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美術批評集成 1955-1964
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年6月22日
- 書店発売日
- 2021年6月24日
- 登録日
- 2021年5月8日
- 最終更新日
- 2021年6月28日
紹介
本書収録の時代1955-1964年は、戦後の日本が状況を立て直して新たな文化を実らせていく、東京オリンピック開催までの期間にあたる。
新人作家たちが新たな活動領域を作り出し、新世代の批評家たちが彼らを評価して、美術ジャーナリズムの新機軸が生まれた。国際展への出品や海外作家や批評家たちとの交流も盛んになっていく。
当時のドキュメントをできるかぎり精査して編んだ本書の全十一章は、従来の通史を見直して「現代美術」への多角的な視野を開くための最良の手引となるだろう。
目次
はじめに
戦後社会と美術
アヴァンギャルドとリアリズム
アンデパンダンという場
アンフォルメルをめぐって
伝統 切断と変換
国際化をめぐる諸問題
反芸術
ジャンルと制度
美術批評について
作家論
宣言文と作家のことば
収録文献
索引
前書きなど
本書は、戦後美術史研究および文化研究のための資料集として出版される、日本の美術批評のアンソロジーである。 収録の対象としたのは、一九五五―一九六四年のあいだに日本で出版された日本語の美術評論で、座談会、作家たちの文章も含めて、同時代の日本の美術に対する発言のうち、すぐれた批評性及び歴史的な意義の認められるものを集めた。各文章の発表媒体は、美術雑誌、新聞の文化欄をはじめ、同人誌、展覧会の配布物等多岐にわたる。
これらの文章のうち、後に単行本に収録された文章はごく限られ、廃刊になった雑誌、様々な機関誌、各種ニューズレターはもちろん、案内状や宣言文など非定期刊行物(エフェメラ)は現存部数も僅少で、手に取ることが困難なものも多い。今となっては、オリジナルを個人的に収集するのには限界がある。当時は関係者にある程度共有されていたこれらの情報を、われわれ研究者も共有したいというのが本書編集の動機だった。
版元から一言
大学・公共図書館、美術館・博物館、美学美術史・建築史・思想史・比較文化研究者、必備の一冊。
上記内容は本書刊行時のものです。