこと』(学芸出版)、『西村幸夫 文化・観光論ノート』(鹿島出版会)、『県都物語』(有斐閣)、『世界文化遺産の思想』(共著、東大出版会)など。

五十嵐 敬喜  (イガラシ タカヨシ)  (著者

五十嵐敬喜:1944 年山形県生まれ。法政大学名誉教授、日本景観学会前会長、弁護士、元内閣官房参与。「美しい都市」をキーワードに、住民本位の都市計画のありかたを提唱。神奈川県真鶴町の「美の条例」制定など、全国の自治体や住民運動を支援する。著書に『世界遺産ユネスコ精神 平泉・鎌倉・四国遍路』(編著、公人の友社)など。

岩槻 邦男  (イワツキ クニオ)  (著者

岩槻邦男:1934 年兵庫県生まれ。兵庫県立人と自然の博物館名誉館長。日本植物学会会長、国際植物園連合会長、日本ユネスコ国内委員などを歴任。94 年日本学士院エジンバラ公賞受賞。2007年文化功労者。16年コスモス国際賞受賞。著書に『生命系』(岩波書店)、『ナチュラスヒストリー』(東大出版会)など。

宇佐美 亮  (ウサミ リョウ)  (著者

宇佐美 亮:1975年埼玉県生まれ。佐渡市世界遺産推進課調査係主任。東海大学文学部史学科考古学専攻卒。佐和田町教育委員会生涯学習課を経て、2005年より佐渡金銀山遺跡の調査に携わり、2009年より現職。

藤尾 隆志  (フジオ タカシ)  (著者

藤尾隆志:1976年兵庫県生まれ。水戸市教育委員会歴史文化財課世界遺産係長。関西大学大学院後期博士課程修了。専門は日本近世史。著書に『鴨方藩』(現代書館)

若菜 勇  (ワカナ イサム)  (著者

若菜 勇:釧路国際ウェットランドセンター阿寒湖沼群・マリモ研究室室長。北海道大学大学院地球環境科学研究院客員教授。1957年岩手県生まれ。専門は藻類学、水生植物の保全生態学。絶滅が危惧される特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」の保護研究ならびに教育普及に取り組む。

持田 大輔  (モチダ ダイスケ)  (著者

持田大輔:1979年島根県生まれ。奈良県地域振興部文化資源活用課主査。早稲田大学大学院後期博士課程終了。専門は日本考古学。奈良県立橿原考古学研究所主任研究員を兼務。

松本 和彦  (マツモト カズヒコ)  (著者

松本和彦:1973年香川県生まれ。
香川県政策部文化芸術局文化振興課課長補佐。四国遍路世界遺産登録推進協議会事務局。奈良大学文学部文化財学科卒。専門は日本考古学。

新田 八朗  (ニッタ ハチロウ)  (著者

新田八朗:1958年富山県生まれ。富山県知事。一橋大学卒業後、第一勧業銀行入行。日本海ガス社長、日本青年会議所会頭などを歴任し、202年より現職。

辻林 浩  (ツジバヤシ ヒロシ)  (著者

辻林 浩:和歌山県世界遺産センター顧問。1944年堺市生まれ。明治大学大学院文学研究科史学専攻考古学専修修士課程修了。専門は考古学。和歌山県世界遺産登録推進室長、和歌山県世界遺産センター長を経て現職。著書に『お伊勢参りと熊野詣』(共編著)など。

黒田乃生  (クロダ ノブ)  (著者

黒田乃生:筑波大学芸術系教授。専門は造園学、文化財保存学。文化的景観の保全、茅葺き民家の継承に関する研究と活動を行う。おもなフィールドは白川郷、五箇山、石見銀山遺跡など。著書に『47都道府県・公園/庭園百科』(分担執筆、2017年)、『世界遺産白川郷:視線の先にあるもの』(2007年)など。

遠藤 浩子  (エンドウ ヒロコ)  (著者

遠藤浩子:造園家・ガーデンライター。東京出身。慶應義塾大学卒業後、エコール・デュ・ルーヴルで美術史を学ぶ。庭園の世界に魅せられ、ヴェルサイユ国立高等造園学校およびパリ第一大学大学院にて歴史的庭園と景観コース修了。現在フランス在住。

上記内容は本書刊行時のものです。